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死して屍拾う者無し

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映画評/「NOKAN」

「NOKAN」
主演:本木雅弘、山崎努、広末涼子
監督:滝田洋二郎
公開:2008年
邦題:「おくりびと」

こないだsandoさんが、ベルリンでおくりびとを
見られたと書かれていて。
いいなあ、さすがはベルリンだなあって
思ってたんだけど。
もしかしてデュスでもやってたりするのかな?
と調べてみたら。
ミニシアターで上映してることが判明。
おお。
じゃあ行ってみよう!ってことで。
水曜だったかな、仕事のあと映画館へ。

豚インフルが猛威を振るっているこのご時世
わざわざ人が集まる密室に行かなくても・・・
って思いながらもね。
混んでたら止めようかと考えたんだけど。
ものすごく空いてた。
5人くらいしか観客が居なかったので
ガラガラって言えるかな。
日本人が多いかなあって思ってたけど
吹き替え版だったのでドイツ人しか
居なかった。
そりゃそうだよね。

sandoさんが書かれていたとおり
ドイツ語タイトルはセンスが微妙だよね。
あんまり見たいと思わせないタイトルと言うか。

ストーリーは有名すぎるので割愛。

クロネコの感想はと言えば。

うーん。
何と言うかね、見終わってちょっと
びっくりしちゃったんす。
この映画ってアカデミー外国語賞を
受賞した作品で、見た人は大抵
「いい映画だった~」
って言ってたので、アタイもそれなりに
気持ちを引き締めて見たわけなんす。
でもね。
驚くことに見終わったあとに思ったのは
「確かに悪い映画ではないけど、
賞を取るほど良い映画とは思えないなあ」
ってことだったんす。
なおかつね、正直に書いちゃうと
「一体どこが良いところなのか
さっぱり分からなかった」。

いやー。
クロネコって何か心に問題があるのかな。
人間としての何かが足りないのかも。
感動も無ければ、考えさせられることも無くて。
だからといって、悪いところも無いんだけど。
一部ホロリと涙が出そうになるところが
あったけど、結局最後まで号泣とかしなかったし。
涙が出る映画が良い映画ってわけでも
無いしねえ。
とにかくクロネコは無感動のまま
映画館をあとにしたのでした。
そんな自分に軽くショックを受けつつ。

何と言うか。
「いち邦画に過ぎないんじゃないかな」
としか思えなくて。
良い映画なはずなのに、それが分からないなんて
アタイはやっぱり感覚がおかしいのかもなーと。

多分アタイの求める映画と
この映画が訴えているモノがまったく違うんだと思う。
だから、見終わったあとにアタイが良かったなあ
って思えた点は、他の人が感動した点とは
まったく異なるかもしれない。
まあ、芸術に関しては見る側が
どう受け止めようが自由だから
それはそれでいいと思うんだけど。

もしかしてドイツ語吹き替えだったのが
いけなかったのかなあ・・・
って思ってみたり。
言葉は分かったけど、日本語独特の
ニュアンスがカットされてしまうから
その分感動が無くなったのかも。
うーん。
だからといってもう一回日本語で
見たいか?といえばそうでもないし。

とはいえね、
この映画を見て、すばらしいなあ!
って思った点はいくつかあるんす。
その一番手は音楽。
本木さんが元チェロ奏者だったと言う
設定からチェロの演奏がちりばめられてて。
ここぞって場面のときも、良いタイミングで
盛り上がる音楽が流れるし。
その音楽がすごく良くてうっとり浸れる。
最近見たほかの映画があまりにもヒドイ
音楽センスだったので、
やっぱり最近の映画監督は音楽のセンスが
いいんだろうかねえ
って思ってたんだけど。
あとでクレジットを見たら音楽担当が
「久石譲」さんだった。
監督じゃなくて久石さんがすごいんだ!笑
そりゃあ、文句無しにいいはずだわね。
事前に知らずに見ても良い音楽だなあ
って思えるなんて、久石さんは
やっぱりすごいんだなあって思った。
それに引き換え、こないだの映画はホント
耐え難かったからねえ。
映画音楽って映画を生かしも殺しもするんだなあ
ってつくづく思ったよ。

他にこの映画でアタイがいいなあと
思ったのは、ロケ地の景色と建物。
山形の景色がとってもとってもキレイで
山並みとか美しいなあって思いながら
堪能しちゃった。
日本の風景って感じですごくいいよね。
あと、NKエージェントの会社の建物とか
本木さんと広末さん夫妻が住んでいた
喫茶店風の古い建物とか。
葬儀をやってる農家とか。
銭湯とか。
どれもすごく趣があって良かった。
ロケ地も画面を引き立てるよね。
すばらしいセンスだなあって思った。

あ。
肝心の内容に関しては、
面白い題材かなあとは思うけど
あんまり興味関心が持てなくて。
個人的に家族の死期を意識したことがあると
この映画を客観的に見るのって難しいのかな
って見る前に思って、
ちょっと見るのをためらったんだけど。
でも見て思ったのは、
そういうテーマの映画では無かったので
感情移入とか一切する必要も無く
と言うより、一切出来なくて
自分でもおそろしくなるほど冷静に見てしまったかなあ。

この映画をすでに見たと言うサユリさんは
「また会いましょう」っていうのがテーマだよ、
って言ってたけど。
どう感じようがひとそれぞれだけど
アタイはそうは思わなかったんだよね。
送られる側を清めることによって
送る側の心が清められるのかなあ
ってアタイは感じただけで
死後のことへのメッセージは感じなかったかな。
残された家族への慰めを感じる映画だったので。

自分の死期についてアタイは
時々考えるんだけど。
寿命とか死に時がどうなるかは分からないので、
せめてどれくらい生きるべきか?とか
死んだ時どうやって葬ってもらいたいか?とか
葬式のスタイルだけじゃなくて
遺体はどうすべきか?とか
お墓はどうすべきか?とか
常々考えてる。
ま、具体的な対策は全然取ってないんだけど
来るべき日に向かって心の準備をすると言うかね。
まだそんなことを考えるの早いんじゃ?
って思われるかもしれないけど
一人で外国に住んでると、
いざって時のことを考えておかないと
って気になるんだよね。
日本に遺体は送れないしなーとか、
葬儀費用くらいはいつでも準備しておくべきよね、とか。
じゃあどの方法が安価に済むんだろうか・・・
とかね。
こういうのってアタイの知り合いは
割といろんなアイデアを持ってる人が多い。
日本人女性はそういう話題は
「いやだ、考えたくない!」
って人が多いけど、ドイツ人の友達とか
外国人友達とは時々この話題になるので
死んだ時のことを考えてる人は多いんだと思う。
外人と話す場合はまず「火葬」か「土葬」か?
から始まるんで面白いんだよ。
クロネコは断然火葬派だよ。

ま、そんな感じで。
クロネコと来た日には、
死がテーマだけどすがすがしくも美しいこの映画に
一切感動せずに違うことばかりに
目がいってる。
困ったもんだよ。


この映画の表現方法を見ていて
季節の移り変わりをうまく表現するなあ
って感心したんだけど。
これは日本ならではの季節表現だから
多分ドイツ人には伝わってないんだろうなって
思った。笑

納棺の仕事を終えてきた本木さんが
山崎さん、余さんと事務所で
チキンをほうばるシーンがあって。
むさぼり食う様子がそれぞれアップになるんだけど。
それを見てるだけで日本人は
「ああ、ケンタッキーを食べてるから
クリスマスなんだな」
って分かると思うんす。
したらカメラが徐々に引いていって、
横にはクリスマスツリーがあって。
ああ、やっぱりなーみたいな。笑
そんでこのシーンの時点ですでに本木さんの
奥さんである広末さんは怒って
実家に帰ってしまってるって言うのも
ひとつの時間軸を表現してて。

そのあと、納棺先でひな祭りのひな壇が
映って、その頃くらいに広末さんが
戻ってくるんだよね。
ってことは12月から3月くらいまで
広末さんは出て行ってたんだあ・・・
って言う時間の経過が画面シーンを
見てるだけで分かるんす。
季語的なメッセージを織り込ませる手法は
洋画でもあると思うけど、
おくりびとの季語は日本人にしにか
分からんのじゃないかなあって思った。
桜を知ってる人はいるかもしれないけど
桜がいつの季節に咲くものかまで
理解しているドイツ人は親日家じゃない限り
居ない気がするんでね。

そうそう。
あとはいつもの役者評だけど。
この映画は賞を取っただけあって
非常に演技力に安心感のある人たちが
演技をされてるので
ゆっくり映画を楽しめるんだけど。
約一名だけ気になる人が・・・。
ま、皆ほぼ同じ意見だと思うけど。
それはもちろん広末さん。
彼女の演技力とかそういう問題じゃなくて
ミスキャストって言うしょっぱな部分の問題かなあと。
本木氏と広末氏が夫婦って言う設定に
無理があると言うか。
広末さんはかわいいんだけど、
本木さんとまったくバランスが取れてないんだよね。
そもそもこの二人の夫婦像がどうにも
いけてなかった。
不自然と言うか、愛情とか一切感じないし
何だかウソっぽすぎるなあと。
ギクシャクっていうわけじゃなくて
そもそも夫婦っぽくないんだよね。
偽装夫婦っぽいと言うか。笑

広末さんがいまいちならじゃあ誰ならいいんだろ?
って余計なお世話ながら他のキャストを
自分で考えてみたもん。
広末さんじゃなくて誰がいいかなって。
竹内結子さんとか、真木ようこさんとか、
稲盛いずみさんとかどうだろ?笑
そういう感じの女性のほうがいいんじゃないかな
って思ったんだけど。

でも広末さんにしか出来ない演技が
あるはずだから、監督はそれを求めたのかも
しれないよね。
英語で言うナイーヴな演技は彼女にしか
出来ないはずだから、そういう設定なら
広末さんであるべきかなあ
と思ってみたり。
セルフコンシャスな役は彼女には向いてないので
真反対の設定なら、ミスキャストではない
のかもしんない。笑

けどこの映画自体、夫婦像の描き方が
物足りなかった。
本木氏の愛情表現も微妙で、自分のことばかりに
夢中になってるように見えた。
全然妻を好きじゃないのが見て取れると言うか。
「俺の悲しみだけわかってくれ、
俺のつらさをささえてくれ」
みたいな。
うーん。
こういう典型的な日本男児思考って最近
アタイの周りでよく聞く話なんだよねー。
ってことは典型的日本男児像をこの映画では
忠実に描いてるってことになるのかな。
昨今アタイが面白い!って思うような映画では
こういう男児像は出てこないから
ちょっとカルチャーショック。
これが実情だとしたら、悲しいと言うか。

そんで特に気になったシーンがハグのシーン。
毎朝、仕事に行く際、本木さんが広末さんに
「いってきます」のハグをするんだけど。
これがやたらと白々しいんだよね。
アタイが外国に住んでるから
目がおかしくなってるのかもしれないんだけど。
とにかく不自然極まりない。
そもそもハグが何で一方的なんだろ?って思う。
広末さんはハグされてるだけなんす。
広末さんは旦那に愛されてうれしいけど
自分はそんな旦那を好きじゃない?!
って言う空気を出していて、
それがこちらにもヒシヒシと伝わってくる。
そういう演出なのかな?と思いきや
その割りにセリフでは「好きだからついて来た」
みたいなことを言ってるし。
はっきり言ってみてるほうが困惑する演技。
それにね、本木さんも本木さんで。
自分だけハグして自己満足して出勤してる様が
妻のことをモノとして扱ってる感が
これまた画面からあふれ出てて。
非常にがっかりした。

仕事に対する夫婦間の理解がずれてる
って言う設定だとは思うんだけど、
根底には夫婦愛があるのか無いのか、
アタイの目には良くわからんかった。
アタイは日本男児と結婚したことが無いから
〈誰とも結婚したこと無いけど笑〉
分かってないんだと思う。
けど日本の夫婦ってあんなもんなのかな。
だとしたら物凄く分かりづらいわー。
って思った。

あとね、〈ってまだあるのか?!笑〉
広末さん自体がミスキャストかと思ったりもしたけど
あの役柄のキャラクター設定自体ちょっとおかしいと思う。
一番うひゃーって思ったのが
納棺師の仕事をやめて欲しいって言うシーン。
チェロ奏者をやめたときも文句言わなかったし、
山形の地元に帰るって言ったときも
文句言わずについ来た・・・
それはあなたが好きだったから
みたいなことを言うシーン。
これを見たとき、あちゃー、典型的ーって思った。
お前、いまさらそんな文句言うなよ!
って突っ込みたくなると言うか。
普通、東京から山形に移住って一大決心だし
よくぞ決断したなーってアタイは最初
感心してたくらいなのに。
いまさら文句言うのか?って感じで。
しかもその文句理由がくだらん。
職業差別だよね?
そもそも何で最初に思ってることを
きちんと言わなかったのよ?
夫婦と言えども考えは違うかもしれないじゃないのー
って思って。
アタイね、自分で決めたことを人のせいに
する人間が大嫌いなんす。
だからこのシーンからまったくもって
この映画が許せなくなったのよね。

そういえばさ。
もう一個違和感といえば。
本木さんだよ。
あんなに山形が似合わない人も居ないよね
ってくらい似合ってなかった。
本木さんはスタイリッシュすぎて
山形育ちに全然見えなかった。
他の役者さんたち、たとえば杉本哲太さんなんて
見事なじんでたのに
本木さんは一人山形の異性人だった。
スーツ姿がおしゃれすぎる。
東京のオーケストラ出身だから
おしゃれな服を着こなせるって設定なんだろうけど、
でも画面上は違和感があった。
日本語バージョンは山形弁でもしゃべってるのかなあ?
だとしたらまだいいんだろうけどね。

それにしても。
本木さんが出ている映画を最近立て続けに
見て思ったのは。
鍛え上げた肉体を惜しげもなく披露するのが
好きな人なんだなあって思った。
本木さんは映画で脱いでるシーンが
必ず入る人なんだなって思ったんす。
日本人離れした鍛え方で非常に
均整がとれてるのでこの点においては
見せてるのは大正解だと思う。笑

それにしても。
アタイの思考回路はどこまでもおかしいよね。
この映画評はとんちんかんにも
ほどがあるんじゃないかなあ。
でも感動して無いのに感動したって書いたり
出来ないし。
アタイが無理にほめなくても、
他の人たちは感動する映画だから
まあクロネコの一匹ぐらいが違うことを
書いても体制に影響は無いだろうし
「クロネコの映画評って大したこと無いんだ」
って思ってもらえればいいだけだし。

とにかくこの映画は納棺師の仕事以前に
アタイの感覚と合わない部分がちらほらとあったようで。
山崎努さんも余貴美子さんも非常にすばらしかったし
吉行和子さんも、杉本哲太さんも良い感じだった。
景色も本当に美しかったんだけどね。

ああ。
だけど良い映画だなあってしみじみ感じたり
することは全然無かったし、
アタイの大好き映画ランキングにももちろん
入らない。
アカデミー賞の審査員の皆様、ごめんなさい。
クロネコは頭が狂ってるんだと思う。
アタイの心も涙腺もすこーし動きかけた
だけで、大きくは揺れませんでしたわ。
アタイの心は冷めてるのかもしんない。
最近あんまり感動しないしねえ。

そんなクロネコの評価は・・・
☆☆☆星3ツ。
アタイにとってはあくまで普通に良い映画。
前評判の無い時点で見ればまた違った
評価だったのかもねー。
by kuronekomusume | 2009-12-14 01:41 | 映画評 | Comments(8)
Commented by at 2009-12-14 02:55 x
びっくりした…私も今日、友達から1ヶ月以上借りっ放しだった
おくりびとのDVD見たとこなの!
頭が痛くなる程泣きました。

納棺の手つきもそうなのだろうけど、チェロ演奏シーンが
楽器や手のアップじゃなくてちゃんと本人がやっててすごいなーと。
「ある程度弾ける」レベルになるまで練習したのだなー。
俳優さんてすごいなー。
…というバカな感想しか持たなかったのですけどね 笑
Commented by kuronekomusume at 2009-12-14 03:57
◆さま。あれまー、何と言う偶然!笑
◆は号泣したんだ・・・。私はポロリと涙ぐむくらいだったかなあ。
日本語で見たほうがぐっと来るんだろうかねえ。
みんな号泣するよって言ってたからティッシュを手に用意してみたんだけど、気がついたら峰岸さんの納棺が終わってた・・・。
泣けずじまいでしたわ。冷静すぎる私はやっぱ心が乾いてるんだと思う。
Commented by おまつどすん。 at 2009-12-14 15:16 x
人の感想ってのは面白いですなぁ。私もイイ映画とは思ったけど、号泣するって感じでは無かったので。ストーリーはイマイチだと思います。ストーリーより、死者を最大の礼儀を持って送り出すって姿勢が美しかったと言うか・・・

最後の家を捨てたオヤジを送る部分は無くても良かったかも。

クロネコさんが感じられた違和感は、計算の上での物だと思うんですよ。登場人物はなるべくリアリティに欠けてる方が良いのかなと。死体を扱う話だし、お人形みたいに綺麗なご夫婦って方が安心できるというか・・・

実際の自殺現場や孤独死現場はもっと壮絶だし、おどろおどろしてると思うし・・・

おまつはキレイな映画と感心はしたんですが、死をこんなに美化してもいいのかなってのは疑問に思いました。

もともとは浄土真宗に深く心酔してる方が、穢多非人の仕事にたずさわりながら、自分なりの悟りを書いた物がベースだそうです。wikiで見てみそ。

しかしNokanってタイトルは何でございますなぁ・・・
元々の納棺師日記から取ってきたんだろうか? Departureの独語じゃダメだったんでしょうが?仏語版はDepartureですよ。

面白いもんですね・・・
Commented by クンタ at 2009-12-15 23:46 x
昨年の秋、この映画を視ました。

私がこの映画で共感したのは、納棺師の仕事じゃ無くて。
親子の絆です。
石で気持ちを伝えあった親子を描いたとこです。

言葉でのコミュニケーション以上に、
相手に気持ちを伝える術が、こんな方法でも在るんだと気付かされました。

言葉だと、ツイツイ余計な事までつたえちゃうんですよね。
この石に気持ちを込めて相手にに渡す。
それが、伝わった時  嬉しいなってね。 思いました。
Commented by sandonomeshi at 2009-12-16 07:27
私は涙腺緩いから、「ここで泣かせようとしているな」ってわかっても、みえみえな脚本でもすぐに涙がほろほろしてしまうんですよね。>< だからこの映画も泣いたのですが、すっごく感動した!って訳ではないですね。全体的にきれいでまとまってるから何となくいい映画って感じがするんですが、確かに突っ込みどころ満載・・・かな。ベルリンでゆっくりお話ししましょう。^^
Commented by kuronekomusume at 2009-12-17 06:39
おまつさん、なるほど、なるほど。あの夫婦像への違和感は演出だと考えれば、やたら現実味に欠けていたのにも納得がいきます。確かに都会的でキレイな夫婦だと「死」を扱う映画でも
暗い気分にならずに見れますもんねえ。
ついいつものクセでリアリティを追い求めてしまいましたねえ。笑
オリジナルでは根本の部分が違ってるんですね。死者を扱うのはエタヒニンの仕事とされている地域はまだありそうですね。最近そういうのを意識しなくなっていたので、すっかり忘れていました。差別意識を持たないということではいいことなんでしょうが。うっかりと
これも気がつきませんでした。映画の中では職業差別もさらっと扱われていて部落差別の空気は一切感じられませんでしたね。宗教観、死生観にも深く触れず清清しく撮り切ってるのはある意味すごいですね。オリジナルが訴えていることに興味が沸いてきました。
ドイツ版のタイトルは先走り感ガありますよね・・・。Depatureで良かったと思います・・・。笑
Commented by kuronekomusume at 2009-12-17 06:48
クンタさん、本当に映画ってひとそれぞれ受け止め方が違っていて面白いですね。そして感動するポイントが異なるのも興味深いなあと思いました。確かに石で意思疎通を図ることが出来るのはステキなことですよね。長い間疎遠だった親子でも、亡くなった後に心が通じるのはじんわりと温かい気持ちになりますもんね。クンタさんがそのてんに感動されたと書かれているのを見て、うちの父がコノ映画を気に入っていた理由が何となく分かったきがしました。息子がいる男親にとっては意思が伝わる方法があってジーンとくるのかなあと思ったんです。今度父に聞いてみます。そうかんがえるとこの映画は実は男性のための映画なのかも知れないなあト思いました。男性の方がより共感できる内容なのかも知れないですね。
Commented by kuronekomusume at 2009-12-17 06:51
sandoさん。ふふふ。確かに映画って泣ける映画と、感動する映画は違いますよね。笑
まあ、私も時々ホロリと涙を流すこともあるんですが、感動してる映画ではあまり泣かないかもしれないですねえ。
日曜にまたゆっくりと~。