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死して屍拾う者無し

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映画評/「SHINOBI」

やっと見ました。
公開時は、はやく見た~い!!!
って思ってたけど、だんだん見る気が失せてきて・・・
このままだと見ないかも・・・
くらいの気分になってたので
コレはヤバイ!と思って急いで見ました。

映画:SHINOBI
2005年
監督:下山天
出演:仲間由紀絵、オダギリジョー、
黒谷友香、椎名桔平、沢尻エリカ

この映画ってそこそこ有名になってたので
内容ご存知の方多いかもですね。
有名になったのが何でか分からないくらいの
ヘボヘボな内容でしたけど。
まあそれは時代モノの映画にありがちな
パターンですよね。

伊賀の後継者が仲間由紀絵。
甲賀の後継者がオダジョー。
んでこのふたつの流派は400年もの間
憎しみあってたわけですけど。
そんな両家の後継者たちがふとしたことで
出会っちゃって、恋に落ちてしまうわけで。

天下泰平の世となった時点で
スパイ軍団の存在は不要!
ということになってしまい、
両派は殺しあうことに。

とまあそういう内容なんですけど。
・・・。
ストーリーがうーん・・・、
って感じっすよね。

じゃあ、ここは忍者要素で楽しませてもらっちゃお!
って思ってみてたんですけど。
CG使い過ぎ?!って気がしないでもない。
というかスゴイする。

設定上、
普通以上に秀でた能力を持つ忍者たち!
ってことになってるもんだから、
どいつもこいつも変な見た目だったり
訳の分からん忍術を使いまくる人たちで。
それも全部もちろんCGなんだけど。
忍術というより妖術?!

アタイが期待する忍者像とは
程遠い忍者たちで心底ガッカリ・・・。
なんだかコテコテしたデザインの服を
ファッショナブル?!に着こなした
主役たちがわんさか出てくるし。
それ忍者の衣装~?!みたいなね。
なおかつ、変な技ばっかりで
何じゃそりゃ?!って感じだし。
それ忍術~?!みたいなね。

アタイが好きなのは
黒装束で目しか出てないいでたち。
技だって
「木の葉がくれ」とか
「すいとんの術」とか
そういう体を使ったやつが好きなんすよね~。
昔の映画だとそれを見せてくれるんだけど
それはそれでやっぱり古臭く見えるもんだから
今回上手くCGでカバーして
映画を作ったのかと期待したのに。
CGは使ってるけど、余計な効果を
出しすぎてて何じゃこりゃ?!って感じ。
あーあ。

アタイは
横山光輝の「伊賀の影丸」の大ファンで。
あの無意味に忍者が、わっさわっさと
出てきて色んな技を使いながら
ずーっと戦い続けるあのマンガを
ぜひぜひ映画化してもらいたいな~と
思うんですけど。

忍者度で言えば圧倒的に
「梟の城」の出来の方が良いですね。
SHINOBIは山深い忍者の里のシーンが多いので
自然がいっぱい出てくるので(コレもCGなのかなあ?!)
それはすごく良いですな。
日本の山深い景色はとても美しい~。

そして問題の役者陣ですけど。
内容が内容だけに役者の演技力にかかってる!
みたいなところがありますわな。

アタイ実のところオダジョーの顔があまり
好きじゃなくて。
好きじゃないけど日本映画界にははずせない人だから
それなりに彼の作品は見てるんだけど。
あの人って上手いのか下手なのかいまいち
判断がつきかねるんですよね。
アタイの友達Yちゃんは大のオダジョーファンだから
彼女に一度聞いてみたんだけど。
Yちゃんいわく、「そーとー上手い!」とのこと。
ふーん。
そうなのか。
キテレツな役柄が多いからよくわかんないけど。
けどこの映画でも何だか奇抜なヘアスタイルと
ファッションで映画をひっぱてて。
「甲賀もモードっぽくなったもんだ!」
って思いながら見ちゃう感じ。
肝心の殺陣シーンとかはCG処理だから
大した技術は要らなそうだったし。
今回も演技の善し悪しが判断できなくて。
はっきりいってこの役って別に
オダジョーじゃなくても良かったんじゃない?
って思ってしまったり。

って主役はオダジョーじゃなくて
仲間由紀絵さんなんすけど。
はー。
アタイねえ、数年前までは彼女のファン
だったんですけどねえ。
今は別にどうでもいいやって感じで。
特にキレイだとも思わなくなっちゃったし。
むしろ外見が苦手になっちゃったかも。

演技は下手じゃないけど特に上手すぎるって
訳でもないような気がするし。
アタイが好きなのは彼女の声。
あのビブラートがかかったようなね。
あの声でセリフを言うとすごく臨場感を伴って
すごく憂えた効果があるんですよ。
だから薄幸な運命を背負った役柄には
ある意味ぴったりというか。
そう思うとまあ演技は上手いってことに
なるのかな。
けどね今回の役はちょっとね・・・って感じ。
だって、伊賀の後継ぎの割りに
眼力妖術が技ってことで
全然アクションシーンが無いんすよ。
それって忍者としてどうなの?みたいな。
さすがに周りの部下もそんなヨワヨワじゃ
ついていかないでしょ?!って思っちゃう。
でもついていくんだけど・・・。困ったもんだ。

沢尻エリカちゃんは、相変わらず可愛かった~。
パッチギのときほど演技力が光って無くて
セリフが棒読みっぽかったのが残念だったけど。
まあ、まだ若いしね。
肌の美しさが際立っておりました~。

あとね、アタイ黒谷友香さんって好きなんすよね。
キレイだし、演技も上手い。
スタイルも良いし、すんげえセクシー!!!
椎名桔平さんとの相撃ちラストシーンが
ステキでした~。
けどあの衣装で甲賀の村から伊勢まで走るのは
なんというか忍者としてはどうなの?って
思ったけど。
忍びの者にしちゃ目立ち過ぎだし、
天女のような衣装が木々にひっかかるでしょう~
って思うと気になって、気になって。

この映画ってSHINOBIってタイトルにすることで
忍び愛と、忍びの者をかけてるんだろうけど。
忍者好きとしてはイマイチどころか
全然ダメだった・・・。
CGが台頭してきてるこのご時世だから
昔ならとても撮れなかったようなシーンの
映像化だって可能。
けど、なのに物足りないのは何故じゃ?
逆に昔の体を張ったアクションのほうが
見ててワクワクしたのは何故じゃ?
ジャパン・アクション・クラブってそう考えると
やっぱり凄かったんだなあと。
ソニー千葉恐るべしっすよ。
JACは今も別に無くなってないと思うんだけど。笑
あー、JACのこと思い出してたら
急に「将軍家光の乱心・激突」が見たくなっちゃった。
あれはアクションシーンが見物なのでやんすよ。
中身は超スカスカですけど。
緒方拳VSソニー千葉。
そんでもって乱心しちゃう家光が京本政樹氏!
すぐ死んじゃう役で織田裕二まで出てる。
この映画が公開されてたのは
アタイが中学2年の時だったかなあ。
クラスメートの子と映画館へ一緒に行って
アタイは「激突」を見て、
その子は丹波哲郎の「大霊界」を見てた。
一緒に行く意味ないじゃーん!みたいな。
アタイは単に主題歌がアルフィーってだけで
見に行った忠実なファンだったんだけど。
今思えばアクションは見ごたえあるなって感じ。
すでに4回くらい見てるけど
もう一回見たい!!って気分になっちった。

そうそう。
ではこの映画の評価をいたしますです。
SHINOBI:☆星1つ(いまいちピンと来ない)
by kuronekomusume | 2006-10-23 06:36 | 映画評 | Comments(2)
Commented by kain-2 at 2006-10-23 23:34
お帰りなさい。私の姪も無事帰国しました。アドバイスをどうもありがとうございました。とてもありがたかったです。ところで映画評面白く拝見しました。「星になった少年」どうしようかと迷っていたけど見てみようと思いました。日本映画は見てはがっかりするのであまり見ないんです。役者力が無い役者が多くて。
Commented by kuronekomusume at 2006-10-24 04:27
kainさま
「星になった少年」ぜひごらんになってみてくださいな~。
私は日本映画が大好きなので、いつもワクワクしちゃうんですよ。
駄作も多いですけど、日本語なので内容が分かるぶん、それ以外の
演出やら、演技の善し悪しやらを楽しめるところが良いなあと思ってます。笑