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死して屍拾う者無し

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アンジーすごいな

出かけたり、色んな人に会ったり、
風邪を引いたりしてたら。
20日ほど経ってたー。

10日ほど前にニューヨークタイムズに掲載された
アンジェリーナ・ジョリーの告白が
世界中の女性にショックを与えたよね。
日本ではどうだったんだろ。
ドイツではトップニュース扱いになってたよ。
クロネコもそのニュースを聞いてから
数日間はものすごく色々考えた。
とにかく今のアタイにはすごいインパクトだったのでね。

知らない人が居るといけないので一応まとめますと。

アンジーは今年の2月から3ヶ月間をかけて
乳がんを予防するために
両方の乳房切除手術を受けたんだよね。
そんで彼女はその自分の決断を公表して
世界中が驚いたって言うニュースです。

まだ乳がんになったわけじゃないのに!
女性の象徴でもある乳房を全摘するだなんて!
それも両方!
しかもアンジーは現代のハリウッドにおいて
ある意味セックスシンボル的な立ち位置なのに!
女優としては見た目も大事なはずなのに!

なんでーっ?!
どうして、アンジー?!
そこまでやらなくてもいいんじゃないの?
ラディカルすぎるよ、アンジー!

って言うのが正直な世間の思いでは
無かろうかと。

クロネコには彼女の決断はインパクトが
強すぎて言葉が出てこないくらいショックだった。
だから、非難するとか、賞賛するとか
そういう感じじゃなくて。
頭で理解するよりも、気持ちと言うか、
ハートで思いが分かったと言うか。
で、やっぱり思ったのは・・・
さすがはアンジーだなってことだよ。
ブラピがアンジーのことを「圧倒的ヒーローだ」
と賞賛したって書いてあったけど
本当にその賞賛にふさわしい人物だなって思う。
その決断力と行動力がアンジーっぽいというかねえ。
つーか、忘れちゃいけないのが
そのパートナーであるブラピのことだよね。
ブラピって・・・懐深いなあって感心しちゃった。
男を揚げたよね~。
アンジーを支えるブラピってばステキだなあって心底思った。

いやまあ、アタイはアンジーのことなんて
パパラッチ並みにしか知らないんだけど。
昔から毛色の変わった女性と言うことで
メディアをにぎわしてきてるから
そのアンジーが取った行動として
今回のことはなんだか納得がいくというかね。
アンジーならではだなと。

アンジーにとっては、
自分の子供たちが何より最優先なんだなあと言うのが
心底伝わってくる。
だからこその決断だったんだろうね。

あとアタイが思ったのは、彼女はお母さんを
56歳で乳がんで亡くされていて。
それがこれまた今回の決断への大きな
要因になってるのが分かる。
アンジーのお母さんは10年間闘病した末に
亡くなられてるとのことなので。
おそらくは再発して転移したんじゃなかろうかと。
で、多分だけど最初の手術で腫瘍を摘出していて
そのあと抗がん剤治療を受けて再発を予防したんじゃ
無いかなあと。
その甲斐なく再発してしまったのかなあと。
勝手にアタイが予測してるんだけど。
当然アンジーは闘病して弱っていく母さんの様子を
見ていたはずで。

そんな風な姿を自分の愛する子供たちに
見せたくない・・・
と思ったようで。

アタイの勝手な予想だけど。
おそらくアンジーは、現代医療では一度でも
乳がんに罹患したら治らないと思っているんじゃ
無いかなあと。
で、今回の予防に踏み切ったのかなあと。

乳がん患者の約7-10%は遺伝だと言われていて。
親族に乳がん患者がいるとなりやすいんだとかで。
でもそもそも、乳がん自体が日本なら
16人に一人掛かるんだよね。
そのうちの10%が遺伝的要因なのかな。
まあ、統計上だから必ずしもそれが絶対では
無いんだけどね。

アンジーは遺伝子検査をやったそうで。
そしたら87%の確率で乳がんになりますって
言われたんだとか。
加えて、50%の確率で子宮がんになるって
言われたんだとか。
その検査の信憑性は知らないけども。
その高い数値を見て、アンジーは決心したらしいのよね。

両乳房を切除する!
とね。

今の世界的な乳がん治療の流れでは
昔と違って基本的には乳房は全摘出しないんだよね。
よっぽど進行してる場合は全摘出だけど
大抵は一部だけを取るという「温存型」の
手術が行われるんだわ。
つまり。
たとえ乳がんになったとしても大抵は
一部の腫瘍しか切り取らないで
胸を温存するのが主流なのに、
アンジーはまだ乳がんになってもないのに
全部取っちゃったんだから。
天晴れと言うか、
とにかくラディカルだわー!ってことになる。
いや、ほんとに。
乳がんのドクターたちは温存するのが
第一優先とばかりにがんばってるから
アンジーが取った手段は、
面白くないんじゃないかなって気がするんだけど。
どうなんだろうね。
ま、ドクターが面白く思おうが、思わなかろうが
どうでもいいんだけど、
なんか一石投じた感があって、
アタイには面白くうつったのですわ。

でも、ドイツでも母親が乳がんだった女性が
今後のことを考えて、全摘してるケースは
時々あるらしくて。
その経験者がニュースでコメントを出してた。
あと、ドイツではメディアによってはアンジーを批判する
コメントも載せてたな。
検査の数値が高かったからと言って、
乳がんを予防するために胸を取ってしまうだなんて
パニック的処置だ!って書かれてた。
まあ、そういう意見があるのもうなづけるかなあ。
けど、乳がんになったことのあるセレブからの
コメントはおおむね好意的だったけどね。
シェリルクローとか、カイリーミノーグとかね。

で、気になったのが。
全摘と言うと、乳首までぜーんぶ取っちゃう
ことになるんじゃないかなってことで。
アンジーってば全部取ったのか?
って思ったら。
いえいえ。
そこだけ残して乳腺を取り除いたんだって。

女性の乳房って言うのは血管が
通っていなくて。
変わりに乳腺が通ってるんだそうで。
で、そこに乳がんが出来ちゃうから
乳腺を取れば乳がんになる確率が
減るでしょうってのがアンジーのロジック。

でも、乳首を取るのは、まだまだ37歳で
女ざかりなアンジーのクオリティ・オブ・ライフを
下げちゃうことになるから。
そこは残すと言う手術をしたんだそう。
その手術に8時間掛かったらしいです。
で、その手術の9週間後にリコンストラクション
つまり再建手術をしたんだそう。
いわゆるインプラント・・・分かりやすく言うと豊胸やね。
アンジーの手術には・・・ベイコクでも
トップクラスの外科医が関わってそうだから
傷跡が分からないようにキレイに再建も
終えてそうだよね。
もしかしたら乳首のところから手術を
したのかもしれないし。

再建って自分の太ももとかお尻の肉を
使う場合と、ラテックスを使う場合が
あるらしいんだけど。
アンジーはラテックスを使ってそうだよね。
ちなみに・・・アタイが見た感じでは
以前の映画の写真だけの判断だけど
アンジー以前からインプラントしてるよね?
だとしたら。
豊胸には抵抗は無いかもしれないね。
自前だったらごめんなさいー。

アンジーは、「乳がんになるかも・・・」
と言う不安におびえながら暮らすよりは
自分から先にアクションを起こして
リスクを減らす・・・と言う決断を下したんだよね。
なんという前向きな姿勢。
つくづくすごいと思う。
けどまあ、いくら病気を防ぐためとはいえ
自分の身体にメスを入れることに
抵抗が無いって言うのは、
やっぱり西洋医学的思考だよね。
切り刻んでも平気だってことだからさ。
なおかつ。
たとえ乳がんになるリスクを5%に減らしたからと
言っても。
人間はそもそも死亡率100%だから
いつかは絶対死ぬんだけどな。
まあ、健康に長生きしたいってことなんだろうけど。
そのためにこの決断を下せるってのは
やっぱり生半可じゃないなーと。
で、結局のところ。
いろんな意味で「アンジーさすがだな!」
ってクロネコは思ってしまうんだよね。

だからと言って。
自分に同じようにアンジーのようにお金があって
子供もいたとして。
同じ決断を下して行動するか?
といえば。
答えはノーなんだよね。

でもそれはアタイの考えだから
当たり前なのよ。
アタイの身体のことはアタイが決めれば良い。
アンジーの身体はアンジーが決めれば良い。
アンジーのラディカルな思想と行動は
誰にも阻害されるべきじゃないし
非難されるべきでもないとアタイは思う。
別にリスペクトされる必要も無いと思う。
クロネコはアンジーの思いが分かった
と言うただそれだけ。
何でかと言うと。

思い切って書いてしまうけど。
実はクロネコ、乳がんに罹患したんです。
今年の3月に手術をして腫瘍を摘出して
今は治療をしてるところ。

どうりで乳がんに色々詳しいわけですよ。
これまでのアタイなら何にも知らなかったから
アンジーの行動も理解できなかったと
思うんだけど。
今のアタイにはタイムリー過ぎて、
とてもインパクトが強かったんだよね。
アンジーは病気じゃないからアタイと
状況は違うんだけど。
でも手術をした時期なんかがちょうど
同じ時期だったのもあって。
そうか、アンジーはそういう手を打つんだー
と思って感銘を受けたんだよね。

まあクロネコはクロネコのやり方で
手を打つしか無いので
ひたすら色々がんばってますけど。
またそれについては別途書くかなあ。
あんま暗くならない程度にね。
普通の人はあんま興味が無いネタだろうから
書かないかもしれない。

このブログは明るく楽しいことをだけを
書いていきたいと思っていたので
今回のことを書くかどうかは
実はすごく迷ったんだけど。
と言うか、ブログを書いたりとか
そういう落ち着いた精神状態に戻れないかも
と思ってたくらいで。
でもまあアンジーの力を借りて
書いちゃえーと思ってね。
そういう意味でもアンジーの存在は
影響力があるねー。

ちなみに。
クロネコは先週は風邪を引いてしまってたけど
全般的にとっても元気です。
むしろ、快調なくらいかなー。
不安にさいなまれて落ち込んだり・・・
とかも無いのでご心配なく。
そんな状態ならブログを書いたりしないしね。
ブログを書いてるってことは心身ともに
元気なんだってことで。
by kuronekomusume | 2013-05-21 23:22 | 日記 | Comments(11)
Commented by マツ at 2013-05-21 23:36 x
クロネコさん、いつもクロネコさんのブログを楽しみにしてます。乳がんの話、びっくりしました。何もできないけど、クロネコさんが元気に生活できるように祈ってます。
Commented by kuronekomusume at 2013-05-22 05:51
マツさん、こんばんは。
早速のあたたかいコメントありがとうございます。
急にそんな告白文が入ってるとびっくりしますよねー。笑
のんびりゆったりあせらずがんばりたいと思います~。
Commented by ATAC at 2013-05-22 12:04 x
クロネコさん、強いですねえ..........決してアンジーに引けを取ってませんよ?

おっしゃるとおり、のんびりゆったりあせらず今後も頑張っていってくださいね。
Commented by kuronekomusume at 2013-05-23 06:31
ATACさん、こんばんは。
いつもステキなコメントありがとうございます。
自分ではあまりそうは思っていないんですが、今回結構色んな人から「強いねえ」と言われました。
落ち込んでるところはあまり見せてないからかもしれませんが・・・。もともと取り乱しているところは家の外では出さないタイプですので。笑
憧れのアンジーに引けを取らないだなんて大それたことは言えないですけど、自分の意思で自分のことを決めると強くなれる気がしますねえ。まあそこへいたるにはすごい葛藤があったんですけどね。もしかするとアンジーもものすごく悩み苦しんだ上での決断だったのかもしれないですね。で、やりきった今なら言える!ということなのかなあと。

私の場合はまだまだ長い道のりですので、あせらずに地道にこつこつとがんばるしかないです。
ありがとうございます。
Commented by kao at 2013-05-25 00:16 x
クロネコさんの春あたりのこころの乱れはそこにあったなんて…ショックを受けました。ひとくくりには言葉にしにくい事柄ですが、クロネコさんが決めた最善の方法をとりながらあせらず治療をしてください。

予防の為の両方摘出は極端かもしれませんが、親族、特に母親のそういった経験があると極端とは言い切れないとも思います。こどものために命を繋ぐという理念があるとすれば納得もできます。日本では考えられない行動かもしれませんが、海外に出ると特に思ってもいない考え方、行動がいろんな方向から突き出てくることがしばしばあるように思います。以前、両方摘出されたかたの胸を覆う刺青を写真で目にしたとき、驚きと同時に生きる美しさを感じました。そして、人それぞれの乗り切り方の様々さも強烈に焼きつきました。

ブログを綴るというのは…いろんな意味で妙薬的効果があると思います。
もし…気分が向いたらポジティブな事柄でもネガティブな事柄でもいいと思うのです。そして、クロネコさんの愛読者はここにたくさんおります!
Commented by ゆたか at 2013-05-26 21:04 x
励ましの言葉が見つかりません。
ただ心身に最小限の負担で完治する事を祈るばかりです。
色々と不安で精神的に大変だと思いますが、気が滅入って体調を崩さない事を願います。
治療はドイツで行っているのでしょうか?
お医者さんは良心的ですか?(日本では患者の顔を見ずに会話をする医者も結構いますが。。。)
欧米人用の薬剤は日本人にはきつい事もあるので気を付けなければいけないですね。

あんじーに関しては日本でワイドショーや週刊誌(特に女性)で結構取り上げられたと思います。財力も、情報収集力もあるので最善の選択をしたと思います。そういえば昨年シャロン・オズボーン(オジーの奥さん兼マネージャー)も乳がんの発症率が高い事からアンジーと同じく両乳房を切除しています。本人は大腸がんで大変な思いをしたので乳がんでまたしんどい思いをしたくないと迷いはなかたそうです。
Commented at 2013-05-28 04:52
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kuronekomusume at 2013-05-28 05:18
kaoさん、いつも優しいコメントありがとうございます。
国は違えど、異国に住む邦人女性・・・と言う似たような?!状況にあることから、じんわり沁みます。

私は・・・思ったより元気に暮らしてると思います。(自分で思っているのと身体の反応は同じじゃないことがありますんで断言できないんですけどねー)
今は治療のため仕事を休んでいるので、色々学んだり、運動したりとリラックスしてます。もちろんライブにも行ってたりするくらいで、知らない人が見たら想像できないかもしれないですね。笑

アンジーの決断は、物議をかもしてはいますが、本人の信念で決めてることでしょうし、お子さんのこともあるので、良いんじゃないかなーというのが私の感想ですね。
ブログは・・・まあ気負わずに気楽にやっていきますー。どうせ溜め込めない体質なので、すぐ書きたくなりますからね。笑
Commented by kuronekomusume at 2013-05-28 05:24
ゆたかさん、
コメント本当に本当にありがとうございます。
こういうことを言われたほうが逆に何をどう反応したらいいかで悩んでしまいますよね。
ゆたかさんの暖かい誠意あるお言葉は十分に伝わってきてます。励みになります!
治療はドイツで行ってますよ。全部徒歩圏内なので楽チンといえば楽チンです。
ドイツの医療事情は・・・一長一短がありますかねえ。そのうち私の体験談を書いてみようかと思ってます。
客観視できるようになってますので、自覚症状での不安とか落ち込んだりとかは今は無いです。(無意識はあるかもしれないですけどね~)
今は心身ともにゆったり暮らしてるのでご安心くださいませー。(とか言いつつ、ライブに行ったりしてます。笑)
Commented by faney7735 at 2016-02-19 21:11
アンジーはリンパまで取ったとニュースで言ってたので。心配してたのですが。案の定ひどく体重が落ちてるようで。確かにリンパが無くても生きていけるけど。後が大変ですもんね。私の母も抗がん剤のせいで打った後で動脈瘤が破裂してなくなりましたから。私も反対でしたね。ワクチン療法で生還した人(有名人のおじいちゃんです。東京在住だから選択できたのかも)がいますから。私もクロネコさんを見習って、食生活を改善しようかと思います。
Commented by kuronekomusume at 2016-02-22 04:21
faney7735さん。
この記事を書いたときは手術直後だったので、アンジーの決断と行動にものすごく驚いて、ショックを受けてました。良い決断か悪い決断かを判断できないくらいのショックで、まだ術後の痛さが残ってたので、乳腺全摘した!と聞いて「何で病気になってないのにこんな痛いことしてるのー!!!」と言う思いが強かったですね。ほんっと1ヶ月くらい痛かったですから・・・。涙
あれから3年近く経ちますんで、その後いろいろ読んだりするうちに・・・「アンジー本当に手術したのかな?」とか「アンジーがテストした遺伝子治療?系企業の株が上がった」とか「アンジーってばヒステリー過ぎないか?」とか、「アンジーほどのセレブなら医療以外の方法を試そうと思わないのか?」とか。「そもそも罹患してないのにヒステリー過ぎないか?」とか「遺伝で乳がんになる率は10%以下だし、そもそも遺伝しないのにどうして?」と、かなり懐疑的です。
うそっぽささえ感じるようになっちゃいました。笑

私は人間の体は神秘的で、宇宙的だと思ってます。
いくら医学や医療が進歩しようが、人間の体の中で起こっていることはすべて解明できないと考えるようになりました。
体は頭よりも正直に反応するのでとても面白いです。
私たちの体は機械じゃないので、部品を交換しても直らないし、アンドロイド化しても完全に病気を防ぐことは不可能です。
私たちは自然の一部であると認識して、それに沿って暮らすのが体には一番良いんだろうなというのが今の私の考えですね。
自分の体は自分で守るしかないですから。

無理に突然食生活を変えるのではなく、徐々に何かを始めて、体の反応を見て、好転するようなら続ける・・・というのが良いのではないでしょうか。人それぞれ反応は違いますのであせらずゆっくりと~。