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死して屍拾う者無し

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モスクワ3 「観光ツアー その1」

事前にドイツの旅行会社を通じて
モスクワ市内観光ツアーを
申し込んでたので。
滞在期間中は、ターニャに
色んなところを案内してもらった。
右も左も分かんないので
最初にこういったツアーに入るのは
とっても楽チンだし、
その街を知るには手っ取り早いと思う。
分からんことがあればドイツ語で聞けるしね。

現地に着いてからもらった
スケジュールリストには
一日に何箇所かまわるってことが
書いてあるったんだけど。
これが驚いたことに昼飯抜きで
ぶっとおしでまわるんすよ。
日本のツアー会社か!ってくらいの勢い。笑
んで3時頃解散って感じだった。
最初知らなかったから
喉は乾くわ、お腹は空くわ、
疲れるわで大変だった。笑
2日目からはお水とチョコを
持参して参加したから
良かったけど。

そんなこんなで。
初日に行ったのが「ウォッカ・ミュージアム」!
ロシアといえばウォッカ、
ウォッカといえばロシア!
ってくらいおなじみですけど。
ウォッカメーカーがつい2ヶ月前に
工場内にオープンさせたのがこのミュージアム。
もしかするとココに入った日本人は
アタイが初かも?!
中は撮影禁止・・・。
ロシア人ガイドの女性2人が
いろいろとウォッカの歴史を説明してくれて
それをターニャがドイツ語に通訳。

昔はガラス細工のキレイなビンに
ウォッカを入れてたとかで
とてもキレイなガラス瓶がいっぱい
飾られてた。
中にはエカテリーナが使用してたというモノも。
一升瓶くらいのサイズだった・・・。
どんだけ大酒飲みだったんでしょ?!
ウォッカ会社を設立したスミノフ氏の話も
興味深かった。
フランスに亡命後、
彼は急死したので製造権を
アメリカに売っちゃったから、
今じゃスミノフはアメリカのウォッカになちゃったそう。
ウォッカのアルコール40度って決めたのは
元素記号を作った人らしいけど
科学嫌いのアタイには
あんまし興味が無い話題だったので
誰だったか忘れちゃった。

一通りミュージアムで説明を受けたら
奥に試飲ルームがあるので
そこで色んなウォッカを楽しめちゃう。
4種類くらい飲ませてもらったかな。
アタイは徹夜でモスクワ入りしてたので
ウォッカストレートはほどほどにして
カクテルっぽいのだけ全部飲んだ。
ウォッカミュージアム↓
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次の日は世界文化遺産指定の史跡公園へ。↓
白樺が美しい。
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夏場は市民のいこいの場なんだとか。↓
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カザン聖母教会の中にも入った。↓
17世紀頃建てられた教会で
ロシア人にとってはすごく大きな意味を持つ
教会なんだそう。
中はいつもどおり撮影禁止。
ロシア正教では女性は必ず頭に布をかぶり、
男性は帽子を脱がなくてはいけないんだそう。
教会の中に椅子は無く、ミサの間は
立っているきまりだとか。
キリスト教とは言え、ドイツのキリスト教とは
大分趣が違ってる。
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中はフレスコ画が全面に描かれていて
かなりの見ごたえ。
それはそれは美しかったです。
そして厳かな雰囲気。
アタイは実はアンチキリスト教。
唯一絶対神主義だから
他宗教を認めないし。
何よりお金と権力の匂いが
プンプンしちゃうから
全く好きになれない。

ロシア正教もキリスト教だからな~って
気乗りがしなかったんだけど。
教会に入るとどうも趣が違う。
ドイツの教会とは何かが違う。
なんだろ?
教会の建物が古いからかな?
有名な教会は手入れされてるけど
小さな街中の教会は古くてボロボロ。
ドイツのカトリックにありがちな
キンキラキンな装飾とは違ってて。
ドイツのプロテスタントの質素さとも
何だかちょっと違う。
その中で敬虔なクリスチャンが熱心に
拝んでる姿がとても印象的。

意外にもロシア正教は政府から
資金援助されて無いんだそう。
ドイツのキリスト教徒は税金を
毎月徴収されるし、政府も援助してる。
それ以前に与党がキリスト教系政党。
バリバリの政教非分離国家。
うんざりしちゃう。
ロシア正教は寄付金だけで
まかなってるんだそうで。
だからとても質素な雰囲気なのかも。
それが逆に聖なる雰囲気で感動的。
教会のミサに参列してる人々の
信仰もとても厚くて
見てる方も気持ちが引き締まってくる。
参列してるのは女性の方が多かったかな。

そこでフト疑問が湧いた。
共産主義体制だった旧東ドイツでは
キリスト教は認められてたけど
クリスチャンであることは
市民としてマイナスだったそう。
ってことは。
共産主義の本家本元であった
ソビエト・ユニオンもそうだったんじゃ
無いかな?って思うんだけど。
その割りに年配女性が
すごく敬虔なクリスチャンなのよね。
???
ターニャに聞いたら
ソビエト時代特に
キリスト教信仰は問題無かったとのこと。
でも多分彼女はよく分かってないんだと思う。
もしくは明言を避けたか・・・。
だって調べてみたら、
やっぱりソビエト時代、キリスト教の立場は
弱かったみたいだもの。
ソ連崩壊後、ロシア人の信仰心が
復活したのかな?
それともロシア正教はローマカトリックと
昔から一線を画してたっぽいから
そういう意味では西側とは違うってことで
許されてたのかもしれないし。(多分違うと思うけど)
今は他のキリスト教勢力とロシア正教の
競合が激しいそうで、
ローマとの立場も微妙みたいだから
ロシア正教もいろいろ大変みたい。

でもあんまり覇権争いの色が強くなると
カトリックとそう大きな違いが無いような
気がするからアタイとしてはちょっと残念。
信仰心が、覇権争いとお金に形を変えて
しまうのは宗教のなれの果てなのか・・・
ってまた幻滅しちゃうからね。
何箇所か立ち寄った教会で
ロシア人の厚い信仰心を
チラッと垣間見たに過ぎないけど。
とてもその姿に胸を打たれてしまったので
実はロシア正教もドロドロしてるのかも・・・
とはあまり思いたく無いのよね。
by kuronekomusume | 2007-04-10 05:35 | 旅行記 | Comments(0)