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死して屍拾う者無し

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秋のベルリン

週末は・・・。
ベルリンで遊んでました~。
寒いけど秋のベルリンもいいね~。

今回は予定が盛りだくさんで忙しかった。

まずは。
sandoさんに教えてもらった
パラダイスへ行って。笑
お買い物~。
パラダイスの一角にて魚を購入。
マグロの赤身、サーモン、あと白身魚も。
秋のベルリン_c0016407_59153.jpg


結構な量を買ったのに、価格は
デュスで買うのより安かったような。
デュスの魚って高いんだろうかね。

このパラダイスにはナンとナンと。
シソもあった!
あのメニューには欠かせないシソ。
一応カイワレはデュスから調達したんだけど。
シソをベルリンで買えるとは思ってなかったなー。

つーか、このお店の食べ物類って楽しすぎ!
なんかね、フレッシュで高品質なものが
どっさり揃ってるんですわ。
目移りする~。

でも冷静になって。
必要なものだけを購入。

そして移動。
異国で日本人がやる事といえば。
そう、寿司ですよ、寿司。
日本人に課せられた義務みたいな感じよね。
といってもクロネコ基本は日本人同士でしか
寿司は食べないから、
ドイツ人のために作るのは久々だけど。
なおかつ、作るといっても手巻き寿司だから。
なんと言うかそんな手間は掛からない。

つーかね、そんな初めて会う人に
いちいち寿司なんて握れないよね。
巻き州とか使えないよね。
寿司って1度作ると分かるけど
時間がめちゃめちゃ掛かるのよね。
その割りにちゃちゃちゃーっと食べられちゃって。

なので、「私も一緒に作りたいわー」
って人が居ない限りは作らないに越したことは無い
とモノグサクロネコは思ってるのだ。
でも寿司は好きなので、日本人の家庭の味は
これなんだよ!
ってことで手巻き寿司なのよね。
ホントに美味しいしね!

ま、結局アタイがやった事といえば。
おコメを洗って、卵を焼いたくらいなんだわ。
寿司ネタ切るのも、並べるのも、
野菜切るのも全部人にやらせてるんで。笑
らくちーん。
秋のベルリン_c0016407_5184896.jpg

総勢6名の手巻き寿司パーティ。
そのうち2名は18才の未成年たち。
彼らは、初の手巻き寿司も楽しそうに
食べてくれましたー。
良かったー。
って。
何気に一番食べてたのは自分かもしれないけど。笑
アタイね、手巻き寿司は止まらなくなるのだよ。

心配したシソだけど。
意外とみんなが気に入ってわしゃわしゃ
食べてしまったので残らなかったなー。

一人はタイの方でして。
色々しゃべってたら。
アタイふと思い出したんす。
あ!アタイってばあなたに2年前に
会ってるよー!!!って。
ほんと突然思い出したんす。
しかも彼女が赤いジャケットを着てたことまで
覚えてて。
いやビックリよ。
この2年間一度も思い出したことが無いのに
本人を目の前にしてたら思い出せるんだね。
驚いたー!笑
不思議なご縁どすなー。

みんなで楽しく寿司巻いて食ってお開き。
ちなみに調味料系と、海苔、米は
自分のお気に入りをデュスから持って行った。
なので、クロネコ的には好きな味が再現できたよ。
(超自分本位なり。笑)

そういえば。
アリーナの下見も。笑
ふふふ11月だよ、もうすぐだよー。
秋のベルリン_c0016407_5214216.jpg


あとクロネコの大好きなカールマルクスアレー通り。↓
ソビエト社会主義風建築が立ち並ぶ
旧東独首都の目抜き通りなりよ。
何度も通ってるけどいつ通っても好きなのだ。
秋のベルリン_c0016407_5224919.jpg


そして日曜日はー。
ミュージアムへ行きましたです。
前々から気になってる展示があってね。
おお、ちょうど10月にベルリンに行くし
もしかしたら見れるかも!
って思ってて。
で。
行ってきたわけですよ。
マーティン・グローピウス・バウ・ミュージアムへ。
秋のベルリン_c0016407_553860.jpg


し・か・も!
秋のベルリン_c0016407_5253494.jpg

えへへのへー。
クロネコめは着物を着て行ったのですよ、ったら
行ったのですよ!
やっぱさ、ココは北斎リスペクト!ってことでね。笑

そう。
今回の展示は北斎特別展だったのですよ。
何気なく考えてて。
そういえば、日本の着物好きな人のブログを見てると
(趣味で幾つかのアンティーク着物好きな人の
ブログを拝見してるんですわ)
こういうところへ行く時に着物で出かけてるんだよね。
じゃあクロネコも!ってことで。
だってテーマがなんせ江戸だしね。
着物着て行って何が悪いんじゃ?って開き直れば
いいかなーと。
それに。
多少着崩れててもだーれも分からんだろうな
という甘えもあって。
実際ぐずぐずな着付けだったんだけど。

今回は自分で着付けたので、ほんと
しっちゃかめっちゃかよ。
ゆるゆるだしねー。
エリに入れる台紙みたいなのを忘れたから
エリがぐずぐすになってしまって。
あとはお太鼓がやっぱり難しくて
本を見ながら四苦八苦でござんしたよ。
トータルで1時間以上掛かったかなあ。
今回の着物はおっかさんの形見なんですわ。
おっかさん数着着物を残してくれてたんだけど
どれも色合いがなかなかアタイに似合わなくてねえ。
この着物は唯一気に入ったやつなんですわ。
ま、次回見たら気分も変わるかもしれないから
違うのも持ち帰ってこようかな。
やっぱ着物は楽しいな♪

まあ難点を言えば。
寒かったってことかな。
当たり前だけど・・・。
いやね、コートを羽織っていこうかと思ったんだけど
やっぱ袖に無理があってねえ。
ええい、ままよー!とショールだけで
出かけていったんだけど。
ミュージアムについた瞬間、白旗あげましたよ。
いきなり入り口に行列なんだもの。
ああ、そうでした。
日曜だし、観光地だし。
sandoさんが事前に教えてくれたリンクを見ることは
見たけど、「まあ言うてもそんな北斎に興味ある
ドイツ人とかそんな居ないでしょー」って思ってね。
なめてましたよ、北斎を。

でもまあ30分並ぶくらいで入れたから
ラッキーだったかな。
その後もずーっとずーっと行列だったし、
アタイが帰る頃は行列が長くなってたんでね。
平日行った人いわく、4時間待ちだったとか!

超人気なんだよ、北斎先生ってば!
そうだった、むしろ海外の方が昔から人気が
あったんだよね。
でも!
アタイだって北斎ファン暦は長いんだよ。
なんせ、小学生の時からだからね!
永谷園のふりかけにおまけで入っていた
絵画シリーズでアタイは葛飾北斎と
安藤広重シリーズのみをコレクションしてたのですよ。
当時から浮世絵好きでね。
あのシンプルな構図と、
メリハリのある線図、
それでもってはっきりした色合い。
もうすべてが好きでねー。
海外の絵画は捨ててたけど、北斎、広重は
きちんと集めてたのだー。
永谷園さんありがとー。

そして。
高校時代には、文化祭で教室内で
食べ物売店をやったんだけど。
教室の装飾が地味だからと言う事で、
黒板全体に神奈川沖の富士を描いたのですよー。
そういえば写楽も描いたなー。
アタイは模写が得意らしくて昔から
上手く出来るんだよねー。
オリジナルはからきしだけど。

あとねー。
北斎といえば、むかーし年賀状で
プリントごっこをする際、
必ず北斎をモチーフにしてたなあ。
そういえば、アタイの部屋の本棚には
「北斎妖怪百景」なる本もあるのだよ。
日本アマゾンで買ったのですよー。
期待してたほどの内容ではないのが
残念なところで。
京極夏彦監修のやつよ。
江戸時代の妖怪をモチーフにした
版画やら、屏風絵に興味があってね。
すっごく可愛らしいんだよ。
っていろんな人に説明したけど
みんな気持ち悪がって分かってくれなくてね。
今回の展示には妖怪シリーズは少なかったよ。
番長皿屋敷ものが幾つかあったね。

そんなこんなで。
クロネコの北斎好きはまあまあ
長きに渡ってるんだよね。

けど、こんなたくさんの北斎画を見たのは
生まれて初めてで。
感動感動でしたよ。
やっぱ北斎は天才だなーってどの絵を見ても
心から感心しちゃった。
あの構図は一体ナンなんだろうね。
どれもこれも感動的。
彼の目に江戸はこう映ってたのかー
って思うと感慨深いよ。
江戸時代の写真は無いけど、北斎の絵を見てると
当時の情景が浮かんできて楽しいったら
ありゃしない。
庶民の暮らしがよーく分かるのよね。

夕闇の様子、雨の様子、風の強さ、
それらを版画で表す事が出来るだなんて
つくづく天才だなーと。
躍動感溢れる絵ばかりなのよね。

あ、けどさ。
版画って共同作業だから、構図と下絵は
北斎のアイデアだけど、
木を彫ったり、着物の模様考えたり、
色付けしたりするのは別の職人さんが
やってたのよね。
だから、まあ最終形は職人の共同作業だった!
といえるわけで。
とはいえ、やはりあの構図は天才的だから
北斎が居ないと話にならんのだけど。

割と多かったのが忠臣蔵をモチーフにした
版画かなー。何点かあったけど女性が
幾つか出てて、忠臣蔵って女性の印象が少ないので
意外に感じたかな。(良く知らないんだけど)
歌舞伎の役者絵も良かったなー。
市川海老蔵さんもあったね。笑
もちろん昔の海老蔵さんだけど。

一番はやっぱり富士山。
どれもすばらしい。
富嶽三十六景はかなりの数が展示されて
本当に本当に感動的だったよ。

地図とかも絵や線が細かいのよねー。
房総半島とかがありえない構図になってて
見てるのが楽しくてしょうがない。

掛け軸はあんま面白味が無かったかなー。
読本がたくさん飾ってあって。
これがまたどれもこれも細かくてねえ。
手にとって見てみたいもんだよ。
北斎漫画もたくさん展示してあって圧巻だった。
以前知り合いが北斎漫画のレプリカを
何冊も大人買いしてるのを横目で
見てたもんだけど。
レプリカとはいえ高いからねえ。
アタイに出来るのは美術館でガラス越しに
見開きページを見ることだけだよ。
それでもすごい満足ではあるわー。

クロネコいつも思うんだけど。
もしタイムスリップできるなら
ぜひとも江戸時代に行って庶民の暮らしを
やってみたいんだよねー。
浅草にお参りに行ったりね。
大川で夕涼みをしたりね。

北斎の夏の夕暮れなんかもキレイだったなー。

クロネコ2時間くらいは居たかなあ。
全部じっくり見たよ。
かなり展示されてる部屋が多くて大変疲れたけどねー。

あと北斎の良いところは・・・
説明書きを読まなくても大抵分かるところだね。笑
日本人は絵を見れば描かれてる内容が分かるし
大体文化的な背景も読み取れるし、
なんと言っても知名も分かっちゃう。
多少分からないところはドイツ語説明を読む・・
みたいな感じかなあ。

北斎はたいがい長生きだった記憶があったけど
80過ぎまで生きてたとはねえ。
すごいな、さすがクリエイターは長生きだねえ。
むかーし緒方拳さんが演じる北斎って言う
映画を見たことがあるんだけど
相当はちゃめちゃな性格だったんだよね。
アレを見て一瞬北斎に対して引いちゃったけど
でもやっぱ作品が持つ力は偉大ですわ。

北斎先生リスぺクトよー。
他の浮世絵も見たいなー。
いっそのこと春画シリーズの展示を
やってくれないかな。
18禁でね。笑
やっぱ浮世絵といえば春画だもんねー。

夜はライトアップされてるテレビ塔を見て。
ロマンチックと言えばロマンチックかな。笑
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by kuronekomusume | 2011-10-25 05:55 | 旅行記 | Comments(6)
Commented by sandonomeshi at 2011-10-26 17:04
美味しい手巻きねたゲットできたようですね〜。でもデュスより安いんですか!? 私も土曜日ここに買い物に行ってましたが、改築してからすっごく値上がりしてるみたいな・・・。やっぱベルリンは全体的に物価安なんですね〜。
わぉっ!お着物で行ってらっしゃったんですね、北斎展。でもそんな行列だったんですね。先週末私達が行った時は全く行列なしだったんですけど・・・。
そうそう、私も江戸の人達はこんな風に過ごしてたんだな〜とか、すっごく興味深い構図とかいっぱいでしたよね。富士山も圧巻だったし・・・。あと鳥瞰図も面白いな〜と思いました。
緒形拳さんが北斎をやった映画なんであったんですね。観てみたい!
あの、私自身は見たことがないのでどうかな・・・ですが、春画と言えばZoo駅の近くにあるBeate Uhse Museumに結構あるとか。ご興味ありましたら、是非次回ベルリンにおいでの際に。^^
Commented by にーと at 2011-10-27 05:02 x
こんにちは~!
着物で北斎展に行かれたんですね!とっても楽しそう。着物着ると気分がしゃんとしますよね。
かくいう私も、どうにかしてここで着る機会がないか画策中です。といっても草履がないので、この冬に日本で購入予定ですが。せっかくなので色々揃えないと。
これも欲しいあれも欲しい状態ですが、こんなに遠くから着物に恋しているから大変です。
友人の結婚式はこれでいこうかな...
いつか会うときは着物で会いましょう!
Commented by kao at 2011-10-28 13:34 x
おぉ~、お魚、結構、並んでるではありませんか!
海に近くないから、バラエティが少ないのかな?と思ったりしてましたが、なんのその、ネタがよさそう。

北斎展、いいなぁ。そんでもって、お召し物!お似合い!素敵ざんす。

以前、緒形拳さんの北斎、見ましたよ!私、10才頃から大ファンなんです。昔、住んでた家が、松竹撮影所とか東映撮影所の近くで、当時、拳さんが必殺のときに、裏口からお昼にうどん屋に行くところのお姿を何度もお見かけしてから、うっとりだったんです。オーラがあるというか、カリスマ性があるというか…

最後の作品が風のガーデンだったんですが、ストーリーと、回りのキャストが拳さんの最後を飾るにはかなり、不満でした。 -_-#

北斎、私的には、拳さんだから、良かった!と豪語してしまいたい!!!
Commented by kuronekomusume at 2011-11-01 07:02
sandoさん、ほんとパラダイスでしたよー。マグロの赤身が美味しくて・・・。思い出しただけでもよだれが。笑 また食べたーい!(私赤みが大好きなんです)
マグロはデュッセルドルフより大きく切ってる感じでしたね。
北斎展も勧めてくださってありがとうございます。うっかり諦めるところでした。でも行ってよかったー。最高でしたね。お風呂屋の組み立て着せ替えが欲しくて欲しくてー。あんなものまで設計してたとは北斎は天才ですねえ。
緒方拳さんの映画は正確には「北斎漫画」でした。中学生くらいの頃に見たので良く覚えてないのですが、また見てみたくなりました。DVDとか出てなさそうですよね。どうにかして探してみるかなあ。笑
Commented by kuronekomusume at 2011-11-01 07:43
にーとさん。
本当におっしゃるとおりで、着物を着る機会を探すのって大変ですよね。
私は帯とか半襟とかを揃えたいなあーと思ってるんですよね。いつも同じ帯なのでコーディネートを変えてみたいなと。笑
本当にいつか会うときはドレスコード:着物にしましょうね!一人だと恥ずかしいもんで。笑
Commented by kuronekomusume at 2011-11-01 08:14
kaoさん、緒方拳さんファンなんですね!笑 あの映画をご存知とは・・・。
しかも実物の拳さんを見られたことがあるのもすごいですねー。あの鬼気迫る演技力に中学生だった私はいっぱいいっぱいでしたね。特に映画「薄化粧」が強烈でした・・・。あんなすごい役者さんを昨今の映画界は安っぽく使っていて残念な感じでしたよね。
着物でミュージアムは疲れましたが楽しかったです。またやりたーい。笑