人気ブログランキング | 話題のタグを見る

死して屍拾う者無し

dokurock.exblog.jp
ブログトップ

映画評4本

飛行機に乗るとたくさん映画を見るので
また映画評を。
1本はドラマだったけど・・・。

昨日中央駅前を通ったら、
ダニエル・クレイグの新作看板が
どどどーんと映画館に出てて。
おお。
おお。
見たいな、見たいな~。
と映画館に上映時間をチェックしに行ったんだけど。
次回公開らしく今はまだ上映してなかった。
残念。
変わりにシャーロックホームズ新作を
見ようかと思ったけど我慢した。
レンタルで良いかなあと。
ガイリッチーのホームズはすごく
面白いんで絶対見るつもりだけど
いつになるかは分からん。

では感想を。

「ディファイアンス」
主演:ダニエル・クレイグ、リーエヴ・シュライバー
監督:エドワード・ツヴィック
公開:2008年

ダニエルが主演だったのでこの映画の存在は
知ってたんだけど。
今更ナチス抵抗軍の映画も無いなーとか
思っちゃったもんだから見てなかったんす。
したら友達が「結構面白かったよー」と
言うもんだから。
じゃあ・・・とレンタルしてみたよ。

ストーリーは
第二次世界大戦中のポーランドに住む
ユダヤ人兄弟が主役。
3人兄弟は両親をナチスによるユダヤ人狩りで
殺された恨みをはらすべく、森に隠れて
その復讐を果たす。
そのまま彼らはベラルーシ(白ロシア)の森へ逃げ
ナチスの手を逃れるため、森で隠れ暮らす事に。
徐々にその場へ他の地から逃げてきたユダヤ人が
集まりだして・・・。
気がついたら1000人を超える大所帯。
そこで兄弟は森にコミュニティを作り
1000人で助け合って野宿生活をすることに。
兄?のツゥスは戦う気力の無いユダヤ人たちに
愛想を尽かし、ロシア赤軍の義勇軍に参加。
トゥビア(ダニエルね)はリーダーとして
コミュニティを統率し、
和を乱すヤツは罰則を与えたり、
食べ物や医療品を調達し何とかやりくりする。
とはいえ、寒さ厳しい白ロシアの森では
寒さと飢えで人々は半狂乱になる。
ナチスドイツ軍から度重なる攻撃を受けるが
何とか森の中を逃げきり3度ほど冬を越し
最終的には戦後まで持ち越す。

そして。
これは驚く事に実話なんだそうです。

びっくりだよね。
あまり知られてなかったのは、戦後トゥビアさんが
語りたがらなかったからとか。
赤軍に参加してたお兄ちゃんは途中また
弟たちのところに戻ってきて和解。
戦後おにいちゃんはアメリカへ移住したんだそう。
映画評4本_c0016407_1231233.jpg

トゥビアはコミュニティで知り合った
ユダヤ女性と結婚し生涯を全うされたそう。
いっちゃんしたの弟は何故か戦後ソ連赤軍に
参加し、戦死しちゃったんだとか。
左が一番したの弟。↓
映画評4本_c0016407_1235288.jpg


実話です・・・という字幕があるにも
関わらず、実話とは思えないほど過酷な状況を
生き抜いた人たちの話。
あの極寒の白ロシアの冬を野宿で越せるもんなのかね?
と想像しただけで凍えそうな気持ちになるけど。
3回ほど冬を越してるようなので
不可能では無いよう。
恐るべしユダヤ人だねえ。
映画評4本_c0016407_1223091.jpg


にしてもダニエルの顔はユダヤっぽくない気がして。
アタイにはダニエルにしか見えなかった。
でもリーダーとしての資質を備えたダニエルは
かっこ良しだった!
ダニエルファンには嬉しいかっこ良さ。
お兄ちゃん役の(多分兄だと思う)リーエヴさんは
最近アタイが見る映画に良く出てるんだよねー。
他の映画ではナチス役だったけど
今回はユダヤ人役なんだーと思いながら見ました。
役者さんはどっちもアリだよね。

それにしても、他のユダヤ人たちの
依存度の高さにはナンだかちょっとなーって
気になったわ。
ダニエルもとい、トゥビアが頑張ってるから
あんたら生き延びれてるようなものじゃないのー
って感じで見ちゃうね。

映画の評価は・・・
星4つかなあ。
☆☆☆☆
ダニエルがカッコイイよー。


次からは全部邦画だけど・・・
なんとも特に感想が無いんだよねえ。

アンフェア・the answer
主演:篠原涼子、佐藤浩市等
監督:佐藤嗣麻子
公開:2011

これは・・・ドラマシリーズの映画版なんだそうで。
しかも映画の後編だそうで。
クロネコは、ドラマも見てないし、
映画の前編も見てないので
設定が良く分からんまま見たんだけど。
まあ刑事物はそんなややこしく無いからね。
なんとかなりましたよ。

監督をされたのは脚本家の方だそうで。

感想から言いますと。
見終わった後は何も残りませんでした・・・かな。
またこんなこと書くとどこからともなく
熱狂的なファンが現れて
「映画の後編しか見てない人に何が分かるんですか!」
ってコメントを残されちゃうから
気をつけなきゃいけないんだけど。笑

見終わったからといって、
「コレはドラマ版も全部見て、映画の前編も
ぜひとも見なくては!」
って思わせるほどの内容ではなかったかな
と言うのがアタイの感想です。
豪華な俳優さんたちが出てるので
皆さんの演技を楽しみながら見るのが一番かと。
けど。
役者さんも出演しすぎてるから、
役柄と言うよりその役者さんとしてしか
見れなくなっちゃうんだよねえ。
好きな俳優さんは何度でも見たいけど
そのうち役として見れなくなるのは悲しいなあと思った。
でもやっぱり大森ナオさんは良いな!
って思ったけどね。(贔屓目ですんで)

クライマックスとかも・・・
どんでん返し!というか、
驚きの展開!を見せたいんだろうなあとは思うけど
最近こういうの多いから、特に驚く事も無く・・・
って感じだったかなあ。
刺激的にすればいいってワケでも無いのかもねえ。
映画って難しいね。

評価は星1つ。☆
すみません、期待が大きすぎたんで。



「ツレがうつになりまして」
主演:宮崎あおい、堺雅人
監督:佐々部清
公開:2011年

実話が元になってると思うんですが。
サラリーマンの旦那さんが突然ウツになって
それを支える漫画家の奥さんと
病気と戦う旦那さんのお話。

コミカルに描かれてるのと
宮崎あおいさんのかわいらしさで
ウツ特有の薄暗さは感じられないんだけど。
とはいえねえ。
テーマがテーマだからやっぱ重いなあと。
おとうとぎみが「見てみたら~」なんて
言うもんだからANAの機内で見たんだけど。
・・・。
クロネコは好きじゃないテーマでしたわ。

映画内では「ウツは誰でも掛かる可能性のある病気」
と言われてたけど。
それでもあんま真剣には向き合いたくないなー
ってのがアタイの正直な気持ちです。
クロネコって冷たいなあって思うかも知れんけど
理由は簡単なんす。
アタイの身内にはもっと面倒臭い精神病を
わずらってる人がいるからってだけ。

なんかわざわざ映画で他の病気なんて
見る必要無いわーって感じだったんで
見て後悔したよ。
自分のせいだけどね。

こういうのは、身近に同じ病気の人がいるか
またはまったくこの病気にかかわりの無い人が
見たほうが良いんじゃないかなーって思った。
絶望的な病気の人が身近にいるとなんか
落ち込むだけで、何の救いにもならんわー
ってのが感想です。

このツレさんの場合は、奥さんが
手に職があったから良かったんだなーって
みんな感じると思う。

それにしても。
どの映画を見てもキャストがかぶってるから
正直変な感じがするね。
あれ?さっき見た映画でもこの人出てたよね?的な。
ひっぱりだこな役者さんなのね~で済ますしか
無いんだろうけど。
見てるほうも切り替えるのが大変です。
「ああ、今回はウツ患者さんなんだー」とか。
「ああ、前回は刑事さんで、今回は床屋さんかー」とか。
ま、いいんだけど。

そういえば、むかーし子役で演技力が評価されてた
伊嵜充則さんが出ててびっくりした。
ウツをわずらって、東京から地元に戻ってきた
って言う設定の青年役で。
でも突如自殺しちゃうという、結構ヘビーな設定だったけど
あおいさんのご両親の演技が割りとコミカルだったので
暗くはなってなかったかな。
伊嵜さんは・・・久しぶりに見るなあと
思ってたけど、出演作を見てみたら
結構アタイが見てた映画に出てた模様。
気がつかなかったなー。

評価は・・・星1つ。☆
やっぱどんだけ頑張ってもテーマが暗いんで
難しいなーと。
宮崎さんの淡々とした愛情もアタイには
あんま伝わってこなかったし。
内容というより映画の質としての評価なので
勘違いはよしてね。


「パーフェクト・ブルー」
主演:加藤ローサ、中村蒼
監督:下山天
公開:不明

宮部みゆきさんのデビュー作をWowowが
ドラマ化したものなんだとかで。
ANA機内で見たんだけど。
まー、ドラマだねーとしか言えない。
ストーリーは割愛しますわ。

宅間伸さんが出てたので、もっと活躍してほしかったけど
基本は若手俳優の出番が多くて、
ほとんど宅間氏は出てこないんだよねー。
個人的に、石黒さんは好きじゃないんで
途中で見るのやめようかと思ったけど
眠れないしまあいいやーと最後まで見ました。

感想は特に無いです。
評価も無し。
じゃあ書かなくて良かったなーと今思ったけど
消すの面倒なので残しときます。

最後の1本は!
「サラリーマンNeo劇場版(笑)」
主演:小池撤平、生瀬勝久他
監督:吉田照幸
公開:2011年

これは元はNHKのコント番組で、
最初の頃時々日本に帰省しては見てて
結構好きだったんだよねー。
で、それの映画版。
面白く無いかなーと思いながら見たんだけど・・・

!!!!
超面白くてツボだった。
セクスィー部長最高っす。
沢村さん良いなー。笑

あと異常な阪神ファン課長の
生瀬さんが超良い味出してて。
彼の過剰なギャグに以前はうんざりしてたんだけど
この映画でははまってた!
なので演出の腕なのかなーって思った。
または長年出てるから慣れてるのかも。
いずれにしても阪神ファンのツボを
刺激する役柄ですっ!笑

小池徹平君の真面目な感じと他の人の
ちゃらんぽらん具合が良い感じに
ミックスされてて楽しめた。
コント版も見たくなってきた~。
サラリーマンにはグッと来るよね。笑

クロネコの評価は・・・
星4つ!☆☆☆☆
だって面白かったんだもん!
機内でにやにやしながら見ちゃったわー。
by kuronekomusume | 2012-01-09 01:41 | 映画評 | Comments(10)
Commented by kao2012 at 2012-01-09 02:11
この春帰国するときはJALなんで、そうかっ、映画は楽しみだな!日常の生活で映画はホント見なくなってしまったんです。この間、何年かぶりでネットで一本見ただけ。ドラマはしょっちゅう見てるくせに、映画は一つのストーリーを濃く、どどーんと見なければいけないのが、重くてつい遠ざかってしまって。でも、この機会にどどーんと見ちゃお。何が見れるか?実は、クロネコさんの映画評の中の「ツレが…」が興味があったりして。私は、持病で持っているので、興味はそのせいだと思います。(あおいちゃんと堺さんに単にファンというのもあるのですが)でもクロネコさんの欝に対してのサクサク感はすっきりしてていいですよ。
Commented by kuronekomusume at 2012-01-09 06:05
kaoさん、春に帰省されるんですねー。JALなら邦画が充実してると思いますよー。あ、私が邦画好きなだけなので人によっては意味が無いかもしれないんですが。笑
私の友達もkaoさんと同じことを言いますねえー。映画は2時間以上あるから長くて見続けるのが苦痛だけど、ドラマは短くて見やすい!と。
ドラマは10話もあるじゃないかー!と私も思ってたんですが1話完結が1時間以内という意味なんですね。
確かに映画は長いですもんねー。だから飽きさせない展開じゃないと、確かに見てるほうに根気が要りますね。

ツレが・・・は私にとっていまいちだけだったかもしれないです。この病気はご本人が一番辛いんですよね。堺さんの演技を見てると辛そうなのがすごく伝わってきました。
重いテーマの割には軽いタッチで描いてるので見やすいです。
うちは姉が別の病気で、帰りの機内でそのことを重く考えてる時だったので、余計にこの映画を受け入れるのが難しかったのかもしれないです。
kaoさんも無理をなさらず・・・。
Commented by sora at 2012-01-11 21:40 x
007の主役の弟さんが主演の映画でしたっけ。公開されていた時にみたかったのですが、見そびれてしまいました。
この主題を映画にするのは、やはり難しいと思いますね。私は最近日本で公開されたフランスのユダヤ人一斉検挙を主題にした映画が2本公開されたもでみました。近年は、こうして過去の歴史を現代に引き継いでみせる映画が日本では公開されています。
Commented by ゆたか at 2012-01-12 00:26 x
>ダニエル・クレイグの新作看板
とは「ドラゴン・タトゥーの女」ですか?
私も観たいと思っています。

でもボンド役としてはちょっと真面目すぎてワンパク度とかスケベ度が低いのであまり好きではないです。
(いい俳優ですけれど)
Commented by kuronekomusume at 2012-01-12 06:54
soraさん。
最近のナチスからのユダヤ人迫害を扱った映画は・・・ユダヤのプロパガンダに利用されてるのかな感がどうしても抜けないんですが、これは対ユダヤ人観も出ていて悪くなかったです。

いずれにしてもこの時代をテーマにすると、色んなドラマがあるので映画にしやすいと言えばしやすいですね。
これは実話なので、うならされる感じはあります。
ダニエルクレイグが出てるとフィクション感があがりますけどね。笑
Commented by kuronekomusume at 2012-01-12 07:00
ゆたかさん。
そうです、「ドラゴン・タトゥーの女」です!ドイツでは「Verblendung」と言う違うタイトルになっていて同じ映画のタイトルとは思えなかったですね。
トレイラーを見た限りは・・・果たして私のドイツ語力で全ストーリーが理解できるか不安になりました。苦笑

現在ダニエルは007最新作を撮影中のようですね!2作目はいまいちでしたが、3作目は楽しみにしてます!
ダニエルは往年のボンドが持つキャラクターを大きく変えて登場したので、私には新鮮で衝撃だったんですよね。
ワンパクでスケベなボンドでは無くなりましたが、真面目だけどちょっと抜けてて肉体的に研ぎ澄まされた感じが私好みでした!
これまでのボンドは女たらしでアクションがちょっと生易しい感じでしたんで・・・。
どっちが好きかは好みですが、現ボンドは旧ボンドを知らないとその魅力は分からないかなーと言う気がします。
私はカジノロワイヤルを見て以来ダニエルファンなんですー。顔は好みじゃなかったんですが、ボンドの新キャラとアクションにやられました。笑
Commented by kao at 2012-01-14 04:23 x
新しいブログ作ったんす。
たまに、遊びにきてください!そのうち、こちらへ市内の街角壁アートを入れてこうかなと思っています。
もう、今日は、このサイトを作ったんで頭がフラフラ。もう、このへんでやめときます。取り敢えず、ご連絡まで。
Commented by kuronekomusume at 2012-01-14 07:00
kaoさん、音楽室訪問いたしましたよー。音楽もされてるんですねえ、私は楽器が一切出来ないのでうらやましいです。
ブログ2つめを作られたとはすごいですね!
ブログは自分の言いたい事を自由に出せる場でもあるので、すっきりしますよね。
カメレオンに特化したところでは出しづらい別のテーマがあったんですね。
私ももともとはバンドのホームページからスタートして、そのうち自分のことを書きたくなったのでブログを作った経緯があるので、お気持ちが分かりますよー。
双方とも楽しみにしてます!
でもマイペースでゆっくり思いついたら書くくらいのスタンスが良いかもしれないですね。
Commented by kao at 2012-01-16 10:41 x
そうですね。「出来るときに書きたいことを綴る」というのが何といっても基本ですね。多分それでいくと思います。私、凹むときは、思いっきりどど~んとへこんでしまうので、そのときは、しばらくお休みするか、書きたければ、弱音を書くかもしれません。そんな、弱気でいれるブログの存在も好きで、私には大切なものなんだと思います。
はじめ、カメレオンのブログにカタゴリとして混ぜようかなと思ったりもしたんですが、いまいち、しっくりこないので、思い切って、新年を機会に波に「エイヤッ」と波に乗っちゃいました。そんな、こんなです。
Commented by kuronekomusume at 2012-01-20 06:32
kaoさん、楽しんでそれぞれのブログを気軽につづけてくださいねー。
弱音も愚痴も楽しい事も何でも書けるのがブログのいいところですよね。人生は楽しい事ばかりじゃないので、自分の中で溜め込む前に吐き出すと楽になるなーと私もやめられないんですよー。笑
ブログを通じて色んな人と知り合えるのも良いところですよね!