最近見た映画の感想を書こうかな・・・
と思ったけど。
なんか最近の邦画ってレベルが落ちてて
感想書くほど内容がある映画じゃ無いと言うか。
悲しい事に邦画バブルの負の遺産が
まだまだ緒を引いてる。
邦画ファンは絶えがたきを絶えねばならん
時期なんす。
いつまで続くのやら・・・。
いい作品はあるはずなんだけど
邦画の数がここ3年くらいで急激に増えたから
埋もれてしまってるんだろうなと。
その中から探し出すにはアンテナを
張らないと無理なんだろうなーと。
役者では見分けはつきにくい気がする。
何せ邦画バブルだからね。
演技派俳優や女優をキャスティングするのが
流行だからね。
で、話題を作って興行成績を上げるんだろうなーと。
監督もそれなりに有名な人を使って・・・
って感じだけど。
商業監督になってる人と
そうじゃない人がいるなあーって思って。
それなりに有名な監督が
あきらかに企画物を撮ってるなーと言うのと
有名な監督が自分のペースで撮ってるなあー
と言うのは割りと見分けがつくというか。
基本的にマンガが原作だと商業的かな。
上手く撮れてる場合もあるけど
内容が軽い場合は興行成績狙いなのが
分かるというかね。
別に商業的な映画が悪いのではなくて
単にアタイの求めてるものと違うってだけなんす。
商業的な映画だとストーリーの起伏が
しっかりしてて、結論が出るものが多いから
見てて不安にはならないんす。
そのかわりワクワク感に欠けるというか
何だかなーとつまらない気分になる。
そつなく撮ってるなーとしか思えないというか。
コレわざわざ映画にする価値のある内容
なのかなーとか。
色々考えちゃうんだよね。
なのでしばーらく邦画から遠ざかってた。
まああまり手元に邦画無いってものあったけど。
アタイは邦画が映画の中で一番好きなので
この状態は非常に嘆かわしいんだよね。
邦画のいいところって邦画にしか出せない
不思議な空気感とテンポとスタイリッシュさがあるんだよ。
スタイリッシュさに関してはちょっとマンガの要素なんだけど
でも他の国の映画には無い雰囲気なんだよね。
そしてアタイはそれが好きなのだ。
だから早く邦画バブルがはじけて欲しいと
強く願ってる。
ドラマと映画の垣根を高くして欲しいというか。
映画俳優は映画に集中して欲しいし
ドラマはドラマとして一般的な面白さを追求すべきだと思う。
なんて。
こんなアタイのひねくれた気持ちを書いても
何の意味もなさないってことくらいは
分かってるんだけど。
でも久々に何本か邦画を見て再度強く
思ってしまったのだから仕方ない。
邦画バブルの中で骨のある作品を
撮るってのはある意味大変難しいことだから
それを達成してる人はスゴイなーって思う。
色々交えてメモしておこう。
「神童」
主演:成海璃子、松山ケンイチ
監督:萩生田宏治
公開:2007年
ピアノ演奏も音も美しいんだけど
何かが足りない気がした。
松山さんの演技は秀逸だしピアノ演奏もすごい。
成海さんの悩める天才少女の演技も良い。
だけど全体的につまんないストーリーだと思う。
この映画わざわざ松山さんが出る必要あるのかなー?
って思っちゃった。
彼の演技力を生かすためにも内容も
役もヘビーな映画を撮れる監督がいればなーと思った。
何だか才能が生かされない気がして残念な気分になる。
「男達の大和」みたいな映画こそ彼に合ってると思う。
作品評価:☆星一つ
役者はいいけど内容がね・・・。
「ぐーぐーだって猫である」
主演:小泉今日子、上野樹里
監督:犬童一心
公開:2008年
この映画は・・・。
ものすごくツマンナイ映画だと思う。
じゃあ何故見たんだ?って話だけど。
キャスティングが良いし、何せアタイは猫が好きですからね。
期待して見た分、落胆も大きかった。
まずね、猫が大して活躍しないんだよね。
前に飼ってた猫が死んじゃって
それをいつまでも引きずってる漫画家が主人公なんだけど。
タイトルになってるグーグーは新しい猫の名前なのに
何故か新しい猫より死んだ猫の方がクローズアップされてる。
そんでわけのわからん外人が出てくるし。
(アタイはこういう演出が大嫌い)
上野樹里さんも森山中も好きだし、
何より加瀬亮さんのファンだから期待しちゃったのに
内容が本当に退屈なんだよね。
何の起伏も無く、撮り方もつまらないし。
って思ってさっき監督の名前見て驚いた。
犬童監督じゃないの・・・。
この人かなり有名だからアタイも幾つか彼の作品は
見てるんだけど。
今回ので分かった。
アタイ犬童監督と感覚が合わないってね。
犬童氏作品は前からどうも好きじゃなかったんだよねー。
どうりで。
納得できたわ。
あと、この映画はロケ地が吉祥寺なので
吉祥寺かいわいの映像がたくさん出てくる。
アタイがこないだ行ったカフェとか出てくるので
あー知ってる知ってるーって思うんだけど
全然テンションあがらない。
アタイね、こないだ帰省してる時にこれまた
気がついたんだけど。
どうやら吉祥寺が好きじゃないらしい・・・。
あの人気の街が嫌いだなんて自分でも
びっくりなんだけど。
でも嫌いなもんは嫌いなんだよね。
住宅地のゴミゴミした雰囲気がどうにも
イライラするというかね。
特に井の頭公園がダメなんす。
なんかあの公園中途半端だと思う。
人が多すぎるんだよね。
緑と人のバランスが悪いというか。
アタイは新宿とか渋谷のゴミゴミ感は
好きなんだよね。
人が多いことが前提になってるところは
好きなんだけど、中途半端なのは
余計に疲れるからね。
あー。
これでクロネコは吉祥寺好きな人を敵に廻したね。
わざわざこんな事書かなくてもいいのにー
って思うんだけど、この映画を見て確信したから
ついねー。
人の感性の問題だから吉祥寺&井の頭公園ファンが
いらっしゃったらこんな記事は無視してくださいな。
よーし、決めたぞ。
アタイは金輪際、井の頭公園には行かない!
何気にこの3年の間に2回くらい行ってるからね。
海外在住の割には頻度高いと思うんで。笑
でももう行かない。
隣の三鷹には行くかもしれないけど・・・。
作品評価:(星無し)
とにかくストーリーがつまらないから。
映画にしなくても良かったのにと思った。
「百万円と苦虫女」
出演:蒼井優、森山未來
監督:タナダユキ
公開:2008年
久々に優ちゃんの映画を見た。
アタイは割と前から優ちゃんのファンで
ずーっと彼女が出る作品は見てたんだけど
ブルーリボン主演女優賞を取ってからは
アタイが応援しなくても有名になっちゃったので
ちょっと離れてたのよね。
過去の演技が好きだったってこともあって。
で、久々にブルーリボン後の
優ちゃんの演技を見たんだけど。
やっぱり優ちゃんは上手だねえ。
演技力があがってて驚いた。
すごいわー。
はかない美しさをたたえてるというか
幸薄そうと言うか。
さすがだなーと。
この映画はロードムービーで
淡々としてるんだけど
でも見てて面白かった。
犬童作品との違いは何だろう??
あえて言うならばこの映画は監督が脚本を
書いてるオリジナルだからかな?
やっぱりオリジナルは強いよね。
ストーリーの行方は監督の手にある!
って感じで。
みんなが監督にゆだねてるのが分かるというか。
ストーリーが勝手に一人歩きしないんだよね。
どんな監督でも脚本は自分で書いてるほうが
断然面白いんだなーって思う。
小学生の弟くんとの優ちゃんの
やりとりがこれまたかわいらしいし
何だかジーンと来る。
あとこの映画は終わり方もいいなーと思った。
商業映画に無い終わり方というか。
でも優ちゃんの笑顔が前向きで癒されるのだ。
作品評価:☆☆(星二つ)
パンチ力は無いけど良い映画だと思う。
なのに評価が厳しいねー。笑
「クワイエットルームにようこそ」
主演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優
監督:松尾スズキ
公開:2007年
松尾スズキ氏って演技がシリアスな
イメージがあるんだけど
そんな彼が脚本を書いたら
ストーリーもシリアスだった。
随所にギャグもちりばめられてるんだけど
でも内容がシリアスと言うか独特だった。
引き込まれるというかね。
内田さんこんなに演技が上手だったんだー
って感心しちゃった。
終始内田さんに肩入れして見ちゃうもん。
クドカンの情けない感じもいいし。
そんでまたまた蒼井優ちゃんが出てるんだけど
これまた百万円と・・・とは別人のような
演技と顔と雰囲気になってた。
女優魂やねーと拍手。
クロネコは優ちゃんのファンだからねー。笑
あとね、やっぱ大竹しのぶさんは
どぎつくて良いなーと思った。
とにかくどぎつい。
でも笑える。
「発展途上国じゃないんだからー」
ってセリフが好きだなー。
高橋真唯さんも拒食症の痩せ具合が
板についてて良かった。
演技力が光ってたので
彼女は今後要チェックかも。
けどさすがは松尾作品だねー。
塚本晋也とか出てるし・・・。
この映画は良いと思う。
松尾スズキ氏はやっぱりすごいんだなーと
映画、監督、脚本、キャスト、
どの点をとってもすごいなと思った。
作品評価:☆☆☆(星三つ)
良い映画だと思う。
「ストロベリーショートケイクス」
主演:池脇千鶴、中越典子、中村優子
監督:矢崎仁司
公開:2006年
この作品は原作がマンガらしいけど
アタイは原作を読んでない。
けどねー。
この映画良いよ。
R-16だけど良いよ。
なんと言うか女性の本音が出てる感じがして良い。
池脇さんがイメージどおりの役でホッとした。
彼女までもが脱いじゃったらどうしようかと思ったんでね。
それはジョゼとトラと・・・で十分驚いたんでね。
今回の彼女は見たまんまの役で
特筆すべきことは無いと思う。
実はそんなに好きな役者さんじゃないし。
アタイとしては他の役者に注目だった。
中村優子さんだよ。
彼女の役には驚いた。
この映画ではデリヘル嬢の役なんだけど
お棺の中で眠るという風変わりな女性で
でも好きな男性には一途と言う
変わった役どころ。
けど一番印象に残る役。
R-16だけどね。
邦画界では今後の彼女に要注目だなと思った。
って今気がついたけど何気にクワイエットルームにも
出演してたんだね。
あの役の人かーとは思うけど
同一人物だとは思わなかったなー。
とにかくキラっと光るものを持ってる。
今後もどんどん映画界で活躍してほしいな。
ちょっと伊藤あゆみさんに似てるかなー。
この映画は悩める女性達4人
それぞれにクローズアップしたストーリー構成に
なってるんだけど。
日本人女性にはこういう人たちが多いのか
一昔前のステレオタイプなのかは
アタイには分からなかった。
ありそうだけど、無さそうな感じで。
クロネコは少なくとも一切感情移入してないんでね。
っていうかそもそもアタイは映画を見るとき
感情移入することはほぼありえないんだけど。
まー、こういう女性達も居るんだろうなーと。
いや、いないかなー。笑
この映画は男性陣がいい感じ。
クロネコの好きな加瀬さんと安藤さんが出てるんでね。
この二人である必要性はあまり感じないんだけど
だれでもよかった気がするというか。
この二人にこんな役やらせなくても・・・
っていうかね。
けどこんな役もやってたんだーと思った。
R-16だからねー。
作品評価:☆☆☆(星3つ)
星4つでもいいかもーってくらい気に入った。
映画ってストーリー内にとんがった感じがあると心に残るね。