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死して屍拾う者無し

dokurock.exblog.jp
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そして二週目も終わったー

なんだか二週目はあっという間に
終わった感じがする。
人間ってすぐ環境に慣れるんだなあ
って思ったよ。
来週木曜でアタイのリハビリ強化合宿は
終了で、金曜に電車に乗ってデュスに
戻ります。

で、いよいよ翌月曜から仕事に復帰するのかー
と思っていたところ。
ドクターに違う違うと言われて。
なんと、リハビリからの療養が必要でしょ
ってことで。笑
1週間は自宅療養しなさいといわれたよ。
ドイツってすごい国だね。
そんでもって。
仕事に戻っても一気に100%働くんじゃなくて
毎日4時間ずつを2週間続けて、
そののち6時間を2週間、
そしたらやっと通常に戻って良いんだってさ。
すごいねー。

ちなみに今もずーっと会社から
給料は一切支払われてないよ。
アタイの席はあるけども
経費コストは掛かってないのだ。
じゃあクロネコは今無収入なのかと言うと。
そこは福祉国家ドイツラントですよ。
年金保険がまかなってくれてます。
つってもまだ振り込まれてないけど。

100%仕事復帰したら会社が給料を
払うので、それまでは4時間勤務とか
してる間は年金保険がまかなってくれる仕組み。
いやー、クロネコもしかすると年をとったら
年金をもらえないかもしれないけど
(理由は日本と同じ)
既に今多少恩恵を受けてるから
まったく元を取れないわけじゃないってことで
ちょっと良かったなーと思ってる。

100%復帰までの道のりは非常に
長いですわー。
がんばります。

今週のリハビリは、先週から引き続き~な
内容もあったり、追加カリキュラムもあった。
新たに加わったのが

お絵かきセラピー。
水彩画を描くだけの時間なんだけど
やりたい人だけが参加してて。
たったの6人しか居ない。笑
クロネコ、久しく絵を描いてなかったから
面白そうだなあと思って参加してみたのよね。
2時間あるから、好きな絵を好きなように
好きな道具を使って描いてください
って芸術家クズレみたいなヒッピー風の
セラピストさんが言ったもんだから
大変困っちゃったよ。
だって頭空っぽで手ぶらで適当に
参加したからね。

ちなみにイトウシロウさんも参加してて。
クロネコが何を描くかうんうんうなって
考えてる横でイトウシロウさんは
ちゃかちゃかいきなり絵の具に色を
つけて描き出したんだけど。
傍目に見てたら驚きの絵心だった。
まさに絵心無い芸人そのもので。
幼稚園児が描く原っぱの絵って感じのやつ。

なんかそれを見てたらクロネコかなり
気が楽になって。
あ、適当でいいんだなーと。笑
で、好きな絵を思うがままに適当に
描くことにして。
でもアタイはモチーフとかサンプルがないと
描けないタイプなので、
携帯電話に入ってた海辺の写真を
見ながら適当に描きましたよ。
我ながら。
どうなんだろこれ・・・って感じの絵なんだけど
時折見回ってくるヒッピーセラピストが
大げさに「んまー!この絵はすばらしいわー!
なんて上手なのかしらー!!」
って声を上げるわけですよ。
もうね、クロネコ自分で自分の絵の
ひどさを分かってるから、
そういう大げさなうそめいたほめ殺しは
要らないわけなんす。
大声上げると他の人が見ちゃうから
マジで静かにしてよー!
って思っちゃった。

ま、そんなお絵かきセラピーなんだけど
来週月曜も続きを描けると言うことで
大変楽しみにしてる。
やっぱ絵を描くのは楽しいから
セラピーになるねー。
たとえ下手っぴでもいいのだ。

今週クロネコが楽しいなーと思った
セラピーは、他にもいくつかあって、
そのひとつが
ノルディック・ウォーキング。
これ先週初めてやったんだけど
たのしすぎるー。
クロネコ思わず、あのスティック買っちゃおうかなー
って気分です。
ま、デュスだとあれ使える場所があんま
無いんだけどさ。
チャカチャカ言わせながら山道を
ざくざくと早歩きするのが
ものすっごく気持ち良いんだよね。
病み付きになるよー。

先週は初心者グループに入ったので
スピードが遅くてなんだかなーと
思っちゃったから、今週は
ハイスピードグループに参加してみたんだわ。
したら・・・。
ほんとに、あんたら病み上がり?
ってくらいすっごいスポーティな人たちの
グループでさ、みんなもうすっごい
コンディションなんだよね。
息も切れることなく、山道をちゃかちゃか
歩いていっちゃうもんだから、
クロネコも遅れをとってはいけない!
と思ってがんばってついていったよ。

トレーナーの人が山の中でいきなり
「はい、この坂道をのぼりまーす!」
って指差した先を見てクロネコ仰天しちゃった。
傾斜45度はあるよね?
しかもそれ道じゃないよね?
みたいなところでさ。
もうスティック無しだと絶対のぼれないわー
って感じの急な坂を1キロくらいのぼって。
ぜーぜーはーはー、大変だったよ。
でもなんか気持ちよくて楽しかった!
ので今日もハイスピードクラスに参加したら
今日は違うコースを歩かされたので
あの心臓破りの坂には出会えなかった。
来週また出会えるかなー。
つーか、明日暇だから昼間に一人で
散歩してこよう~。
マジで楽しいんだわ。
一人で遭難しないようにしないとね。

あと、最高にリラックスできる
セラピーが、アウトゲネス・トレーニング
Autogenes Training
と言うドイツ発祥の催眠療法みたいなやつで。
ウィキを見ると日本語では「自律訓練法」
って書いてあった。
ものすごーくリラックスできて
不思議な体感を得られるから
はまりそうだなーと思って。

と言うか、家に帰ってもどうにかして
これは実行してみたいんだよね。
ヨガのマットがあるから、それに仰向けに寝て
ちょっと足の高さをあげて、
枕もあったほうが良くて。
寒ければ毛布を掛けて、
ゆったりした服装で薄暗い部屋でやるのが
効果的かな。

本来はセラピストが導入の言葉を
ずーっとやさしいでもはっきりした口調で
ゆったりと言い続けてくれるので、
その間、催眠状態になったみたいに
ゆったりとするんだけど。
「さあ、目を閉じて、手足がおもーくなってきて
ふわーっと抜けるような感じがします。
背中もふわーっと抜けるような感じです。
あなたは今あなたのことを外から見ています。
そして、あなたは今海岸にいます。
とても穏やかなところにします・・・」
みたいなことを聞きながら想像してると
頭の中が寝ていないけど、
寝ているような不思議な感覚になって、
となりでセラピーを受けてるほかの
患者さんの存在がすごーく遠くに感じて
とにかく不思議な感覚を体験できるんだよ。
そして手足が暖かくなってくるんだよね。
だいたい20分くらいやってもらえるんだけど
とにかく気持ち良いので何回でも
やりたーい!
って感じになる。
セラピーを受けている間は心地よい
波の音のBGMとかを聞いてるんだよ。

適当にグーグルで検索したら
YouTubeとかあったから、
今度自宅でやってみよう!
楽しみじゃー。
ドイツ語バージョンでやろう。
英語バージョンもありそうね。
日本語版はどうだろ?笑

院長先生の講義も2回ほどあったよ。
一回につき、90分もあるから
なかなか大変でさ。
ひとつは「乳がんについて」で、
もうひとつは「ガンとの向き合い方パートツー」。

院長先生ってばものすごい早口で
専門用語も織り交ぜるから
乳がんに関する講義は結構
ついていけなかったんだよね。
終わった後、
「アタイほとんど分からんかったわー」
って他のドイツ人患者さんに言ったら
「私らも専門用語が多すぎて、
スピードがはやくてちんぷんかんぷんだったわよ」
って言ってた。
あれま。
ってことはあんま講義内容がみんなに
伝わってないのかもね。
うーん、残念だなあ。
クロネコ結構興味のアル内容だったからね。
唯一分かったのは、院長先生が
乳がん患者さん向けに
ブラジャーを監修してて、それがいかに良いかを
語ってたくだりかな。笑

「ガンとの向き合い方」の講義は
今回は結構内容が聞き取れて
クロネコもついていけた。
なかなか興味深くて面白かったな。
と言うか、割とクロネコが最近読んでる本に
近い内容だったから、いろいろ感じるところが
多かったね。
でも全部は理解しきれなかったから
院長先生が書いた本を購入して
自分で読んでみようと思う。
5ユーロだしね。
院長先生に本を買います!って
言いにいったら、
「あー、今在庫切らしてるから
秘書に言って出力させるから
来週まで待ってください」
って言われちゃって。
。。。
もしかして自費出版と言うより
単なる出力物?オンデマンドプリントにも
届かないレベルの出力物をまとめた小冊子
と言う位置づけのほうが近いかも。
でもさ、講義のとき院長先生が本を
患者全員に勧めていたってのに
多分今まで誰も買ってなかったんだろうなー
って思った。
ま、みんなの関心はそんなもんみたいよ。

あとは栄養士さんによる講義もあった。
栄養学というか、どういう健康的なものを
食べるべきか?みたいな内容の講義。
どういう視点で講義が行われるか
非常に興味があったので
真剣に聞いてみたよ。
まあ、いつもどおり専門用語が
よく分からないところもあったけどね。
この栄養士さんには、クロネコが食べて良いもの
食べてはいけないものを逐一伝えてるので
もうアタイは顔も名前も覚えられてて
しょっちゅう食事のたびに
「クロネコさん、今のところ食事内容は
大丈夫ですか?」
って聞いてくれてなかなかのサポート状態に
なっちゃってます。
ありがたいねー。
クロネコがいろいろ言ったおかげもあって、
今や、豆乳ヨーグルトが毎日出てくるようになったよ。
しかもクロネコだけと言うスペシャル待遇。
あと、今日からはアタイのベジタリアンメニューに
豆腐が加わったよ。
今日の夜なんて日本人が見たことも無いような
豆腐料理が出てきたからねー。
写真摂り忘れたけど、美味しかったです。
こっちの人は豆腐をいためるのが好きだから
日本人には思いつかないアレンジに
なってます。
ダンケ、ダンケ。

アタイのとなりでイトウシロウさんは
ばくばくと不健康にみえるドイツの典型的な
食事を楽しんでます。
普通さ、病気になったら今後の食事内容に
気をつけよう~って思うと思うんだけど。
イトウシロウさんはまったく気にしてなくて
美味しそうに全部食べてるよ。
お茶にも砂糖をばかばか入れて。
シロウさん・・・って感じ。
病気の再発うんぬん以前にその肥満ぎみな
身体をいたわったほうが良いのでは?
って思うけど。
彼女もアタイと同じ栄養学の講座を
受けてるってのに、まったく気にしてない風だから
まあ馬の耳に念仏ってやつかなーと。
オノレでやるしかないからね。
イトウシロウさんはカラッとしたいい人で
クロネコ結構好きなんだ。
仲良く一緒に行動してるよ。

あと、何回かリンパマッサージの重要性に
ついてのセミナーもあった。
アタイはわき下のリンパ節を2つ取ってるので
それにともなって腕とかがしびれてるんだよね。
リンパの流れが悪くなるから
それを少しでも良くするマッサージなるものを
学んだので、自分で実践できるのだ。
アタイからリンパ節を切除した医者は
そんなこと教えてくれなかったから
このセミナーには大変感謝してる。
ありがたいよねー。
このセミナーの先生はなぜかアタイの
名前を覚えてくれていて
廊下ですれ違うと「こんにちは、クロネコさん」
って名前で呼んでくれて
アタイは非常に驚いた。
だって患者が総勢300名くらいいるのに
よく名前を覚えてるなーと思ってね。
まあアジア人は二人くらいしか
居ないからかもしれないけど。

クロネコは特に誰かとべったりして~
とか言うの苦手なので
別に一人ぼっちでも良いくらいなんだけど
ドイツ人はそういうの見ると
「一人は良くない!」
って思うらしく、結構話しかけて
きてくれるんだよね。
でもさー、あんま話すことないし、
みんなが話し出すとスピードが速すぎて
なおかつジョークとかも良く分からなくて
ついていけないから
結局静かにならざるをえなくてさ。
ま、そんな感じですごしてます。

その分・・・人のこと観察してるんだけどね。笑
セラピストとか、患者とか
「なんかこいつやだなー」
って思ってる人が居たりするんだけど。
何気に同じテーブルのクリスティーネが
アタイと同じ感覚というか感想を持ってるから
なんか面白い。
「あいつなんか嫌なんだよねー」
ってクロネコが言ってると彼女は
「アー分かるー、私もいやー」
って言うし、クリスティーネが
「あのセラピストなんか適当な感じがして
むかつくんだよねー」って言ってると
まさにクロネコもそう思ってた!ってことが
多くてさ。
なんか面白いんだよね。
今のところ彼女が一番交流しやすいタイプです。

レッギーナはね、非常に世話焼きで
良いやつなんだけど、
度が過ぎるところがあってさ。
委員長タイプというか、いちいち
注意してくるのがうっとおしいときがある。
誘ってくれるからありがたいんだけど。

あと、ネガティブオーラ全開の人もいて
近づきたくないなーって思っちゃう。
常に顔つきがもうネガティブでさ。
なんでああいう顔つきになるんだろ?
って不思議に思っちゃう。
話す内容もすべてに対して否定的だし。

まあクロネコの感覚だけど
乳がん患者さんたちは・・・
ネガティブタイプとおおらかタイプの
2種類に分かれるね。
アタイはやっぱり若い方の患者に入るので
基本は45歳以上が多いかなあ。
三割はアタイから見たら肥満体系だよ。
そしてどなたにも共通するのが・・・
中学いけてない女子だったんだろうな
って感じの人が多いです。
アタイも含めてだけど。笑
何なんだろうね、乳がん患者の傾向って。
ちょっと面白いなーって思った。
引き続きウォッチしちゃお。

あとね、子宮がん患者さんもいるんだけど
彼女たちも大体40歳以上なんだわ。
でね、ものすごく体調が良さそうに見えて
まさにノルディックウォーキングで
ちゃかちゃか歩いて行っちゃう人たち。
色気もあるしで。
年はとっててもキレイな人が多くて。
まさに、中学いけてた女子たち~
って感じなんだよね。
乳がん患者とのこの差は何だろうね。
なんかそういう傾向ってあるのかなー。
興味がわいてきたよ。
自分がいけてないほうに属してるのが
なんだか悲しいけど、まあ現実だから
仕方無いわよね。

ちなみに、中学いけてた系の
子宮がん患者のきれいな女性たちは
なかなか感じが悪いです。笑
ぜんぜんフレンドリーじゃない。
男にはフレンドリーなんだけどねえ。

とにかく、クロネコはそもそも
ドイツ人女性とは友達になれない
って分かっていたけど
ここへ来て確信に変わったよ。
なんか違うんだよねー。
フレンドリーで、一緒に行動できると言っても
友達になれるタイプじゃないって言う感じです。
意味分かるかしら~。笑

ま、そんな感じで残すところあと
1週間。
長かったようだけど、いまや短い
気がしてきた。
ちょっと名残惜しい~?!笑
by kuronekomusume | 2013-09-07 06:25 | 日記 | Comments(0)