先週、東京からお友達の
遊之助ちゃんが遊びに来てくれた。
彼女は毎年ドイツを旅行してて今は東独エリアを
重点的にまわってるんだけど。
クロネコに会いに西側へ寄ってくれたのだ。
ありがたいね。
彼女とはアタイが東京に住んでた頃
ドイツ語教室で一緒に毎週おべんきょをしてた仲で。
たまたま同い年だったのもあって
共通の趣味が映画鑑賞というのもあって
じんわり仲良くなって今に至るのだ。
遊之助ちゃんは学歴上も、実際の生活上も
大変賢い人なんす。
でもズケズケ言ったり、頭ごなしに否定とかもしない。
当然人を無意識に傷つけたりもしない。
とても静かで優しい人なのだ。
ま、そんな遊之助ちゃんが2泊して
いってくれたんだけど。
で、以前もデュスに来てくれたことがあるし、
ここは観光しようにもお見せするところが無く。
困ったなと。
で、ライン川沿いをお散歩がてら
ピクニックでも~と思ったんだけど。
ここんところドイツ中の川の水かさが増えてて
南ドイツ、東独あたりじゃ、街が水没してるんす。
特にエルベ川とドナウ川がひどくてね。
ライン川はニュースにはなってなかったけど
結構水かさが増えてたし、
水がにごってしまってて、見る分にも楽しく無い。
これが10日ほど前のライン川。↓
木の根元が埋まってるの分かります?
昨日隣を通ったら水かさが減って
木は普通に根元が出てた。
水の流れもいつもより速い!
じゃあどこに行こうかなーと。
クロネコが時折散歩に出かけてる森でも良いけど。
楽しいかどうか分からんしね。
と思っていたら。
彼女から
「ねえねえ、ネアンデルタールが近くにあるって
ガイドブックに載ってるんだけど。」
とのことで。
ああ、そういえば聞いたことあるな・・・
と思って。
ネアンデルタールに行くことにしたのでした。
ネアンデルタール人って
中学時代習ったよね。
でもまさかそれがアタイの住む街から
数キロのところにあるとは思って無くてさ。
いやー。
なんか感動だよ。
でね、ドイツ人は
ネアンデルタールと言うよりは
ネアンデアタールみたいな発音をするんですわ。
クロネコはそれを最初聞いたときは
ライン川のつづりを知ったときと同じくらい
「なんてこった!」
って思ったんだけど。
中学時代はライン川を「Rhein」じゃなくて
「Line」だと思ってたんでね。
ちなみにルール工業地方も「Ruhr」じゃなくて
「Rule」だと思ってた。
ドイツ人は「ルーア」みたいな感じで発音します。
日本語に起こすとどっちも違うんだけどね。
よく考えたらこの国は英語じゃなくてドイツ語
なんだから、つづりが違ってて当たり前なんだけどねー。
中学生の知識って怖いわ。
それとも日本人ならではのLとRの問題かなー。笑
で、クロネコさらにここ数年勘違いしてたのは
Nean der Talだと思ってたことなんす。
でもこれも良く考えたらTalは女性詞じゃなく中性詞だから
Nean des Talsにならんといかんわけで。
結局のところ正しかったのは
Neander Talだった。
「ネアンデルの谷」ってことなんす。
タールTalは谷って意味なんで。
けどさ、じゃあネアンデルって何なんだろ?
って思うよね。
ドイツ語っぽくないからさ。
でもその答えもミュージアムに行ったら
説明が書いてあったわ。
なんでも、当時の聖職者ノイマンさんにちなんで
つけられた名前なんだとかで。
ノイマンさんは当時ドイツで流行っていた
ギリシア語風の名前に改名してたそうで
それがネアンデルなんだって。
・・・。
つーかさ、そういう流行に乗っかった名前が
いまや歴史の教科書に載っちゃってるんですけど。
クロネコたちそれで勉強しちゃったんだけど。
当時は聖職者が流行り廃りに乗っかってたんだ・・・。
いまだと2chとかならDQNネームって
言われる気が・・・。
遊之助ちゃんとふたりで、
「うーん、適当なネーミングやねえー」
と、説明書きを見ながらうなっちゃったわ。
ちなみにこれウィキ日本語にも普通に
書いてあった・・・。笑
ま、そういうわけで。
当時ドイツでギリシア語が流行っていなければ
もしかするとネアンデルタール人じゃなくて
ノイマンタール人だったかもしれない?!
けどタールって言うだけあってさ
場所は谷底みたいなところだったよ。
そんな深くは無いんだけどね。
周りに木が生い茂ってるから
その谷あたりは気温が低くてちょっと
寒かったくらいよ。
ミュージアムは小さいんだけど
小学生の郊外授業訪問が多いからか
見やすく楽しめる内容になってた。
ネアンデルタール人↓
4万年前の人たちだから小柄。
骨格も今と若干異なる。
頭蓋骨とかね。
あ、警備員さん!↓
かと思いきや。笑
現代風にスーツを着たネアンデルタール人でした。
ろう人形なんだけど、よくできてたわー。
多分当時はもっと色黒だったんじゃないかなと。
身長はアタイより大きくて遊之助ちゃんよりは
小さかったから多分160センチくらい。
手に持ってるのは携帯かと思いきや
石器でした。笑
簡単なお弁当もどきを持っていってたので
森の中でピクニック。
それから森の中を散策。
それからまた近郊電車に乗って
デュスへ戻って。
(3駅くらいなのだ)
街中を散策して。
予定していたお魚のレストランに行ったんだけど。
二人してなんか気分が変わっちゃって。
そうだなー、どうせだからビオっぽいレストランが
あれば行ってみたいわーと言うことになって。
携帯でお店を探して。
無事発見。
クロネコそのレストランは目の前を
何度も通ったことがあったけど入ったことは
無かったところだった。
Lieblingという名前のお店で。
ベジタリアン用ってわけじゃないので
肉料理も魚料理もある。
メニューによってはビオなものを
使ってますよーって言うコンセプトのお店。
クロネコは肉を食べないので
お魚料理で選んだんだけど。
食べる段になって気がついた。
あ。
チーズが入ってたわってね。
クロネコ、乳製品全般も食べないようにしてるんだ。
けどまあ頼んじゃったしねーと。
今回は美味しくいただきました。
クロネコがオーダーしたのは
リゾットです。
笑
つーか、リゾットにチーズが入ってるのは
当たり前なのに、魚の名前に気をとられてて
忘れてたー。
魚はWolfsbarschという名前で
辞書で調べると日本名は無かったな。
でもまあ大きい意味で言うところの
スズキ科です。
このリゾットすっごく美味しかった。
とりあえず上に削って乗ってたチーズは
全部ともだちに食べてもらったけど
ライスに混ざってるから意味無いよねー。笑
ともだちはジャワカレーを頼んだので
お互いシェアしたよ。
どっちもすっごく美味しかったなー。
って、それドイツのレストランでは
珍しいことだからね。
まあ、どっちもドイツ料理じゃないんだけど。
何が決めてかというと過剰な塩味じゃない
ってところかな。
これドイツじゃ貴重ですから・・・。
パンのつけ合わせに出てきた
トマトのペーストがこれまた美味しかった。
ゆでたジャガイモをすりつぶして
トマトとハーブを混ぜたもので
バターとか入ってないんですよー
って店員さんが言ってた。
自分でも作れそうねー。
美味しいよ。
クロネコこのレストラン気に入ったので
今後は頻繁に通うことになりそうです。
食べれるメニューが限られてるから
メニュー変更とかやってほしいな。
あとは基本アジア料理は大丈夫なので
よく出かけてます。
ラーメン屋さんにもベジタリアンメニューが
あるので問題ないしね。
欧州はベジタリアンが多いから
クロネコはベジタリアンじゃないけど
外食時に選択肢があって助かるわー。笑
翌朝、遊之助ちゃんは電車で
ドレスデンへと旅立っていきました。
ちなみに・・・。
その時点でドイツのニュースは、
ドレスデン脇を流れるエルベ川が
いつ決壊するか?!
を連日報道してたんだわ。
エルベ川の決壊って10年くらい前に
あったよね。
で、ドレスデンが水浸しになってね。
せっかくドレスデンに行っても
ミュージアムの絵画を避難させてるかも
しれないから見れないかもね・・・
って言ってて。
なんせこの時点ですぐ近くのマイセンは
すでに水浸しだったからね。
一応前もってホテルに電話をしてみたら
「まあ今日がピークでしょー。
多分大丈夫ですよー」
くらいの軽いノリでやや拍子抜け。
テレビのレポーターのヒステリックな論調や
ショッキング映像とは温度差があるね。
それから1週間以上経つけど
ドレスデンはセーフだった模様。
遊之助ちゃんも無事ドレスデンを観光
出来たみたいです。
けど、エルベ川は下流の小さな町で
決壊したみたいで、水浸し被害は甚大です。
クロネコも1週間ほど前にベルリンから
デュスに向かって電車に乗った際
窓からエルベ川を見たんだけど。
こんな感じでした。↓
この数日後決壊したそうで、電車はこの橋を
渡らず迂回してるみたいだよ。
ドナウ川沿いの町も水没してて大変な様子。
あとね、ザーレ川もすごかったようで
かなりテレビでクローズアップされてた。
ザーレ川といえばハレ市なんだけど。
かなりハレの街中が映っててさ。
クロネコ不謹慎にも「なつかしーなー」と
思いながら見ちゃった。
パイスニッツインゼルとか川が決壊してたらしく
カヌーで移動してたよ。
って。
ここ読んでる人でこれが分かるのって
2名くらいかな。
ラジオで住民へのインタビューとか聞いてると
あの時点ではみんな元気そうだったよ。
むしろハイテンションだったかな。
みんなで助け合ってボランティアとか
たくさんいて、人と人が助けあえることが
分かってなんかすばらしいです!
とか言ってたんでね。
フェースブックとかツイッターで
呼びかけたら何百人もあつまって
みんなで砂袋を作って土嚢で川の
決壊を防ぐためがんばってますー!
って感じでした。
日本だと川の流れが急で速いから
あっという間に流されるけど
ドイツは流れは速いものの
ゆったり距離が長いから
1日かけて土嚢を準備して備えたり
できたようです。
東日本大震災ではドイツ人から
たくさん寄付をいただいたから
クロネコも寄付をしようかなと考え中。
どこにするのが良いのかが
一番難しいところよね。
赤十字以外なのは確実なんだけど。
テレビ局もあやしいし。
市町村のウェブサイトから口座を
確かめて入金するのが一番確実だよね。
そうしよ、そうしよ。
どの町にするかなー。
ハレ市にするか、それともエルベ川の
町にするか。
小額ですけどね。
あ、ネアンデルタール人の話をしてたのに
だいぶそれたなあ。