前から書いてるけどアタイは
中国人に間違われることが時たまあるんだけど。
その際「アタイはニッポン人だよ」と言うと
ドイツ人は申し訳無さそうな顔をして
「ああ、ニッポンと中国はすごく
関係が悪いのにそんなこと言ってしまって
すみませんねえ」
って言われるのよね。
またはちょっと顔見知りなドイツ人と
話をしてると
「ニッポンと中国は関係が悪いんでしょ?
中国の事をどう思う?」
ってかなりの頻度で聞かれるのよね。
アタイとしては????感じになっちゃう。
だって質問の意図が良く分からんからね。
最初はあまり気にしてなかったけど
この半年くらい質問されるる頻度が
高くなってきたので、
もしかしてまたドイツラントのメディアが
勘違いな報道をしてるのかな?
って気がしてきてドイツ人たちに
逆に質問してみたのよね。
「一体その質問の意図するところは何なのか?」とね。
したらねー。
思ったとおりだった。
要は第二次世界大戦時、
日本が中国を攻め
多くの中国人を殺したことに対し
謝罪を行わない日本政府を中国が非難しているが
過去の負い目から強い態度に出られない日本は
中国から言いたい放題言われてるため
心の中では「ちくちょー!」と思ってるのでは?
と言うのが頭の中にあるんだと思う。
ドイツ人たちは自分たちの立場と照らし合わせて
日本のおかれてる立場が理解できるから
何となく哀れみの気持ちと同情の気持ちから
たとえ日本が中国を快く思ってないとしても
それはしょうがないと思ってるんだと思う。
ま、それはアタイの想像だけどね。
たとえばドイツラントとポーランドの関係みたいに
ドイツ人は考えてるのかなあと。
ポーランドを戦場にして、攻め込んで
ポーランド人も多く殺したドイツ人に対し
何かというと当時のことを持ち出して
国際社会(EUでだけど)で優位に立とうとする
ポーランドに対し、表立っては反論しないけど
心の中では面白く無いと思ってるドイツ人の心境と
ニッポンの心境が同じだと思ってるのかなあと。
でもアタイはこれは似てるようで似てないと思うのよね。
だって。
日本人は今の中国に対して腹は立ってるけど
それは戦争責任の謝罪を日本政府に求めてることに
対してというより、昨今の食物汚染や
強盗団みたいな犯罪集団に対する不信感から
くるものだと思うのよね。
こないだ帰国時に色んな人に聞いてみたんだけど
たいていの人は
「中国が嫌いと言うより中国製品への信頼が無くなった」とか、
「日本向け製品の品質なんてどうでもいい、
日本人がどうなってもかまわないと思ってる中国人が許せない」
って意見は聞いたけど、
「戦争責任謝罪を外交利用して自国の立場を優位にして
お金の要求ばかりをしている」
みたいな意見は一つもなかったのよね。
ドイツ人はこれこそが日本人の鬱積した中国人に対する
不満だと思っていて、これが原因で日中関係は
ぎくしゃくしていると思ってるみたい。
そういう考えの人も居ると思うけどアタイの感覚では
それは日本人の一般的な中国人観では無い気がするのよね。
ホント、アタイの勘なんだけどね。
でもドイツ人は自分たちの歴史を勉強しすぎてるから
思い込みの激しい結論に勝手に至っちゃってる場合が多いのよ。
なーんかちょっと違うんだよね。
・・・と思ってもなかなかその違和感をアタイの中でも
確定出来なくて、ドイツ人への上手い説明がまだ見つかってない。
どうすればベストアンサーを答えてあげられるだろうかな
っていつも考えてるのだよ。
誤解されたままだとなーんか変な感じがするんでね。
戦争史を学校できちんと勉強してる人なんて
日本にほとんど居ないと思うので(アタイも含めてね)
この件で中国人に一物を抱えてる日本人って
あまり居ないような気がするんだけどな。
少なくともドイツ人が考えるよりは少ないと思う。
でももしかすると、アタイが知らないだけで
日本と中国の関係は戦争責任謝罪が原因で
こじれにこじれてるのかもしれない。
それが元で日本人の多くが中国人を嫌ってるのかもしれない。
アタイが知らないだけでね・・・。
これだけしょっちゅう聞かれるってことは
ドイツのメディアではそのように報道されてるんだろうなと。
アタイの考え方とは異なるので、
正直迷惑なんだけど。
ドイツ人たら思い込みが激しいからねえ。
そういえば以前もあったなあ。
「ニッポンジンはアメーリカを憎んでる」という思い込み。
その理由のひとつはもちろん「原爆投下」。
そんで二つ目は「ペリー来航による開国」。
ニッポンにも色んな人が居るから
これらの原因が理由でアメリカを憎んでる人は
たくさん居るかもしれない。
でも。でも。
アタイの感覚ではそれは主流の意見では
無いと思うのよね。
アメリカを嫌いな人はたくさん居ると思うけど
その理由は「世界各国にでしゃばり外交をすること」とか
「世界経済をかき回してる」とか、
「世界に紛争の火種を撒き散らしてる」とか
現代の問題の原因を引き起こしてることに対する
怒りが元でアメリカを嫌ってるのが主流だと思う。
これもアタイは帰国のたびに色んな人に聞いてるけど
アタイの感覚は間違っていないと思うのよね。
たまにドイツ人の読みどおりの考えの人が
居たりするけど・・・。
たまたまその該当者が知り合いに居たんだけど
早速その人から「日本がアメリカを赦す日」
と言う本を渡された。
その本はまさに原爆投下と開国が原因で
アメリカを憎む内容の本だった。
でも今の日本に歴史から学んで
アメリカを憎んでる人なんて一体どれくらい居るんだろう?
ってアタイは思う。
多分かなり少ないと思う。
中国を憎んでる人より少ないんじゃないかなーと。
あ、最近は金融危機のせいでもう少し
アンチ・アメリカが増えたかもしれないけど。
まあ、そんな感じでドイツラントで報道されてる
日本観って時々、日本人の総意とかけ離れてることがある。
これこそがアタイがいつも感じてる
ドイツ人のバイアス。
正義感にあふれてるから、間違いを指摘しづらいし
何だか手におえない・・・。
どうしたもんやら。