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死して屍拾う者無し

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ルンさん。

しばらく日記を書いてなかったのに
書き出したら止まらない?!笑
ま、そんなもんです。

今回はアタイのご近所のルンさんについて。

ルンさんっていうのはアタイが
勝手につけた通称。
本名は知らない。
でも毎日必ずそのお姿をお見かけする。
なぜなら彼はアタイと同じ通りに
住んでるから。

ドイツは日本と違って、
いかなる通りにも名前がついてる。
だから、住所にも通りの名前がついてる。
ルンさんには番地も住所も無いはずだけど
でもアタイと同じ通りに住んでる。
少なくとも3年は住んでるはず。

そう。
ルンさんはホームレス。
家が無い。
けどアタイと同じ通りで生活してるもんだから
毎日見かけるってわけ。

ドイツは社会保障がキッチリしてるそうだから
基本的にはホームレスって存在しないそうで。
どっかの施設で暮らせるって
聞いたことあるような、無いような。
だからドイツのホームレスは
ほぼ趣味みたいなもんなのかも?!
ある意味哲学的な生き方というか。

ルンさんは所持品である
ものすごく大きなリュックサックの
横に座ってるか、立ってるか、
リュックサックにもたれて寝てる。
定期的に髪を切ってるのか
ボサボサだけど長髪ではない。
年齢は恐らく40代だと思う。
んで、服装は良く分からんけど
ぼろぼろの服を着てる。
ルンペンって日本じゃ乞食って
意味で使われてたけど、
そもそものドイツ語では「ボロ着れ」のこと。
なので、アタイは彼のことを
心の中で「ルンさん」と呼んでる。
ま、本人に向かって言えるワケ無いしね。

ルンさんは夏場になると
風上には立たないでって言いたくなるくらい
凄まじい悪臭を放ってる。
そりゃそうよね。
お風呂に入ってないんだもん。
3年間同じ服装だし。
でも悪臭以外は害は無い。
人畜無害な存在。

ルンさんはアタイと同じスーパーで
買い物をしてる。
何でお金があるのかは謎。

ルンさんは通りを少しずつ移動しながら
日によって、居る場所を変えながら
暮らしてる。
時には銀行の横。
時にはスーパーの横。
時にはバーガーキングの横と。
でも決して違う通りには行かない。
何でかは謎だけど絶対この通り沿いにいる。
警察とかに連行されないのかな?
って思うけど、ずーっと居るところを見ると
連行されないんだと思う。
理由はこれまた謎。

さらにルンさんの不思議なところは
スゴイ悪臭を放ってるし
路上で暮らしてる割に
時たま道行くドイツ人と気軽に
会話を交わしてるって点。
もしかするとアタマが良いのかもしれない。
やっぱり哲学してるのかもしれない。
それともドイツ人が寛容なのか。
でもルンさんって臭いけど
親しみを感じる。笑

アタイはルンさんとは一度も
会話をしたことが無いし
今後もしないと思う。
でもルンさんはアタイがルンさんを知ってるように
アタイの存在も知ってると思う。
最初はちょっと怖かったけど
最近は何だかちょっと面白い気がする。
ま、今後もご近所同士、
どうぞヨロシクって感じかな。笑
by kuronekomusume | 2007-05-07 06:19 | 日記 | Comments(0)