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死して屍拾う者無し

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読書感想 2012前半

何やら今年は、というより去年末から
すごく読書をしてまして。
毎年の個人ノルマである12冊を早くも
突破してしまいました。
いつもは年末にまとめて感想を
書いてるんだけど。
やっぱり年始に読んだやつは内容を忘れてしまうので
先に前半分を書いておくことにしようかと。
それでもすでに忘れてるからね〜。
感想は覚えてるやつだけでも。笑
上下巻ものを二冊でカウントすると26冊でしたー。


「忍びの女 上下巻」池波正太郎
クロネコの大好きな池波正太郎氏の歴史小説です。
つい昨日読み終わった。
豊臣秀吉が沒する時期から、徳川家康が幕府を
築くまでの期間を、武将、福島正則を軸に
繰り広げられるんだけど。
実は歴史の流れの裏側で活躍する忍者の話が
メインなんですわ。池波作品といえば、忍者ですからね。
しかもオンナの忍者が主役です。
クロネコ戦国時代はあんま得意じゃないけど
あの時代こそ諜報部体が活躍してたわけなので
読んでるとやっぱり、ワクワクするし、面白いなあと。
そんで、徳川家康が天下を握るまでの模様が
すごくよくわかって、忘れてた日本史の
おさらいになったね。
けど、家康ってば、やっぱすごいわ。
そんでもって真田昌幸、幸村親子も良いな~。
ドラマ真田太平記を思い出したよ。
あのドラマスゴイ好きで毎週張り切って見てたんだよね。
あれも池波正太郎氏原作だったんだね。
この小説には色んな武将が出てくるから
誰が誰だか考えながら読んでないと
つい見失いそうになるけど、
それにともすれば武将だけの戦いだとクロネコには
つまらないんだけど。
シノビがガンガン活躍するので、
非常に面白い作品でした。
やっぱ池波正太郎氏の文章大好きだなー。

「嫌われ松子の一生」上下巻 山田宗樹
コレは映画化されてて、公開時に見てたので本を
読むまでも無いかと思って、数年間本棚に放置
してあったんだけど。
ふと、読み始めてみた。
ら、おもしろかったし、全然映画の内容を
覚えて無かった。
記憶力無さすぎ。
松子さんの転落人生が描かれてるんだけど。
何ともまあ、ここまで不幸になる人も珍しいよねと。
基本は見た目がキレイすぎることによって
男運が悪いだけなんだけど。
自分がキレイだと言う自覚がなくて
誰でも良いから愛情が欲しいって言う人なんす。
とは言え、土壇場のところで激情型になって
無茶苦茶もするので、人格障害では?って気もする。
真◯苑風に言うとカルマの一言かな。笑
松子さんて、三人兄弟の長女で、妹が病弱なせいで
父親は妹ばかりを可愛がるから
父の愛情欲しさに必死に勉強していい子を
目指すんだよね。
でまあ、その思いが歪んでおかしくなっていくんだけど。
境遇がチラッとクロネコにも似てるかもと。
幸いアタイはおとっつあんの愛情を受けてたので
松子さんのように歪んだ人生にはならずにすんだけど。
でもあそこまでじゃないにしても、おっかさんに対しては
病気の姉に遠慮をせざるを得なかったところもあるので、
ちょっと松子さんの気持ちが分かってしまったかな。
でもあそこまで落ちなくてもいいのになって思ったわ。
この小説はあまり楽しくなる話ではないかな。

「容疑者Xの献身」東野圭吾
コレは会社の人に借りました。
なんつーか、ガリレオだっけ?天才物理学者の人。
彼が出てこなきゃ信憑性があって良かったのに、
と思ったかな。
でもまあ、クライマックスは、そうだったんだ。。。
って感じでビックリしたかな。

「孤高のメス 全六巻 」大鐘稔彦
コレも同僚に借りました。
全部で六冊もあったけど、面白くて一気に読んじゃった。
元外科医の方が作者なので、外科手術のシーンやら、
医療用語やら、大学病院内の派閥やら。
かなりリアルです。
医療用語は漢字が難しくてチンプンカンプンでしたけど、
時折ドイツ語が出てくるので、それは意味が
わかりやすかったかな。
手術中に亡くなる事を、ティッシュトートって
言うらしいんだけど、ティッシュって机とか台のことで
トートは死んだって意味で、なるほどなーって。
でも実際ドイツの医療現場でも同じ用語なのか
どうかは知らない。
ストーリーは天才外科医当麻先生が
日本初の肝臓移植をやる話かな。
って、はしょり過ぎだけど。
この本を読んで一番こたえたのは
医者のレベルはピンキリで、
運が悪いと変な医者に手術をされることになるのが
よーくよーく分かってね。
現実を突きつけられると、病気になったら
どないすりゃええのよって気分になるよ。
最初から最後まで医療業界のことが
いろいろ描かれてて興味深い小説です。

「殺人の門 」東野圭吾
こないだ買って読んだけど。
とっても面白かったよ。
何がどうって話じゃ無いし、特に大変な事が
起こるわけでもなく、淡々と進むんだけど
ひとつひとつのエピソードがじわじわきいてきて
面白いなあと思わせる作品でした。

「白夜行」東野圭吾
今年はえらく東野圭吾作品ばかり読んでるんだけど。
きっかけはこの白夜行です。
これまでも何冊か東野圭作品を読んだことがあったんだけど
あんま面白いと思わなかったんだよね。
でも、白夜行は違った。
これは本当に面白いよね。
うーんってうなる感じ。
映画化されてるけど、見てないんだよね。
高良君が出てたけど、クロネコのイメージは松田龍平君でしたわ。
生きることと名声への強い渇望を糧に生きる
主人公の女性が印象的。
いろんな事が巧妙に仕組まれてるのもワクワクさせるね。

「嘘をもう一つだけ」東野圭吾
短編集だけど、正直ぜんぜん面白く無かった。
東野圭吾氏は長編小説の方がアタイは好きです。

「夜明けの星」池波正太郎
読んだことには読んだが内容を忘れちゃった。笑

「黒い画集」松本清張
松本清張の短編集をsandoさんからお借りして
読みました。
短編でも巧みな文章で引き込まれていくので
ココは東野作品とはやっぱり、違うなあと。笑
ただ、時代が違いすぎるので、クロネコの貞操観念とちょっと
ズレがあって、作品が持つ時代背景までを考慮して
味わえないのがさみしかった。
時代が違うからクロネコには、松本清張の本質は
理解できないよって、おとっつあんに言われたんだ。
残念だけどその通りだと思う。
それでも文体が美しいというのは感覚的に伝わるから
やっぱりスゴイんでしょうなと。

「点と線」松本清張 
クロネコには分からないよと言われたにも関わらず
懲りずにクラシックの域に入りそうな名作を読んでみた。
やっぱり。。。交通事情が今と違い過ぎて、
なんか刑事がドン臭く感じちゃった。
何で移動に飛行機を使わないんだろう。。。とか
思っちゃいけないんだよ。
あまりこの作品が持つ底力を感じれなかったのは
やはりクロネコが違う世代に生まれたからなんだろうねと。

「幻の翼」逢坂剛
「百舌の叫ぶ夜」逢坂剛
あと一冊このシリーズの本をsandoさんから
お借りしたんだけど。
タイトルを忘れてしまった。
このシリーズすっごく面白くて、アクションやら、
スパイ活動やら満載で、一気に読んでしまったな。
この作品が書かれた頃はそんなにメジャーじゃ無かったであろう
北朝鮮による拉致問題をヒントにくせのある展開を
入れ込んでて。
とにかく面白かった。
百舌は悲しいけど。

「1Q84 2,3巻 」村上春樹
続きを読みました。
不思議ファンタジーな感じだけど、まあ面白かったかな。
クロネコはやっぱり村上作品では、ネジ巻き鳥が一番好きです。
第一巻の新興宗教の弊害みたいなストーリー展開が
結構ツボだったんだけど。
麻原みたいなのも出てきて面白いんですわ。

「鎌倉河岸捕物控 シリーズ」佐伯泰英
一巻 橘花の仇
二巻 政次走る
四巻 暴れ彦四郎
五巻 古町殺し
このシリーズがこれまた大好きで。
江戸の鎌倉河岸で巻き起こる様々な事件を
幼馴染四人組と、親方らの協力もあり
いろいろ解決して行くはなしです。
歴史小説と言えば。
池波正太郎氏についでクロネコは佐伯作品も好きでね。
このシリーズはおっ母さんが余命わずかな時に
まだ読書をする力が残っていた時に読んでいたので
しばらく読めなかったけど、
いざ読み出してみたら止まらなくなって
次々読んでいるところです。
まだ何冊かアタイの本棚にあるけど、すぐ読み終わっちゃうから
大事に読もうと思ってる。

以上です。
by kuronekomusume | 2012-08-07 06:39 | 読書感想 | Comments(0)