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死して屍拾う者無し

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エアフルト旅行記

先週末はとことん遊んじゃったもんだから
月曜から今日に至ってものすごく疲れた。
疲れ果ててどうしようもないくらい。
まだ疲れてる。

単に遊び過ぎなんだけど。

何をしてたかと言うと。
金曜は会社でサマーパーティがあった。
去年もあったやつ。
適当に顔だけ出してすぐ帰ろうと思ってたんだけど
アルコールを2杯くらい飲んじゃったら
いつもの「朗らかおしゃべりクロネコ」になってしまって。
クロネコトークが止まらない、止まらない。
ドイツ語、日本語どれも止まらず。
大笑いしながらしゃべってたら
あとでどっと来た。
あれだけ騒いだら疲れるわなあ。
ってくらい大笑いしてた。

んで土曜から1泊二日でエアフルトへ行ってた。
東のほうにある街なんだけど
留学してたときに1度だけ行ったことがあって
当時のイメージは「暗い」「面白くない」に尽きる。
でもまあ大学時代の友達が住んでるし、
ちょうどライブもあるし・・・。
そろそろ行ってみるかなあと。

アタイは4時間以上電車に乗るのが好きじゃないので
いつもどおり気楽に飛行機を予約したんだけど。
これがかなり面白かった。
デュスーエアフルト間で便があること自体
ちょっと驚きだったんだけど。
空港に行ってみてさらに驚いた。
だって。
アタイが乗ったのはこの飛行機だったんだもん。↓
え?セスナ?
みたいなね。笑
16人乗りくらいだったかなあ。
乗客は10人くらいで、帰りの便は4人しか居なかった・・・。
いずれこの路線は廃止になるかもね。笑
エアフルト旅行記_c0016407_3524940.jpg


朝8時の便だったから9時半にはエアフルトに着いてた。
そんなに早く着いてもホテルにチェックイン出来ないし・・・
しょうがないので適当に街をぶらつくことに。

この街大したことないだろうなって思ってたんだけど。
コレが意外なことに面白かった。
すごくキレイになってて観光地になってた。
中学時代の同級生に社会人になって再会したら
すごく美人になってた・・・
のと似てるかもしれない。
って例えつつも、アタイは女子だし、
そんな再会体験をしたことはないんだけど。
まあ、そんな感じだったのだよ。
え?コイツこんな美人だったっけ?的な。

いやー。
とにかくびっくり。
行った季節が良かったのかもだけど
(前回は11月頃行った)
とにかく明るくてキレイで人も親切で感じが良くて
スリムな人、若い人、オサレな人が多いし。
ロック名雰囲気の人も多いし、
ラムシュタインTシャツを着てる人も多いし。
やっぱ東だよなあ・・・って思っちゃった。

なんと言うかね、外人率が低いんだよ。
ニッポン人は12人しか住んでないそうだし、
アジア人も少ない。
そんで特筆すべきはトュルキンが少ない。
あの人たちが少ないだけでこんなに街の雰囲気が変わるだなんて・・・
ってアタイは驚いちったよ。
く、クロネコったらネオナチ発言・・・って思うかもだけど
正直な感想なのでネオナチではない。
デュスは結構多いなあって思うんだけど
ベルリンにはもっともっと住んでるんだよね。

申し訳ないんだけど
お店に入ったりレストランやカフェに入ったり
タクシーに乗ったときその応対者がドイツ人だと
ホッとするというかねえ。
あの愛想の悪いドイツ人に出会ってホッとするってのも
不思議な話なんだけど。笑
トュルキン男性の態度には時折疲れちゃうんだよねえ。
いい人も居るけど、大抵は何か面倒くさい人が多いから
こんな考えになるのもしょうがない。

とにかくエアフルトは良い感じにレベルアップしてた。

昼過ぎに大学時代の友人コウに会って
あまりに久しぶりに会ったもんだから
長々いろーんなおしゃべりをした。
最後に会ったのはあまり覚えてないけど
コウがニッポンで働いてた時なので5年以上前かなあ。

彼はニッポンで会ったときよりもオープンになってて
パワーがみなぎってて、何だかクロネコは嬉しくなった。
ドイツラントの暮らしがあってるなあって感じで。
クロネコもコウみたいにもっとドイツラントに根を生やした
暮らしをせねばなあって思った。
でも、どうもデュスの人たちが好きになれないから
一向にその兆しが見えない。

コウはアタイとまったく異なる暮らしぶりだった。
街を歩いてても知り合いがたくさんいるし、
ともだちもたくさんいた。
一緒に出掛けたり、軽く声を掛け合う関係って感じで。
何だか正直うらやましくなった。
アタイも留学時代のイメージを持ってたので
本当はこういう友情関係を築きたくて
ドイツラントに来たはずなのよね。
ドイツ語が話せればそれは簡単なんじゃ?って思ってたし。
仕事場の都合でデュスに住んでからも
期待は無くさずがんばってたんだけど・・・。
それはどうも徒労だと気がついた。
希薄な態度のドイツ人にまでもだんだん興味関心がなくなってきて。
どうでもいいや・・・って気分になって久しいもん。
街を歩いてるだけでコウの友達何人もに会ったんだけど
みんな本当に感じが良かった。
女子も男子も高感度が高くて驚いた。
コウの人柄のせいもあるんだろうけど。
東ドイツの街はこの良さをいつまでもいつまでも
残して欲しいと強く思った。
そうしないとドイツラントは本当にどうしようもない人たちで
いっぱいになっちゃうと思うんでね。

アタイは常々、ドイツラントは一つになったとはいえ
東と西では国民性というか人間性にいまだに
大きな差があると思うのよね。
アタイはドイツラントに移住した当初から持ってる特技があって
初対面の女性の心の中に暖かさがあるかどうかが
5分の会話で分かるんだよね。
残念ながらデュスの女性でこの直感テストに
パスした女性は一人も居ない。
と言うより西側の女性では一人も居ない・・・と言えると思う。

行き過ぎた個人主義と拝金主義は
人格を刺々しくするのかもしれない。

デュス近辺を旅行で訪れた人が「ドイツ人は親切だねえ」
って言ったりするけどアタイは同意できないのよね。
アタイの中で定義づけされてる親切のレベルと違うというかね。
この辺のドイツ人の態度が意味する本当の意味が
今じゃ分かるからかもしれないけども・・・。
澄み切った心で人に接っすることが出来るドイツ人に
出会いたかったから東の街へ行くべし!だとアタイは思う。
(ベルリン以外のって意味だよ。あしからず。笑)

「デュス-日本食=クソ」
っていう数式が成り立つからね。
ちなみにコレはアタイだけの意見じゃないよ。
デュス在住のドイツ人も言ってるし、
当然外国人たちも言ってる。
それに気がつかない人は言葉が分からない人か
ドイツ人なんてどうでもいいと思ってる人だろうねえ。
そんなに嫌なら早く逃げ出せばいいんだけど
生活もあるんで現実と理想は必ずしも合致しないのだ。
ココを読んでる人には申し訳ないけど
デュス人とチューザイインの悪口が頻発するので
ガマンしてもらわないといけないのよね。笑

おっといけない。
話がそれた。
エアフルトが楽しかった!って言いたかっただけなのに
気がついたらデュスの悪口になるんだもん。笑

気を取り直して。
エアフルトの写真を。↓
こちらはエアフルトで一番有名な橋。
クレーマー橋。
当然、クレームばかりを出していた橋って意味ではない。笑
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両側には小さなお店がずらーっと並んでる。
観光客も多い。
カワイイ絵本ばかりを扱ってるお店とか
ガラス細工や、チョコレートのお店とか。
にゃあこちゃんがチョコレート店の椅子に座ってた!↓
多分この橋の名物ネコちゃんなんだと思う。笑
エアフルト旅行記_c0016407_4401891.jpg

途中クレーマー橋にまつわるミュージアムもある。↓
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これは出来たばかりらしくコウも彼の友達の
双子の女子たちも入るのは初めて!ってことで
興味津々だった。
どっちかというと彼らの方が楽しんでるともいえたかも・・・。笑
そんな彼らを見るのが微笑ましかったよ。
これは窓からの眺め。
エアフルト旅行記_c0016407_433541.jpg

窓がグラスの底をつなげた形でそれはそれはキレイ。↓
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この橋は何がすごいって・・・
橋を外側から見るのが面白い。↓
川沿いに座ってコウとその友達らと一緒に
ジェラートを食べながらまったりおしゃべり。笑
エアフルト旅行記_c0016407_4364990.jpg

橋の反対側も木組みが美しい。↓
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この街には有名な大聖堂もあるんだけど
階段を上っていかないといけないので
疲れるのはちょっと・・・ってことで行かなかった。
13年ほど前に一度行ってるしね。
この街には教会が多いんだそう。
アタイが泊まったホテル・メアキュアの前にも
ヨハンセバスチャンバッハのお父さんゆかりの教会があった。
んでその教会の前にはマルティン・ルターの像が。↓
エアフルト旅行記_c0016407_4443751.jpg

てことは・・・。
プロテスタント教会ってことだね。
ドイツラントは東の方に来るとマルティンルターの像を見かけるので
一概には言えないけど東のほうにプロテスタントが多い
というのは分かる気がする。
って何が分かってるのか、いまいち不明瞭だよね。笑
でもアタイはクリスチャンじゃないので
付け焼刃で適当なことを書いてるけどあしからず。

コウとは8時間くらいおしゃべりしてたかも・・・。
クロネコったらしゃべりだすと長いからね。笑
途中カフェに連れてってもらって。
これがかなりナイスな雰囲気だった。↓
この雰囲気いいよね~。
ジーエイワイみたいな少年が働いてた。
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エアフルトには古くて歴史的な建物が多いんだけど
アタイが特に気に入ったのはコレ。↓
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中央駅の隣にあるドイツ鉄道の建物。
いわれは分からんけどもアタイの直感では
これはベルリンにあるハンブルク駅ミュージアムと
同じ時期の建物なのでは?って気がしてる。
となると1840年頃の建物ってことになるけど
そんな前からこの建物はあったんだろうかねえ?
コウはエアフルト事情にやたら詳しいので聞いてみるかな。笑

あとこちらの駅舎もアタイは好きだな。
アタイの記憶だけで書いちゃうとこのレンガ造りの駅舎は
東ドイツの街でよく見かけるんだよね。
西側じゃほとんど見かけないからこのつくりを見ると
ああ東に居るんだ~って分かってアタイはとてもウレシくなるのだ。笑
エアフルト旅行記_c0016407_4482317.jpg


そんなこんなですっかりエアフルトを満喫。
けど一日はまだ終わらない。
本日のハイライト、ロックフェスへと移動。
クロネコ自分でもうっかりし過ぎで驚いたんだけど
前日までフェスじゃなくて単独公演だと思い込んでたのよね。
んで前日にチェックしててライブ会場が
ロックフェス会場だと分かって超驚いた。
だって。
今年はロックフェスに行くつもりは無かったし、
ロックフェスっていろいろ装備を考えると
そんな気軽に行くわけには行かないものだからね。
どないしよ・・・
って思ったけどエアフルト行きチケットは
取ってしまってたので、まあなるようになるわ!
って腹をくくった。
でも場所が良く分からんかったのでコウのお世話になりっぱなし。
会場がすごく街から離れてたけどコウの友達が
車で送ってくれた。
なーんて親切なんだろう!!!!って感動したよ。

んで、無事会場に入れた。
ロックフェスはアタイ前だけどすでにトリに近づいてて
アタイは3つのバンドしか見れなかった。
1つは聞くに堪えないドイツの中堅バンドだった。
あとはザ・ハイヴス。
彼らのライブは初めて見たけど。
PVと同じハイテンションなノリだった。笑
モッズファッションで振り乱しながら歌ってたけど
結構演奏が上手かったので聞き応えあったよ。
売れてるバンドはアルバムを持って無くても
チラホラ知ってる曲があるもんだよね。
スウェーデン人だからかやたらドイツ語のMCが上手かった。笑
マイネダーメン!!!マイネダーメン!を連発してるのが
何だかおかしくて。
なかなかマイネへアンは言わないところがミソ。笑
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クロネコのロックフェス史上初の体験をした。
フェスに行ったことある人ならこれで意味が分かるかなと。↓笑
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お目当てのバンドが始ったのが何と夜中の12時。
んで終わったのが夜中の2時。
気温8度。
寒くて寒くて無理やり踊り続けた・・・。
でも久々のライブは楽しかった~。
ドイツキッズたちの豪快なモッシュはいつもに増してすごかった。
直径10mくらいの空間の円を激混みの観客内に
無理やり作って、サビになったら全員がその円の
中心に向かって走りこんでいく・・・っていうモッシュ。
砂埃舞い上がるわ、少年たちは倒れるわで・・・・。
とにかく大迫力。
死人が出るんじゃ?って思うけど、彼らは倒れた人を起こしたりと
お互いを助け合うんだよね。
何気にいい子たちなのだ。
パンクロック万歳!笑

このバンドのラストが特に感動的だった。
アフリカに井戸を建てる資金を集めてるから
ドリンクのカップをステージに向けて投げてくれ!
ってメンバーが最後にアナウンスしたところ、
スゴイ数のカップが会場中から次々とステージに向けて
投げられてた。
その数、百や二百ではなかったと思う。
とにかくすごかった。
ドイツラントのフェス会場ではデポジットつきカップで
ドリンクを販売してるんだけど
プラスチックのカップを返却すると1ユーロ
戻ってくる仕組みなのよね。
だからその1ユーロを寄付してくださいってことなんだけど。
何だか面白いアイデアだなあって思った。

んでこのバンドは今回のツアーで面白い終わり方を
するんだけど。
これがまたアタイの大好きな演出。
一旦、本当に終了!!!って感じになるんだけど
舞台の袖からメンバーが楽器を持ってまた
ステージに登場してくるのよね。
んで「じゃあもう一曲だけやります」って言って
曲が始るんだけど途中でメンバーは演奏を止めちゃう。
なのに曲は流れ続けてる。
それは単なるCDを流してるだけ・・・っていう演出なのだ。
で、そのままメンバーは笑いながら手を振って
舞台の袖に再び消えていく・・・っていう演出。
コレがアタイは本当に大好きなのだ。
なーんかしてやられた感があるけど
ファンとしては見てて楽しいのだよ。
って何のことか分からないよね。
まあ、アタイの備忘録なので問題は無いのだ。

ライブが楽しかったのでハッピーだったんだけど
そのあとが大変だった・・・。
はてさてどうやってホテルまで帰る?っていう問題があって。
なんせねー。
何万人もの人が居るし。
シャトルバスなんてあるのか?
タクシー乗り場はどこ?みたいな。
結果的にそのどちらも無かったんだけど。
フェス会場としてありえないけど、
タクシー一台も見当たらず。
ど田舎の野原で夜中の3時になりそうな中、
タクシー見つからず・・・。
しょうがないからコウに電話してタクシー会社の番号を聞き
何とか30分くらいでタクシーが来てくれたので
4時くらいにはホテルのあったかいベッドで
寝ることが出来たのだった。

いやー。
長い一日だったわ。
でもまだまだ続く。笑
by kuronekomusume | 2008-08-20 05:36 | 旅行記 | Comments(2)
Commented by あっぽこ at 2012-12-07 15:12 x
こんにちは!たまたまブログを拝見させていただいて、ドイツ情報が満載で思わず見入ってしまいました。
まだ、一応学内選考は通ったということで確定ではないのですが、来年度からエアフルト大学に一年間留学する予定です。
高校時代に一学期間留学していたところはレーゲンスブルクというバイエルン州の街でして、今年も春に旅行に行ってやはりバイエルンには愛着があるし、大学としての歴史も古いということでミュンヘン大学と最後まで迷ったのですが・・・結局エアフルトにしてしまいました。
正直、エアフルトは勿論、チューリンゲン州というのがどういった雰囲気なのか未知なので、この旅行記を拝見させていただいて何となくつかめた気がしました。母親は当然ミュンヘンに行くものだと思っていて、「どこそれ?」、「そんな田舎で大丈夫?」「つまらなくなって帰ってきたくなるんじゃない?」などと散々問い詰められるので(苦笑)。
トルコ人やアジア人が少ないというのはいいですね。今はどうかは分かりませんが・・・。
これからも拝見させていただきます!
Commented by kuronekomusume at 2012-12-10 06:28
あっぽこさん、こんにちは。来年からエアフルトへ留学されるとは、とても楽しみですね。
この記事を書いて以来エアフルトへは行ってないんですが、こじんまりしつつも落ち着いた良い所だと思いますよ。
ミュンヘンはドイツの中では巨大都市なので、いろいろ楽しい催しは多いかもしれないですが、大学でお友達を作る~となるとエアフルトのほうが良いかも知れないですね。
素朴な東の人たちの人柄に触れられると思いますよ。
あと個人的な見解ですが東の人たちのほうが見た目がいけてます。イケメン度もスリムさも断然東のほうがいいですね。
私の住む街なんてイモ男ばっかですから。笑

すでに高校時代にも留学されてるようなので、なんとなく雰囲気はつかめてそうですね。レーゲンスブルクは行ったことが無いんですが、池田理代子先生の「オルフェウスの窓」を読んで一度行ってみたいなーと思ってます。笑 
留学楽しんでくださいね!