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死して屍拾う者無し

dokurock.exblog.jp
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ドイツドラマ評 2

こないだドイツドラマ評ってことで、「白い湖」
感想を書いたんだけど。

あのドラマってば、尻切れ状態で終了しちゃったんだよね。
5話までしか放送してなかったし、
内容も中途半端だったから
まだまだ放送は続くと思ってたんだけど。
先週から放送が無かったから
おかしいなーって思ってて。
テレビ局のウェブサイトに行ってみたところ
次回予告とか一切無くて終了になってた。
驚いたー。

視聴率悪かったのかな?
そもそもドイツラントに視聴率って言う制度は
あるんだろうかね?笑
予算オーバー?
打ち切り?!

って色んな憶測がアタイの中で飛びまくってたよ。
視聴者の書き込みでも
「あれじゃ終わりじゃないよー。続きをやってくれー!」
ってのが幾つかあったので、アタイと同じ気持ちの人が
ある程度はいたんでしょうねえ。

にしても。
余りの完結のしなさ具合に驚いたわ。
主人公が西側メディアの人に接触しようとしてて
それが秘密警察に尾行されてて。
って。
コレからがワクワクドキドキの展開だと
誰もが思うよね。
何でそこで終わりなんじゃー!
って思うわ。
どうしたんだろー。

って思ってたけど。
一昨日もっともっと面白いテレビドラマを
見てしまったんだよねー。
こっちは完全に全10話あることが現時点で
判明してるし、ちゃんと最後まで出来てることも
分かってるから安心。笑
そんでまだ昨日の時点で4話までしか放送
してない。
多分再放送みたいで、一夜で2話ずつ放送
してるみたいなんだわ。
だから一昨日2話連続で見たんだけど。
もうね、すごく良く出来てるし
とーっても面白いんだわ。
ストーリーからしてアタイ好みだし。
このドラマ最高っす!

タイトルは日本語訳すると
「犯罪を目の当たりにして」かな。
なんか、アタイの訳だとイマイチな
印象を与えそうになるけど
ほーんとに面白いんだよー!笑

日本じゃ放送されることは無いよね。
ドイツラントじゃDVDが既に出てるっぽいけど
日本盤は絶対に出ないだろうから
心置きなくアタイがストーリーを説明しちゃいますわ。

このストーリーはドイツならではだし、
ベルリンならでは!って感じだから最高だよ。
クロネコこういうの大好きなんだよねー。

ストーリー
主人公のマレクはラトビア系ユダヤ人。
マレク一家は戦後ドイツ・ベルリンへやってきた移民。
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↓マレク君。
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10年ほど前、ギャングに憧れていた兄が
何者かによって銃で撃たれて殺されてしまう。
幼かったマレクは大好きな兄が殺されて
ショックを受ける。
犯人がなかなか捕まらないことから
自分の手で犯人を捕まえてやろうと思い
マレクは警官になる。

マレクの美しい姉ステラはロシア人実業家の
ミーシャと結婚している。↓
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旦那のミーシャはレストラン・オデッサを
経営しつつも裏ではあやしいビジネスにも
手を出してる様子。↓
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ステラの弟が警官であるためミーシャは
事業の詳細を妻のステラにも明かそうとしない。

ミーシャはベルリンで暗躍する
ロシアマフィアの一つを牛耳っていて
東欧からタバコを陸路で密輸し
それらを転売する事で利益を得ていた。

同じようにベルリンでは他のロシア系マフィアも
暗躍しており、ミーシャのマフィア団との
抗争が水面下で激化していた。

そんなロシア人マフィアにカモにされている
ドイツをどうにかしなければ!と
ロシア人マフィアを取り締まるべく
活動している警察の部門があり、
マレクはその優秀さから同僚のロナルドとともに
対ロシアマフィア部門へ配属される。
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それを知ったミーシャはマレクを利用して
敵対するマフィア団体をつぶそうとする。

敵対マフィア団体には優秀な用心棒部隊があり
彼らはマフィア団が経営するストリップバーの
護衛や、その他強盗や、襲撃等ありとあらゆる
仕事を請け負っていた。

ストリップバーでトルコ人の乱暴な客を
追い払ったロシア人用心棒部隊。↓
助けてもらったのでバーのママはご機嫌。
用心棒部隊は、チェチェンの元軍人らから
構成される暴れん坊部隊。
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ストリップバーで働く女性たちは主に
東欧諸国から騙されて連れてこられた女性たちで
パスポートを取り上げられ、監視されているため
逃げ出せない状況にいる。
バーで働かされるだけでなく、
高級娼婦としても斡旋され酷使されているが
それなりにブランド物を買ってもらえたり
おいしいものが食べれるため
その生活に甘んじてるメンバーも居る。

ウクライナの田舎町に住むイリエーナも
友達と一緒に騙されてベルリンへ
つれて来られる。
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彼女は地元の湖で言い伝えられるある伝説を
信じていた。
それは、湖の中をもぐっていると運命の
男性の顔が見えてくると言うもので
彼女はとうとうある日男性の顔が見えるのだが
それこそがマレクの顔だったのだ。

ウクライナで暮らしてた頃のイリエーナ。(右側)↓
アタイは左のお友達のほうがキレイだと思うけど
何故かこのドラマではイリエーナがキーパーソンになってる。
ちょっとジュリエット・ビノシュに似てるかな?!
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ベルリンで金持ち相手に売春をやらされたり、
ストリップバーで働かされたりするうちに
すさんできたイリエーナ。↓
でもある日、通りで勤務に励むマレクを見かけて
運命の人に出会えた事で、生きる希望を持つ。
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ってまあ、ストーリーはこんな感じかな。

その湖の伝説の部分がちょっと
ガールズファンタジーだから、何だかなー
って気がしちゃうけど、
他の部分は割りと現実に近いし、
実際ベルリンでもマフィアは暗躍してそうなので
このストーリーはなかなか現実味があると
言えると思う。

アクションシーンも多いし、カメラワークも
凝ってるので、見ごたえがあるんだよね。
でもそのせいかどうか知らないけど?!
この撮影は途中で予算が無くなって
プロダクションも倒産してしまったらしくて
続行させるのが大変だったみたい。
でも何とか再撮影にこぎつけて
10話完成に至ったらしい。
なんとまー。

ま、とにかくアタイには面白くて
しょうがないので続きが早く見たい。
じゃあDVD買えば?って話だけど
そこまでするほどではないんでね。

本当にね、どの役者さんも演技がうまいんだよー。

特に何が凄いかって、ドイツ語だよ。
は?って感じだろうけど。
でもホントにドイツ語がリアルなんすー。笑

ドイツのマフィア関係の人たちって
基本は外国人だと思うんす。
東欧系と言うかロシア系と言うか。
で、彼らは学歴とかが無い割りには
ドイツで悪い事をしてサバイバルしてる分
ドイツ語がしゃべれるんす。
けど、いまいち知識の感じられないドイツ語なのよね。
それを役者さんが見事に再現してて
なんか、本物の東欧人かな?って思っちゃうくらいの
発音と、文法のへたくそさなんす。
ロシア語なまりのドイツ語がうまいんだわー。
当然ロシア語もかなり出てくるしで。
(それはうまいのかどうかアタイには
聞き分けられないけどね)

外国人がしゃべるドイツ語って
ドイツ人がしゃべるドイツ語とちょっと
違うんだよね。
発音はもとより、文章構成が異なると言うか。
上手く言えないんだけど、ドイツ人がしゃべる
文章とはちょっと違う表現をするんだよね。
だからと言ってドイツ語を習った日本人も
そういう表現は使わないから、
東欧とかロシアとか、トルコとか、
イタリアとか、そういう人たちが使う
特有のドイツ語表現なんだわ。

で、このドラマはロシア人役者以外に
ドイツ人もロシア人の役をやってるんだけど
この人たちのロシアなまりのドイツ語が秀逸なんすー。
本当は母国語だからペラペラのはずなのに
何か変な音で変なドイツ語を完璧に
しゃべってるから、
凄いわーって思いながら見てた。

そんで、そんで。
このドラマが最高なのは俳優さんが
クロネコ好みだからなんすー。
もうね、超ストライクだよ。
かっこ良すぎーで。
空振り三振アウトになりそうなくらい
クロネコ好みだったのは、
ロシア人マフィア役の人なんすー。
アタイってば本当にあっち系の顔が好きなんだなーって
つくづく思ったよ。笑
右側の人だよ。↓
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彼はスロベニア人だからロシア人じゃないんだけど
マルコ・マンディッチさんって人らしい。
顔から体つきから、スタイルから、
動きからすーべーてがアタイ好みだった!
もうね、あやしいドイツ語まで好みだよ。笑
かなりの悪い人役なんだけど、それがまた
かっこよすぎで。
いやー、最高っす。
真ん中の人だよ。笑↓
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今後もどうなっていくのかとっても楽しみ。
マレクとイリエーナの恋の行方は?って気になるし。

ちなみに劇中でマレクが住んでるアパートは、
多分あそこじゃないかなーって検討が
つくほど分かりやすいところだったよ。
赤の市庁舎の裏側と言うかね。
割と市のど真ん中でござんす。

そうそう、敵対するマフィアは
警察の対ロシア人マフィア対策部門の中の人を
数人買収してるんだよね。
だからマフィアを捕獲しようとしても
内部情報が筒抜けてたりで。

このドラマはウェブでも見れるけど
暴力的だし、コカインを使ってるシーンも
あるから、ウェブでも夜22時以降しか
見れなくなってるんだよねー。
って。
あんま意味は無いと思うけど。

そういえば。
ドイツの映画とかドラマって時折
意味が全く分からない展開を見せることがあるんだよね。
あのシーンってどういう意味?て考えても
さっぱり意味が分からないことがあって。
今回このドラマにもそういうシーンがあったんだよ。

それは。
マレク君たち警官の同僚とのシーンで。
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彼らはチームとして一緒に色んな事件を解決したり
現場へ踏み込んだり頑張ってたんだけど。
ある時このチームの女性警官の一人が(↑左側)
旦那と離婚するに当たり、裁判所へ行かなくては
いけないんだーと落ち込んでたんす。
したらマレクとローランドの二人は
「よーし、俺たちが一緒に行ってやろう!」
ってついて行ってあげるんだけど。
やっぱり涙を流しながら彼女は落ち込んでしまったんす。
したら二人の男性は
「気分を変えるためにスカイダイビングをやろう!」
と3人で空から飛ぶわけなんす。
ま、ここまではアタイも理解できたんだよね。
そーか、そーか、女性同僚を励ますために
企画してあげたんだね、優しいねえ!って。

したらね、次のシーンで着地してから
パラシュートが覆いかぶさってくるんだけど
その中で3人がシャンパンをかけあって
そのまま服を脱いで、イタしてしまうわけなんす。
パラシュートはかぶさってるけどある意味外で。
しかも3人で。
それも明日からも一緒に働く同僚なのに。

こ、これって????
ってアタイの頭の中は理解不能サインが
出ちゃって大変だったわ。
あれ?こういうのってドイツの同僚間では
普通の事だったっけ?って思ってね。
アタイはまだ5年ちょっとしかドイツラントで
働いたことが無いけど、こういう話は
聞いたことが無いから多分普通じゃないと
思うんだけど。
でももしかしたらチームワークが強い職場では
落ち込んだ同僚をなぐさめるためには
体を張るんだろうか?って思ってみたり。
・・・。
いや、いや。
それは無いっしょー!
あ、でも警官だったらこういうこと
アリなのかな?
・・・。
いや、いや。
それは無いっしょー!

じゃあこのシーンって一体ナンなんだ?
って思って。
本当に一切理解できなくてね。
しかもさ、この二人の男性は仕事で
手柄をあげて、すぐにこのチームから
離れて対ロシアマフィア対策部へ
転属されるから、ますますこのチームへの
意味が感じられなくて。

いやー。
不思議なシーンだし、不可解な演出だよ。
単なる監督の趣味かなあ?!笑

ドイツの映画とかドラマにはこういう
意味の分からないセックスシーンが
時々あるんだよねえ。
以前アタイが意味不明だなと思ったのは
「トンネル」って言う映画のそういうシーンだよ。
東ベルリンに壁が作られて愛する彼氏と
壁に分断されて別れ別れになってしまい
悲しみにくれる女性が出てくるんだけど
悲しみの余り近くに居た別の男性と
イタしてしまっていうシーンがあって。
・・・。
まったくもって。
悲しみが伝わってこないなーって思った
シーンの一つだよ。笑
あの映画は日本でもレンタルできるから
興味のある人は見てくださいな。
ちなみに大した映画じゃないよ。笑
by kuronekomusume | 2010-11-01 03:15 | 日記 | Comments(0)