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死して屍拾う者無し

dokurock.exblog.jp
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仕事か飲みか?

金曜日の夜は仕事なんて
してちゃダメだ!!!
って考えるドイツ人は多いんだけど。

アタイの上司もそうでした・・・。

「クロネコ、金曜は有給を予定してたよね?」
って木曜に上司が聞いてきたんす。
アタイね、今割りと締め切りが迫ってきてて
休んでる場合じゃなくなったので
「いいや、会社に来るよ。」
って答えたんす。

うっかりとね。

したら上司は
「じゃあ仕事の後みんなで飲みに行くやつに
クロネコも参加できるね!!!」
って満面の笑みで言ってきた・・・。

「い、いや、アタイは仕事が・・・」
って言ったけど上司はもう聞いてなかった・・・。
「いや、本当に切羽詰ってて・・・」
って言っても聞いてなかった・・・。

クロネコすっかり忘れてた。
確かオランダ支店の同僚たちが
デュスで飲もうぜ!って
わざわざ仕事の後遊びに来るから
クロネコも参加しなよー
って2週間くらい前から上司に言われてたのよね。
けどアタイ最初は他の予定を入れてたので
断ったのだよ。
キッパリと断ったのだよ。
けど。
クロネコが金曜仕事に来るなら話は別!!
って上司は判断したらしく・・・
なんかもう強制参加になってた・・・。

ひえええええ。

アタイさ、自慢じゃないけど平日とか
金曜の夜飲み歩いたりしないんすよ。
家に帰ってゆったりくつろぐタイプなんす。
けっこう1人が好きというか・・・。笑
友達が来てるときは話しは違うけど
同僚達と飲み歩くなんて・・・
サユリさんなら遅くまで出歩かないからともかく・・・
今回はメンツが・・・やばすぎる。

なんせね、上司はスーパーハイテンションなんす。
アタイは上司が大好きだけどあのテンションに
ついていけるかどうか分からんなーと思ってね。
しかもね、その上司に輪を掛けて
オランダの同僚達がハイテンションなんす。
オランダ人ってそもそもテンションの高い人が
多くて、アタイはちと苦手・・・
なんて言えないから
木曜の夜に覚悟決めましたよ。

けど、往生際悪く、金曜になって一応上司に
「あのさー、アタイせめてこの仕事だけは
終わらせたいからみんな先に行っててよ。
アタイ遅れていくからさ。
でも必ず行くからさ。」
って言ってみたのよね。
でも
「いいいいいいいーっや!ダメだ!
絶対一緒に出発しないとダメだ!
そんな仕事月曜でいいじゃないかー!
いいか、5時にここを出るぞ!
あと30分だ!」
と聞き入れてもらえず。

・・・
つーかさ。
上司・・・。
アタイはこの仕事を終わらせないと
本当にダメだと思うんだけど
なぜ上司のお前がそれを阻止しようとする?!
「ちょっとーっ!アタイの上司って誰なのよー?!」
って言ったんだけど、聞き入れてもらえず。
上司一歩も引かないから
クロネコはあきらめたよ。
土日に自宅でやるしかないなとね。
あーあ。
上司はアタイが切羽詰ってるのを知ってて、
午前中の上司とのミーティングは
キャンセルしてくれたのに
何故か飲み会の遅刻は許してくれない・・・

「おまえ、そんなこと言って
バックレるつもりだろおおおお?!」
って疑ってるし。
アタイは一度約束したら絶対守るタイプなんす!
って言っても信用しない・・・。

「金曜の夜仕事しようだんなんてバカだぞ!」
と笑いながら言う上司・・・。
この人マジで笑えるー。
だからと言って仕事が遅れると怒られるのは
アタイなんだよねー。
ああ複雑ざんすー。
上司はメリハリタイプだけどアタイは
気分転換が出来ないタイプなんす・・・。
アタイは自分で自分に厳しく行くしかないんだなーと。
ま、いいんだけどね。
アタイが一人で淋しいだろうって
上司も誘ってくれてるんだろうしね。
全然淋しくないんだけどねー。笑

ので、5時前にはデュスの街中へ移動。笑
後ろ髪引かれるー。
仕事したーい。
って気分だったけどお酒を飲んだら
すっかりどうでも良くなっちゃった。
流されやすいクロネコなのだった。

他にもドイツ支店のカロリンとナターシャが来てた。
クロネコは実はナターシャが苦手。
典型的ドイツ女なんすよ。
でもカロリンは好きなのよね、同い年だけど
彼女の仕事ぶりはスゴイもんがあって
あこがれちゃうのだ。
それ以外に彼女が東ドイツ出身って点も
なんだか惹かれる理由。
ま、それについてはまた別の機会に。

夕方6時くらいにはライン川沿いのカフェで
夕闇に包まれるラインを見ながら
みんなで乾杯。
クロネコはビールで。笑
ライン川のテラス席は寒いんだけど
ちゃんとストーブが置いてあるので
コートを着てれば問題ない。

ひとしきりみんなでおしゃべりした後は
タパスバーへ。
スペイン人が経営してる小さなタパスバーが
あって、メニューは全部タパス。
一人2品目ずつオーダーしたので
テーブルの上はかなりごったがえしてたけど
全部みんなで食べきった!
大変美味しかった。
アタイはサングリアも飲んだ。

お酒を飲んだクロネコは・・・
いつもどおり楽しい気分に♪
色んなおしゃべりをして大いに盛り上がった。
と思う。笑
アタイ自分の気分が楽しくなってると
みんなも盛り上がってるように見えるので
実際どうだったかは良く分からないんだよねー。
わはははー。

その後は上司が
「よーし、カクテルバーに行くぞ!」
ってことでまた店移動。
んでみんなでカクテルバーへ。
クロネコは酔っ払ってたのでお酒は
もう止めとこうかなって思ったけど
カクテルが大好きなので
ついつい・・・。笑

オランダの同僚達と色んな話をして
大変面白かった。
彼らも日系企業ならではの悩みを持ってて。
アタイは何となく彼らの不満点が
分かるんだよね。
アタイにはどうしようもないんだけど・・・

チューザイインのなかには2パターンあって
「日本人の方が優れてるんだから、
俺らが欧州人の上に立つのは当然だ!」
って考える人と、
「現地のことは現地人が一番分かってるんだから
現地のやり方でやらせよう。そのためには
現地人との信頼関係を構築しよう。」
と考える人が居るかなーと。
ま、大きく分けてだけどね。

前者は欧州人たちとはあまり上手く
行かないケースが多い。
ビジネスにも限界が出るしね。
腰を据えてやるなら断然後者が
有効かなーと思う。

チューザイインは自分のキャリアアップを
考えて海外に来てる場合が多いので
あんまりこの辺が分からないみたいなのよね。
分かろうともしてないし、
そもそも分かる必要が無いと思ってるかもしれない。
そういうのが典型的な海外で働く
チューザイインだとアタイは思ってて。
日本人よりももっと日本人っぽいのが特徴というか。
でも彼らは最終的に日本でキャリアアップ
するのが目的だから日本人ぽく無いと
帰国後本人が苦しむ事になるので
それはそれでいいのかもなーと思ったり。

でもそれでは欧州人たちの不満は
解消されないわけで。
だからと言ってチューザイインの考え方を
変えられるか?と言ったらこれまた難しいし。
そういうのが見えてしまうので
アタイは時々辛くなるんだけど、
アタイが悩んでも解決しないし・・・。
せめてアタイはアタイなり折り合いをつけて
やっていくしかないかなーと。
困るのは後者の考え方のチューザインが
アタイも自分らと同じ考えだと思ってる場合かなー。笑
アタイはそんな人たちの考え方を変えるのに
労力を使いたくないのだよー。
思想を変えるみたいなもんだからね。

オランダ人同僚達と話してたら
アタイが思う困ったチャンなチューザイインと
彼らが思ってる人たちが同じ人物で
お互い笑っちゃった。
と言うか彼らが驚いてた。
「うーん、クロネコが同じ感覚を持っていたとは!
そんなニッポン人も居るんだなー」ってね。
アタイにしても何か面白いと思った。
アタイが嫌だなーって思う人は
他の人からも嫌だなーって思われてて
それがいろんな国の人から思われてるってことだからね。笑

とはいえ
アタイはたとえ人間性が理解できなかったり
考え方や生き方が違う人たちとでも
仕事をやるうえでは目的が同じだから
なんとでもなるんだよね。
相手にアタイの本心を悟られずに
かなり上手くやりぬける自信があるというか。
大抵の日本人が出来ることだと思うけど
欧州人はそういうとき、
割とあきらめちゃう人が多いかなーと。
「オレはもうちゃんと言った!
やらないのはあっちだ!」
って言っちゃうと言うか。
アタイはそういうのもどうかと思うわけで。
相手を変えるより、自分が折れたほうが
仕事が速いしね。

「そんなもんなのかなー」
ってアタイの説明を聞きながら
彼らは首をかしげてた。笑
人それぞれのやり方があるからねーと。

上司はそんな感じでアタイが楽しんでたので
無理やり誘った手前、安心してた模様。笑

上司とはいろいろ仕事のこととかも話した。
今後どうしたいとか、何がやりたいとか。
酔っ払ってる時に話してもなーって
気もちょっとしたけど。笑
去年の今の状態に比べると本当に
アタイは仕事がしやすいし
自分を解放できるし、
もっともっと能力を上げたい!って
思えて楽しいんだ~!
本当にアタイはハッピーだよ!
と言ったら上司は
そうか、そうかと嬉しそうだった。笑

アタイは上司が大好きなのよね。
こんなに仕事がしやすい上司は居ないっ!
ってくらいやりやすい。
アタイの能力を引き上げてくれるし
問題が起こったらすぐ解決してくれる。
アタイらに全面的に仕事を任せるけど
甘やかしたりはしないし
締める所ではキチっと締める。
論理的に、合理的に筋が通ってたら
話を分かってくれるし。
時々上司がドイツ的過ぎて
アタイの日本的な考え方と合わないことも
あるけど、話し合えば何とかなる。
クロネコはガンコだからドイツ的考えに
合わせるまでには
ちと時間がかかるんだけどね。
経験的に日本の考えも正しい!
と思うことがあるんでね。
郷に入っては郷に従えだからなーと
最後は納得するんだけど。

上司には全部で12人部下が居るんだけど
普通それくらい部下がいると
上司のケアが薄くなるので
部下はほったらかしにされてる気になるんだよね。
逆に部下が少なすぎると上司の
介入が多くなりすぎてうっとおしくなるし。
部下にとってはこのバランスが難しいんだけど
アタイの上司はこれが絶妙。
ほったらかしされてる気分は全く無くて
でも介入されてる不快感も無い。

そんで上司は見てないようでいて
かなり部下の人格も把握してる。
だから油断は出来ないんだけど笑
その分析はいつも正しいから
クロネコは珍しく上司に心を開いてるのだ。

今の上司はクロネコの社会人史上で
一番良い上司なんだよね。
その前の人が社会人史上で最悪だったから
落差がものすごいある・・・。笑

昨日いろいろ話してたら
アタイが思ってるよりも上司は
アタイの能力を評価してくれてるようで
なんだかちょっと驚いた。
誉めて伸ばすのが彼流のマネージメントだし
常にポジティヴに考える人なので
どうなのかは分からんのだけどね。
アタイももっと頑張らんとなーと思った。笑

上司はよくアタイに
「前のキミ達の同僚のドイツ人を見て
あれが普通のドイツ人だと判断するのは止めてくれ!」
って言うのよね。
前の同僚とは去年クビになっちゃった
オツルさんとかのことなんだけど。
アタイはドイツラントで働き出して3年半なんだけど
それまでの上司とか同僚たちとは
まったく気が合わなかったし、
話も合わなかったし、
仕事のやり方も合わなかったのよね。
でもそれはアタイの言語的な問題かなーとか
思ってたのよね。
彼らは普通のドイツ人だと思ってたんでね。
だって20人くらいドイツ人の同僚が居て
全員がそんな風だったら
誰だってそれが普通だと思うだろうし。
でも上司いわく
「彼らは普通のドイツ人じゃないから
あれを標準だと思ってはいけない!」
んだそう。笑
上司もアタイには普通のドイツ人に
見えないんだけど・・・

多分上司はね、アタイら外国人が
ドイツ人にガッカリしてるのを知ってて
特にアタイがドイツ人の悪口を常日頃から
声を大にしてドイツ人同僚の前で言ってるから
これではいかん!
と思ったのかもしれない。笑
ドイツ人は冷たい・・・とか、
ドイツ人は愛想が悪い・・・とか、
ドイツ人はどどどどどケチ・・・とか、
ドイツ人オトコはジェントルマンじゃない・・・とか
ドイツ人オトコは気がきかない・・・とか。
言いたい放題言ってますんで。笑

アタイだって人によって違うことくらいは
分かるんだけど・・・。笑
これ以上のドイツ人のイメージダウンを避けるためか?!
上司をはじめアタイの今の同僚の皆さんは
大変フレンドリー。
今でもドイツ人女性は難しいけど・・・。
いろんなドイツ人が居るんだなーってことで
アタイは日々学んでおります。笑

ま、そんな感じで
80年代風に言うところのハナキンを楽しめた。
by kuronekomusume | 2009-02-08 01:18 | ドイツOL生活 | Comments(0)