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死して屍拾う者無し

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ベルリンの秋

日曜は昼の便でデュッセルドルフ戻りだったので
それまでベルリン観光することに!

ドイツ歴史博物館か、鴎外記念館へ行こう!
と思い、最寄駅で降りたんですけど・・・。

プラプラ歩いてたら、
目に入ってくる景色が、
まだ見たことの無いベルリンだったりして、
またそれが素晴らしくて、
なんだかワクワクしてきて、
気の向くまま、
足の向くままに
適当に歩いてたら、
博物館とは違う方向に・・・。
まあいいやと散歩することに。

1989年の秋にベルリンの壁が崩壊したんですけど、
アタイは秋にベルリンに来たのは、今回が初めて。

そんな歴史を背景に、ベルリンを舞台にした小説があります。
春江一也氏著書「ベルリンの秋 上・下」。
ベルリンの壁崩壊に至る東ドイツの歴史が
ものすごくよく分かります。
単なる重苦しい歴史ものではなくて、
日本人外交官と東ドイツ人娘が歴史に翻弄される
ラブロマンス小説で、素晴らしい作品です!
彼の作品の「プラハの春」も
いつか読みたいなあと思ってます。

そんな秋のベルリンは、紅葉が美しく、
日差しも夏場と違って、
冬に向かって落ち着いた雰囲気です。
正直空とかどよーんと暗いんですけど、
その暗い感じがまたドイツっぽくてイイ感じです。

適当に歩いてたら、シュプレー川沿いにステキな
ツタのアーチの歩道を見つけました。
ベルリンの秋_c0016407_8403212.jpg


ミュージアムが集まるエリアに行くと、
その当たりにはガラクタ市が出てました。
前々から気にはなってたけど、見るのは初めて。
大したものは無いかな~と思ってたんですけど。
結構アタイの趣味に合ったものが
いっぱいあって!
ツボでした!
気がついたらアタイは買い物してました。

1900年代の紙幣や硬貨を売ってたので
物色してみたところ・・・
前々から欲しかった硬貨を発見!
早速購入。
わーい!

ひとつは東独時代の硬貨。↓
ベルリンの秋_c0016407_8442739.jpg

そしてもうひとつはナチス時代の硬貨。↓
あ、でもアタイはナチス礼賛者じゃないですよ。
ミリタリー愛好者でもないですよ。
(じゃあ、こんなの載せるなって感じっすね。)
ベルリンの秋_c0016407_8451112.jpg

どちらも300円程度でした。
アタイの興味のある時代の硬貨が手に入るなんて大感激!
紙幣も欲しかったんですけど、
次回に・・・ということで我慢。

次の出店には、懐中時計がズラッと。
そのどれもがソ連の懐中時計。
多分中古。
どういう経緯でココに並んでるのかは全く不明。
ソ連の将校とかが、生活に困って手放したのかな?とか
勝手に妄想してたら、なんだか興味が沸いてきて。
面白いなあって見てたら、欲しくなってしまって購入。

ロシア語が裏面に書かれてるけど、ロシア語分からないので
今度誰かに聞かなきゃ・・・。
でも人格疑われそうなので、ドイツ人に聞けないかも。
それにひっそり持つことになりそう・・・。
その前の日に買ったソ連マークのピンバッジを
ヨーズィたちに見せたら、ちょっとひいてたので・・・。

ナチスに、DDRに、CCCPって・・・
危険思想っぽいっすからね。
アタイはこの辺りに傾倒してるわけじゃないけど、
昔から興味あるので仕方ないのです。
だからこそドイツが好きで、ベルリンが好きなんですけど。
日本だとCCCPなんて分かる人少ないから
堂々と持てるのにな。
ベルリンの秋_c0016407_8471346.jpg
ベルリンの秋_c0016407_8472958.jpg

購入金額は約3000円でした。

その後普通のお土産屋に行ったら、
同じような素材のベルリンモチーフ懐中時計が
売ってるのを発見。
そちらも3500円程度。
新品と価格変わらないってことは、
ガラクタ市でぼったくられたのかな?!
・・・でもいいの。
ノープロブレム。
だってこの懐中時計、気に入ってるから。

このガラクタ市には、他にも東独、ロシア、ポーランド等の
東欧系グッズなどを並べてあって、
もう東の香りがプンプン。
たのしー!超たのしー!
コレよ、コレ!
アタイが好きなのはこの雰囲気!
ベルリンの秋_c0016407_8533928.jpg

ここのお客は主にドイツ人でした。
みんな懐かしそうに見入ってたから、旧東独市民かな?

そこからすぐのところにあるのがペルガモン博物館。
ここは10年前に行ったきり。
またいつか入りたいけど、今はまだ時期尚早。
ということで写真だけ。
ベルリンの秋_c0016407_8544173.jpg


この界隈にはミュージアムが集結してるので
ムゼウムインゼル(博物館島)と呼ばれてます。
まだ修復?改築?建設中?の博物館もあるので
工事現場もソコココに。
それもベルリンならでは。
ベルリンの秋_c0016407_8565390.jpg


工事現場脇の簡易で作られた歩道には、
ピカソの絵のポスターが貼ってありました。
なんだかさすがは博物館島の前だけありますね!
ベルリンの秋_c0016407_8575665.jpg


博物館の脇の道を入ると、静かな裏通り。
聞こえるのは、紅葉した木の葉が風にざわめく音だけ。
主要道路から1本道を逸れただけでこの静けさ。
首都とは思えないです。

ちょうどフンボルト大学の裏手だったみたいで。
ちょっと小腹も空いて来た事だし・・・と
大学併設のカフェでお茶することに。
入り口の壁にはドイツ語がズラーっと
書かれたペイント。
学問について書いてある風でしたけど、
誰かの有名な言葉なのかも?
ベルリンの秋_c0016407_921134.jpg

↓カフェの中から窓の外の景色。
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↓チェリーケーキとアールグレイ。
ケーキは見た目と違って甘さ控えめで美味しかったです。
ベルリンの秋_c0016407_934759.jpg

↓カフェのドリンクカウンター。
ベルリンの秋_c0016407_93553.jpg

店内のBGMはクラシックで、
内装もシックで、天井も高くて、
とてもとても落ち着いた雰囲気の
ステキなカフェでした。
店員さんもすばらしくジェントル。

大好きなベルリンはやっぱりいつ来ても素晴らしくて。
すっかりアタイの心もフルチャージされました。
なんだかベルリンに来ると、すっごく楽しくて
嬉しい気分になるんですよね。
アタイの体の全細胞が喜んでるみたいな・・・!
すっかり魅了された心で、バスに乗って空港へ。
dba航空(ドイツ国内格安飛行機会社)の飛行機で
デュッセルドルフへ帰宅。
by kuronekomusume | 2005-10-24 09:06 | 旅行記 | Comments(0)