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死して屍拾う者無し

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ベオグラード旅行記2

ベオグラード旅行記を書いて
無かったので書きます。
セルビア人に確認したところ、やっぱり正しいのは
「ベオグラード」って言う発音なんだって。
タマネギ君にだまされたわー。
英語とかドイツ語だとベルグラードって言うんだけど
街中にあるキリル文字は「ベオグラード」って
書いてあったので、どっちが正しいんだろ?
って思ってたのよね。
アタイね、チラッとだけキリル文字が読めるんす。
だからセルビア人に聞いてみたところ
「イギリス人もドイツ人もちゃんと
読めないからベルグラードって言うんだよ。
ほんとはベオグラードだよ。」
って言ってた。
「日本語表記はベオグラードになってるよ」
と伝えたら非常に喜んでたよ。

そう。
何故か日本語って英語表記以外は
割りと現地語に忠実な表記の場合が多いんだよね。
英語名を日本語にするととんでもなく変なのにね。笑

まあ、こないだ到着した時に第一印象を
書いたけど、セルビアは結構アタイ好みだった。
観光地じゃないから観光客とか居なくて
ほとんどが地元民ばかり。

事前に読んだ旅行記事ではトルコの影響を
色濃く受けており~って書いてあったので
あちゃー苦手かも・・・
って思ったけど実際トルコ人とか
ぜんぜん居なかった。
ケバブ屋さえも見つからなかった。

街中には欧米列強のブランドショップが
たくさん店を出してた。
と言っても高級ブランドショップは
1件も無くて、主に一般ブランドだよ。
ザラとか、スポーツ系ショップ。
価格はドイツとほぼ同じ。

高級ブランドショップが1件も無いのに
ヴィトンのバッグを持ってる女性を
結構見かけたんだよね。
何でかなー。
海外で買ったのか、偽物か・・・
見分けはつかなかったけど。

女性の皆さん割とオシャレで
ステキなファッションの人が多かった。
スタイルいいしキレイな人が多いので
様になっていいなーと思いながら
観察しちゃった。

でもさ。
洋服とか靴の価格が同じくらいだけど
セルビアってそんなとりたてて
経済的に伸びてる印象って無いし
むしろ地味な国って感じなのよね。
何か産業的に利益が出てるような話も
聞かないし。
ドイツの企業はたくさん進出してるから
ドイツ企業は儲けてそうだけど
セルビア人はどうなんだろ?って。

食費がドイツに比べて3割くらい
安かったから、生活費はあんまり
掛からないのかもしれないね。
多分家賃とかも安いんだと思う。

タクシーもすごく安かったよ。
ロシアだと白タクとか乗ると価格を交渉しないと
いけないって言うし、ぼったくられる可能性もあるし、
はたまた夜に女性一人で乗るとどっか違う場所に
連れて行かれてそのまま行方不明になる・・・
って言う噂があるから
セルビアもそんな感じなのかな?
って思ってたけど。
ぜんぜん大丈夫だった。
何回か乗ったけど、かなり普通。
乗る前に行き先までのおおよその価格を聞いておけば
ぼったくられることも無いし。
ノープロブレムだったね。

到着した際、空港からバスに乗って
街中まで移動したんだけど
50分くらい掛かって250ディナール(300円くらい)。
街中からホテルまで歩いて30分くらい
だったので、これならタクシーでも
いいかなーと思って帰りはタクシーにしたんす。
タクシーはホテルから空港まで片道1500ディナール
だったので2千円くらいかな。
所要時間は20分未満。

こちらはバスターミナルからホテルまでの道中。
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ラムシュタインのポスター発見!
この隣には10倍ぐらいの大きさで
トキオホテルのポスターがあった・・・。笑
ぬぬぬー後輩たちめえ。笑
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こちらはクロネコが泊まってたホテルざんす。
その名も「ホテル・モスクワ」!!笑
クロネコが名前で選んだのが
すぐに分かったでしょ?笑
えへへー。
いや、だってねえ、この名前で選ばない理由は無いかな
って思って。
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創業100年以上らしいよ。
中のエレベーターが旧式で箱にドアの無いタイプだった。
フロアごとのドアはあるけど箱自体は
ドア無しのやつ・・・。
ちなみにこのタイプを使ってる限り
EU入りは不可能らしいね。トルコもしかり。
ホテルの人はとっても親切で丁寧だったよ。

4ツ星ってことで改修工事をしてて
建物は古いけど装置がやたらと近代的なんす。
部屋ごとにライトとかセントラル制御だし
テレビとか全部新しい。
部屋ではウェブつなぎ放題。
普通つなぎ放題でもホテルってパスワードを
設定してるんだけど、このホテルは何も
制限かけてなくて、つなぎ放題だった・・・。
ま、いいんだけど。

朝食がすごくまずかったので1回しか
食べなかったなー。
食べるものが無かったと言った方が適切かも。

けどこのホテルって街中にあって
アクセスが凄くよい。
なおかつ古いホテルだからセルビア人
全員が知ってるくらいの知名度。
なのでたとえ迷っても誰かに聞けば
一発で通じるのだ。(迷わなかったけどね)
そんでこのホテルは高台にあるので
見晴らしが抜群!
クロネコの部屋からのビューが最高だった!
サヴァ川がうっすら見えていい感じ!
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こちら夜景。笑
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こちらは歩行者天国。
と言うか色んなショップが立ち並ぶ
買い物通りと言った方がいいかな。
ステキなディスプレイをしてる本屋さんが
たくさんあった。セルビア人は読書家なのかなあ。
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ひとつ筋を入るとカフェがたくさん!
天気がよかったのでカフェにも行った。
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ベオグラードの旧市街地を抜けた先には
大きな大きな公園があるんす。
名前忘れちゃったんだけど・・・。
そこに二回ほど散歩で行ってきた。
人がたくさん居て、みんな春の太陽を
楽しんでるかんじで和やかだったよー。
一日目は夕方の公園。
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戦争記念モニュメント。
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ちょっと社会主義っぽいよね。クロネコ趣味。
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女性兵士多し。
全員超可愛いくて見とれたー。
髪の毛をキリッとまとめててバチッと化粧して
姿勢良く颯爽と歩く姿はステキでございましたよー。
みんな二十歳前後くらいかなあ。
セルビアは女子にも兵役があるのかな。
それとも志願兵かな・・・。
徴兵制がある国って政情が不安定だったり
歴史的に周囲の国との問題がある国だから
彼女たちを見ながら色々考えちゃうよね。
若い女子に国を守る気持ちがあるって
ことは相当複雑な国家ってことだよね・・・。
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公園の中の木。
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夕日とサヴァ川。
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ここからは翌日の公園。
天気がまた晴れ渡っててすごく散歩日和だった!
公園の一番先は要塞跡になってた。
むかーしからこの要塞をめぐって
激しい争いが繰り広げられてた模様。
ここってちょうどサヴァ川とドナウ川の支点に
なるんだよね。
まさに要塞。
バルカンなんだね・・・。
と思いながら川を眺めました。
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兵どもが夢のあとだね~♪
ってのん気に歌いたくなるような天気。
軽々しくてごめんなさい。
でもまさにそういう気分だったんす。
ドナウ川を眺めては
「ド~ナウクヴェール ダイン・アーダーダス♪」
ってドナウキンダーって曲も口ずさんじゃったし。
ま、せっかくだからね。
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城壁跡も芝とのコントラストが美しいね。
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って角を曲がったら!
ひょっこりと姿を現したのが戦車、戦車、戦車!
なんとね、オープン軍事ミュージアムだったんす!
なんとまあ。
せっかくだから全部見た。
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プレートを読んだ限りだと、第一世界大戦と
第二次世界大戦中の双方の戦車類の模様。
第一世界大戦ってセルビアの皇太子が
暗殺されて始まったんだよね?
WW2の方ではアンチ・ナチスってことで
パルチザンとして戦ったんだったっけ。
クロネコの生半可な知識では
いまいち分からんなー。

ユーゴスラビアの首都だったベオグラード
だから、てっきりアタイは共産主義バリバリ
なんだと思ってたんだけど、
チラッとWikiを読んだ限りでは
ユーゴはスターリンのソ連と決別してたっぽいね。
中立的社会主義国だったのかな。
だから西側諸国と東側がスパイ活動を
ユーゴでやってたんだーって納得した。
そんで、意外とユーゴは双方からの出入りが
自由だったとも聞いたことがあって。
なるほどなーと。
でもセルビアの歴史ってWikiで読むだけでも
ものすごく複雑で頭がこんがらがる。
彼らは大変な歴史を生きてきてるんだなあ
って思ってね。
セルビア史に比べると日本史は穏やかだなーと。

んで、情報戦争に負けてるのと
ロシア寄りなもんだから
世界から悪者扱いされてるしで。
苦労が耐えないんだねえって思った。
ま、だからといってそういうのあんま
気にしてない民族っぽいけどね。
日本人だと気にして胃を壊しそうだけど
こういう土地の人って細かいこと気にしないんだよね。
その分発展が遅れるらしいんだけど・・・。

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戦車の展示を見ながら思ったのは・・・
平和のことではないよ。
そんな英語で言うところのナイーヴなことを
考えたりはしないんでね。
アタイが思ったのは・・・セルビアのような国が
(当時は既にユーゴかな)こんなに鉄を贅沢に使った
戦車をたくさん所有してるなんて!!
ってことだよ。
セルビアは当時のWW2において
重要な位置づけじゃなかったはずで。
そんな国でさえここまでの重装備をしてたんだー
ってことだよ。
まあ、アタイは軍事マニアじゃないから
この戦車がどれほどのもんかは良く分からんのだけど。
でもね、日本ってあの当時鉄が無い!ってことで
戦闘機用に寺の鐘とか、家にある鉄なべを
軍に提供してたはずなのよね。
そんなレベルの低いことをしてたわけだよ。
資源が無い国が戦争に参加すると
なんとも惨めなことをせにゃならんわけで。
映画、「硫黄島からの手紙」も思い出しちゃったよ。
あのアメリカと日本の圧倒的な軍事力の差をね。
だからと言ってベトナムの例があるから
何も軍事力が上回ってれば勝つわけでもないんだけど。
でも資源確保って重要だなあって思ったよ。
ドラマ不毛地帯を見てても、石油資源確保の重要さが
すごく伝わってきてたんでね。

セルビアのミリタリーミュージアムの戦車を見て
重工業と資源確保の重要さをかみしめた
クロネコなのでした。
相変わらず違うことばかり考えとるよね。

なおかつ戦車の中って狭いし風通し悪そ・・・。

ベオグラードの公園散歩は
こんな感じかな。
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by kuronekomusume | 2010-03-29 07:22 | 旅行記 | Comments(0)