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死して屍拾う者無し

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マギーみたいなもん

リハビリ施設に居た時、
アタイは肉類と乳製品を食べてなかったんだけど。
そうなると、ドイツ食メインのメニューから
それらを差っぴいてしまうと
ドイツ人から見るとかなり貧相な雰囲気になる。

でもまあ、ベジタリアンメニューは
そんな寂しい雰囲気でもなく
アタイは悪くなかったなあと思ってるんだけど。

とはいえ、肉無し、魚無しだと
たんぱく質が不足するので
自分で持ち込んでる木綿豆腐を
部屋で食べたり、
栄養士さんが特別に手配してくれた豆腐が
アレンジされたメニューがアタイには出されてたので
それらでまかなってた。

同じテーブルのドイツ人たちは
一応は遠慮してるんだけど
アタイが食べてるものには
興味津々のようで、
それは何?
どんな味?
とか、聞いてくることが多かった。

「豆腐だよー」とアタイが言うと
そうかー、豆腐かーって感じで
みんな納得した風なんだけど。
アタイが思うに多分みんな豆腐と言う
言葉と名前は知ってるけど、
食べたことは無いと思う。
だからと言って、
豆腐はアタイの貴重な蛋白源だったから
彼らに味見させてあげたりはしなかったんだけど。笑

ドイツでは豆腐のことはTOFUと言う名前で
そのまま呼ばれてるんで
いちいち訳さなくてよいのは便利。
最近はいろんな日本の食材が
そのままの名前でまかり通ってるので
楽チンよね。

知ったかぶりするドイツ人の
特徴としては。
「けど、豆腐ってそれ自体は味がしないんでしょ?!」
ってやつ。

はい、はい。
分かった、分かった。
あんたらにはこの味は理解できないよね。
確かにドイツで食べる豆腐っちゅーのは
日本で手に入る新鮮なおいしーい豆腐と
比べると風味がしないものは多いかも
しれないし。
どこで誰がどうやって作ってるかにも
よるしね。
でも、アタイが買ってるビオのお豆腐は
結構味わい深くて美味しいのよ。
まあそれでも真空パックものだから
日本で食べる毎日作られてる新鮮な豆腐には
かなわない。

だからドイツ人に豆腐の美味しさを
分かってもらうのは難しいだろうなー
と思ってるのですわ。
本物を知らない人には何を言っても
しょうがないしね。
っていうか、そもそもリハビリ施設で出会った
ドイツ人たちは豆腐自体食べたことが無いはずだから
どういう味なのか説明のしようがないわけで。
なので、クロネコは
「うーん、豆腐によるなあ。味はあるよ。」
としか答えなかったよ。
知らない人に説明しても意味無いからね。

でも。
なんか、この豆腐に味が無いって言う
表現をされると納得いかない気分になるんだよね。
豆腐に味が無いんじゃなくて、
あんたらドイツ人に味覚が無いんだよ!
が正しい答えかと・・・。

クロネコはお醤油も持ち込んでた。
時々食堂にお醤油を持っていって
サラダに多少しょうゆ味を加えたりしてたんだわ。
で、それを見たドイツ人から
また一言いただいた。

「あー、それ知ってる。
ドイツで言うところのマギーみたいなやつでしょ!」
ってやつね。
はい、はい。
そのコメント、クロネコ知ってます。
でも、悪いけど醤油はマギーとは
似ても似つかないものだから!

クロネコね、このコメントにはまじでむかつくんだよね。
でもこれも醤油を分かってない人間に対して
説明するのは無駄なことだから
反論はしないんだ。
「ちげえよ、バカ!」って内心思ってるんだけど。笑
下品でごめんなさいな。

そもそもマギーに価値を見出してる人間なんて
味覚音痴そのものだからねえ。
どんだけオマエは味覚がおかしいんだ?
って内心は思ってる。

日本には幸いにもマギーは無いよね?!
ほんと、あんなクソまずくて体に悪いものは
無くて幸いなんだけど。

ドイツ人にとってマギーは、
日本の味の素みたいなもんかなあ。
クノールとマギーが二大ブイヨンメーカー
だと思うんだけど。
まあ、要するに化学調味料ですよ。

色んな種類のスープのもととか、
肉料理のソースとか、
アジア料理のソースとか
そういうのを製造販売してるメーカーですわ。

アタイも以前何度か固形スープのもとを
使ったことがあるんだけど
あんまりマギーの味が好きじゃなかったので
クノールのを使ってたんだよね。
どっちも化学調味料なので五十歩百歩だけど。
アタイは自炊では何年も
ほとんど洋食を作らなかったから
長い間ああいうものは使ってないっちゃー
使ってない。
(でも味の素は以前は使ってた)

いずれにしても今後はもう二度と買うことも無いし
自分で調理する時は使うことも無いだろうなと。

そう、そのマギー社が出してる
化学調味料の中にマギー・ヴュルツエっていう
商品があって。
液体の化学調味料で、料理に振り掛けるタイプのやつ。
これね。↓
マギーみたいなもん_c0016407_742271.jpg


安っぽいレストランなんかに行くと
テーブルに置いてあるんだけど
クロネコはこれこそ一度も使ったことが無い。
つーか、見るからに使いたくない代物だと思ってる。
味は知らないけど、黒っぽいサラサラした液体のやつで
まさに見た目はショウユに似てるかもしれない。

ドイツ人がワケ知り顔でこういう
発言をするのも致し方ないとは
思うんだけど。
でも似て非なるモノだから。

違うから。
ショウユとマギーは違うから。
味はもちろんのこと、
原材料、栄養成分、
調味料としての歴史も全部違う。
格が違う。
レベルが違う。
似てるのは見た目だけ。
「味噌とクソを一緒にするんじゃないっ!」
ってのがアタイの気持ちだよ。
ったくー。
これだから味覚音痴は困るよ。

ショウユの原材料は、
大豆、塩、小麦、アルコール。
発酵食品よね。

マギーヴュルツエの原材料は
植物性タンパク質、水、小麦タンパク質、
アロマ、調味料(グルタミン酸ナトリウム、二ナトリウム)、
塩、砂糖。

あー、もう全然違うんだからー!

そういえば何ヶ月か前に
デュス近郊にあるマギーの工場から
マギー製品を製造する過程で
悪臭が出ていたそうで、
それが風に乗って周辺の住宅地に
漂ってたらしくて、
悪臭騒ぎになってたって言う事件があった。
化学薬品の臭いだったのかも
しれないよね。

まあ、醤油の産地も醤油の匂いがすごい
っていうけど、悪臭騒ぎにはならないと
思うんだよねー。

クロネコが思うに・・・
料理をしないドイツ人が
醤油をマギーと同等扱いする傾向が
あるんじゃないかなーと。
昨今テレビなんかで日本食が
脚光を浴びてるし、
スーパーなんかでも醤油を売ってたりするから
ドイツ人も知識はあるんだろうけど
伝統的な日本の調味料であることは
知らないし、わかって無いので、
見た目で判断して、自分の知ってるもので
脳内変換して理解したつもりになってるのかなあと。
だから、そういう安易な発言を
するんだろうなあと。

クロネコは相手のレベルを見極めて
この人なら説明すれば分かってくれる!
って人にしか説明しないんだー。
醤油をマギー扱いするような人は
レベルが低いことを自分から
暴露してるようなものだから
当然クロネコは相手に出来ないのよねー。

けど、一昔前は豆腐も「チーズみたいなものなの?」
って聞かれてたから、
食文化に乏しい国においては
きちんと浸透するまでに
10年くらい時間がかかるものなのかもしれないね。
今は豆腐のことをチーズだなんて言うバカには
幸いあまり出会わなくなったから。
ベジタリアンとヴィーガンのおかげだろうね。

あー、にしてもなんか悔しいわ!

日本の食文化はそんな浅いもんじゃ無いんだからー!
by kuronekomusume | 2013-09-18 07:15 | 日記 | Comments(2)
Commented by ゆたか at 2013-09-19 00:17 x
私が小学生でドイツに住んでいた頃でもSoya Sosseno
宣伝はあった気がします。多分Kikkomanだったと思います。マギーソースはウスター・ソースみたいなのと考えればいいと思います。もう何十年も味わっていませんが味はそんなに悪くなかったと思います。日本でも食品に化学調味料と保存料を使っているのは当たりまえになっていますし。マギーのスープストックは日本でも普通に売っています。
ドイツの豆腐はとても固いと聞いていますがいかがでしょうか?
醤油は煮た大豆を発酵させて作ったソースと説明すればいいけれど「日本通」相手になると味噌と醤油の製造方法説明しなければいけないのでかえって面倒ですね。(笑)
Commented by kuronekomusume at 2013-09-23 02:18
ゆたかさん、

マギーソースはウスターソースみたいな味なんですか・・・。
私は化学調味料を摂取しないことにしたので、今後確認するすべは無いですが・・・。

ドイツの豆腐は種類によりますかね。私が買ってるビオの豆腐には絹ごしと木綿があって、絹ごしはちゃんとやわらかいですよ。木綿は日本のより固いような気がします。
最近は普通のスーパーにも豆腐を売ってますが、試したことが無いので固さは不明ですねえ。

確かに日本通相手だと、ショウユとミソの醸造とか発酵の違いを説明するのは難しそうですね。