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死して屍拾う者無し

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フランクフルトは意外と狭い

ライブの次の日は雑誌のインタビューがもう一誌あったので
朝10時くらいにメンバーが宿泊するホテルへ。

今度はドイツのメタル系雑誌のインタビューだそうで。
雑誌名聞き忘れたので買いそびれそう・・・。
ホテルの近くのカフェで30分ほどインタビュー。
このインタビュアの質問は結構良かったなと思います。

何曲かがすごく宗教的な感じがするのですが
バンドメンバーには宗教色があるのでしょうか?とか、
すごく重いメランコリックな曲があるのですが、
バンドメンバー自体もウツ系なんでしょうか?とか
そんな感じ。

前日の通訳のときも思ったんだけど・・・。
ビジュアル系の特色なのか、日本人の特色なのか、
割と彼らはぺらぺら語らないんですよね。
むしろ場合によっちゃ、言葉足りないからアタイが聞きなおす感じ。
でもある意味アタイのつたないドイツ語でも何とかなって
助かったとこともあったりして。
フェイ曰く、ビジュアル系はそれがスタイルだから
そういうものなのよ!とのこと。
多くは語らないそうです。
でも実際はすごく気さくでいい人たちなので
すべてはそういう見せ掛けなんだそうです。
へええええ。
と新たに勉強になりました。

アタイとしては、こないだラムシュタインの雑誌
インタビューをウェブ用に翻訳してたのがちょっと役に
立ちました。
どういう心境を曲に反映してるか?という回答が
ラムシュタインと多少かぶってたので。
何でも無駄にはならないもんだなあと通訳しながら
思ったのでした。

翻訳をしてると、このインタビュアは上手いなあとか
このインタビュアはダメだなあとかがだんだんわかって
来るんですよね。
つまり、どれだけミュージシャンから回答を引き出せるか?
みたいなね。そんで話をどういう風につないでいくか?
みたいなね。
この話を出すのはあの話を聞くため、みたいなね。

通訳をやってても、何となく同じようなことが
言える気がします。
実はアタイったら通訳やるときに全然緊張しないんですよ。
インタビュアは何を聞こうとしてるのか?を集中して
冷静に聞き取るのが結構楽しいです。
その意図するところを日本人側にどれだけ上手く
伝えるか?がまた楽しいのです。
そのミュージシャンの答えも的確に、ドイツ語に
言い換えるのが、とても難しいんですけど
やりがいがあるのです。ドイツ語に言い換えるのは
もっともっと勉強してドイツ語に慣れないとまだまだ
なんですけどね。

まあとにかくこうやってボランティアで通訳を
やらせてもらえるのが何よりアタイには勉強になります。
実はアタイ以外にも、ドイツ人で日本語がしゃべれるスタッフが
二人もいたんだけど。
日本人って、ドイツ語をしゃべれる日本人の方が
安心するというか、頼っちゃうところがあるらしいので、
何だかアタイったら必要とされてたのでした。
普段仕事してると、何だかアタイの存在意義を
考えずには居られないんだけど・・・
通訳としてアタイが必要とされてたのが何だか
うれしくて、そういうのもすごく久しぶりの感覚だったので、
正直言って、ものすごくうれしかったです。
本当は本業の仕事上もそうならないといけないんだけど・・・。

インタビューの後、解散して夕食まで自由行動に。
久々にフェイと二人で街へと繰り出しました。
二人でご飯を食べて、おしゃべりをして、それから映画を見たり。
日本で働くフェイはフェイでいろいろ苦労してるみたいです。
友達が出来にくいとも嘆いてましたし。
まあそれはドイツに住んでるアタイも同じだけど。
日本は年齢とか性別をすごく気にする国なので、
20代中盤の彼女は仕事上信用を得るのが大変らしくて。
けど確かに若いのに、彼女は自立してて、
やりたいことがはっきりしてて、頭もいい。
さらにツアマネとしてもきっちり仕事を仕切ってこなしてるし、
本当にもうただただ、アタイなんて大尊敬してるんですけど。
気も利くし、やさしいし。
でも主張はしっかりするし。
さらに、自分もシンガーとしてがんばってるし、努力もしてる。
そしてそして、見た目もクールビューティで超キレイ。
もう彼女はアタイの自慢の友達。
それに彼女を見てると勇気付けられて、アタイも
がんばらないとな!って思えるし。
フェイは日本が大好きで、日本に長く留まりたい!っていう
まさしくアタイと正反対なんだけど、
お互い状況が似てるのでかなり理解しあえるんですよね。
でも本当に彼女には日本でがんばってもらいたいし、
それにもっともっと日本で楽しくてイイことが続いて欲しいなと
心から願ってるのです。

結局夜ご飯前に、街中の地下鉄の駅で、バンドメンバーに
偶然遭遇したので、みんなでそのままドイツ料理レストランへ。
そこで4時間くらい飲んだり食べたりでおしゃべり。
アタイの友達Kちゃんも合流してかなり楽しかったです。

次の日、フェイと連絡が取れなかったので、アタイは
一日ぶらぶらしてたんですけど、デパートにフラリと
立ち寄ったあと、エスカレータで降りたらそこで偶然
フェイに再会!
フランクフルトったらなんて狭い街なの!
でもフェイが発つ前に会えてよかった~。
また春に再会を約束してお別れ。
フェイがんばれ~。
alles Gute und viel Glueck!
by kuronekomusume | 2006-02-05 08:07 | 旅行記 | Comments(0)