人気ブログランキング | 話題のタグを見る

死して屍拾う者無し

dokurock.exblog.jp
ブログトップ

映画評/「R.E.D」

先日映画を見たので一応感想をば。

「R.E.D」
主演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、
ジョン・マルコビッチ
監督:ロバート・シュヴェンケ
公開:2010年

映画評/「R.E.D」_c0016407_23424167.jpg

ストーリー
R.E.Dとは「Retired Extremly Dangerous」の
短縮版なんだそうで。笑
要は、歳をとって定年退職している、
かつて大活躍していた凄腕CIAエージェントのことを指すんだそう。

その人たちは定年しても尚現役CIAに劣らない
パワーと能力を兼ね備えているんす。

元CIAのブルース・ウィリスは定年退職して穏やかに
暮らしていたところ、
武装したCIAが自宅を襲ってくる。
もちろん捕まることなくブルースは逃げ出す。

定年後ブルースは年金基金オフィスに勤める電話交換手のサラと
電話を通じて仲良くなっていたのだが
CIAはブルースと交流のある人すべてを抹殺するべく
手をかけてくるため、
ブルースは逃走がてらサラをたずね、
なりゆきでサラを一緒に逃走に同行させることとなる。
映画評/「R.E.D」_c0016407_2343125.jpg


襲われた背景を調べるためにかつての凄腕CIAを
次々とたずね、協力を仰ぐ。
そのかつてのCIAと言うのがモーガン・フリーマンや
ジョン・マルコビッチだったりする。
映画評/「R.E.D」_c0016407_23434130.jpg

映画評/「R.E.D」_c0016407_2344063.jpg

映画評/「R.E.D」_c0016407_23441965.jpg


ブルースたちが襲われた背景は
現米国副大統領が、かつてメキシコだかコロンビアだかで
村人を抹殺する作戦を指揮したことがあり
その事実が明るみに出るとスキャンダルになるため
当時その作戦に従事していた人たちを
全員殺していたのだ。
その事実を掴んでいたジャーナリストも殺されており
ブルースもリストアップされたいたと言うわけだった。

副大統領は、現CIAエージェンシーに暗殺命令を出し
当時の関係者を殺させていたが、
命令を受けていた現役CIAはその背景を知らされていなかった。


とまあ、こんな感じですかね。
なんつーかね、こうやってストーリーを書くと
まあまあ重たそうで、暗い映画かな?って
感じがするけど。
かなり軽いよ。
ドカドカ人が殺されるけど、殺し屋が鮮やかに
殺していくのでスタイリッシュです。

なおかつ。
ブルース・ウィリスの映画に共通するんだけど
彼が主役だとどうにもコミカルになると言うか、
ちょっとキュートな空気をかもし出すんだよね。
ブルースと言えばアクション映画だから
骨太い映画になるのかと思いきや、
彼が演じる役柄はいつも、無骨ながらも
根が素直でかわいらしいキャラが多いと思うんだわ。
フィフス・エレメントがまさにそういう感じよね?
で、今回のREDもまさにそんな感じなんす。
なので、なんかブルースってば
キュートだなーって思っちゃうんだわ。
私生活はなんかいただけない人なんだけど
映画の中でのキャラはキュートです。笑

この映画で目の付け所が面白いなあ
って思えるのが。
結局現実においても、かつてのアクションスターが
歳をとってしまって、次世代を担うアクションスターが
あんまり居ないと思うんす。
でも往年のアクションスターはそれなりに
ネームバリューもあるし、
演技力もあるときてる。
ただ彼らを主役にして、アクション映画を撮るには
そこそこストーリーに無理が出てくるわけで。
見てるほうも、何で主役がオジイサンたちなんだろ?
って思っちゃうからね。

で、頭が良いなーと思うのは、
現役を引退した元凄腕CIAエージェントを主役に
してる点だよね。
映画のストーリー自体が引退した人を扱ってるから
見てるほうも、往年のアクションスターが
歳をとった姿で、アクションをこなしてても
違和感が無いわけなんす。
こりゃ賢いわーって思ったよ。

で、まあ実際のところは、ブルースだって
歳をとってるって言っても50代くらいだと思うのよね。
映画では定年してるってことだから
モーガンフリーマンなんて80歳っていう設定になってて。
でも実際彼らは設定よりは若いから、
映画内ではきびきび動いてるんだよね。
したら見てるほうも、60代とか70代にしちゃ
キビキビしてるなーって思うわけで。
ダブルの効果があるんだわ。

何と言うか。
いまだに往年のスターに頼らないとお金が
稼げない米国映画界もなんだかなーと思うけど、
まだまだ主役を譲らなくても活躍できる場がある
ブルースたちは良かったねー
って気分になれる映画ですわ。

でね、実際のアクションは見事なんだよ。
どれもこれも見ごたえあるし、
さすがにお金もかけてるし、
グラフィックも見ごたえあるよ。
ジョン・マルコビッチのキャラも良い感じだし。

そういえば、ロバート・デニーロも出てたなあ、
なんかロシア人の役だったけど・・・。
デニーロは最近とんとまともな映画に出てないよね。
昔のデニーロの演技が大好きな人たちには
今のデニーロは見るに耐えないよね・・・。
なんだかあんな役しか無いのなら、映画に出なきゃいいのに
って思っちゃうんだけど、
何故か気にせず出演しちゃうのがデニーロなんだわ。
何故だろ?
お金のためか?
世間に忘れられたくないからか?
単に現役でいたいからなのか?
タクシードライバー時代のデニーロの価値が下がるから
出ないほうがいいのになーって言うのがアタイの意見かな。笑

ヘレン・ミレンは良い味出してたよ。
エリザベス女王を演じただけあって
あの人はやっぱり気品があるよね。↓
歳をとっていても美しいなあって思いながら
見てました。
映画評/「R.E.D」_c0016407_23445640.jpg


ま、そんなこんなで。
クロネコの星評価は・・・
☆☆☆の星3つかな。
見ないと損!ってほどじゃないけど
暇つぶしに見るにはちょうどいいかなーと。
by kuronekomusume | 2010-12-05 23:45 | 映画評 | Comments(0)