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死して屍拾う者無し

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到来!!ロシアの時代

暑くて、暑くて仕方ないので。
涼しい(そうな)国ロシアのことに
ついて書きます。

実のところ。
アタイはドイツに次いでロシアに
ものすごく興味関心があって。

数年前に池田理代子氏のマンガ
「オルフェウスの窓」を読んで以来、
完全にロシアに入り込んでしまったんですよね。
ロシア革命を描いている
あのマンガは傑作。

絶対、絶対ここ3年以内に
モスクワとサンクトペテルブルクに行くぞ~!
絶対行くぞ~!
って毎日一人で決意を固めてます。

ロシアに関心がある割には、
この2都市以外はあまり興味が無いんですけど。

けどロシアって。
標準時が11もあって(12でしたっけ?)、
あれだけデカイんですけど
人口が1億4千万人くらいなんですよね。
日本よりちょっと多いくらい。(日本は1億2千800万)
国土と比較すると、
どんだけ人が住んで無い国なんだ~!?
って思いますよね。
日本が密集しすぎなのかもしれないけど。

そんなロシアが誇る最大かつ世界最強の男。
それが、ウラジミール・プーチン大統領。
もうね、アタイったらココ2年くらい
この人の大ファンなんすよ。
到来!!ロシアの時代_c0016407_612586.jpg


元KGB諜報員。
柔道黒帯。
到来!!ロシアの時代_c0016407_6191044.jpg

これ以上スゴイ大統領がこの世に
存在したことがかつてあるかしらね?
そして今後も出てくることがあるのかしらね?

この冷たそうな外見がまたイカス~。
すんげえかっこいい。
このプロフィールだけでも十分凄みがあるのに
一部じゃ、怪僧ラスプーチンの子孫という
噂だってあるし。
ああもう完全にノックアウトっす。

彼は冷戦時代、旧東ドイツの街ドレスデンに
駐留していたとかで。
もちろん諜報活動をやってたんですけど。
だからドイツ語はペラペラだそうで。

まあ、これぐらいならまだありがちかな
ってところなんですけど。
(イヤイヤありがちじゃないですね。)
彼の本当にスゴイところは・・・。
ロシアを立て直しつつあるってところ。
まさしくロシアは世界の権力の座に
返り咲いてるんですよ。

冷戦が終わって、
ゴルバチョフ→エリツィン→プーチンと
流れてきたわけですが。
世界の認識としては、
「ロシアは終わった・・・」だったと
思うんですよね。

でもね。
このプーチン大統領は就任以来着々と
ロシア再建の準備を進めてきたわけですよ。
「西側諸国がやったことの無い、
誰もやったことの無い方法で返り咲く!」
という信念のもと、大国ロシアを生き
返らせつつあるのです。

つまり、軍事力でも核でも無い方法
ってことなんすよ。
それは・・・。
「エネルギー支配論」とでも言いましょうか。
要は、大国ロシアに埋蔵している
原油および天然ガスを各国に販売することで
エネルギーを武器に世界を支配する
という広大かつ非常に頭のいい戦略。

どっかの大国みたいに、中東に行って
無理やり戦争をしかけて・・・
みたいな手を使うことなくこれをやり遂げつつ
あるのですよ。
なんつう斬新な手口!

でもその豊富な油田や天然ガス資源を
所有していたのはロシアの富豪たちであって、
国では無かったのですね。
じゃあどうやって資源を手に入れたかというと。
KGB時代の力を使って富豪を無理やり
有罪者にしたてあげて、逮捕して、監獄へ。
そして財産を没収し国有化。
油田と天然ガス資源は国のものに。
お見事!!!
それらはガスプロムという会社になった
そうで、エネルギー系の会社じゃ
世界第三位の規模だとか。
ちなみにそこの顧問には元KGBの人が
就任してるとか。

この富豪投獄プランによって
豊富な資源の国有化に成功したロシア!
今じゃロシアの諸外国に対する負債はゼロだとか?!
そして、豊富な資源を元に各国とビジネスを
始めたプーチン大統領。
お見事!

取引先は、ヨーロッパ、中国、インド、
日本、アメリカ等々。
とにかくエネルギーが必要な国すべてが
ロシアの取引先。

プーチン大統領は今年に入ってから
さまざまな国を訪問してるんですけど
おそらく訪問目的のすべてがこのエネルギー取引と
見て間違いないんじゃないかなあと。
日本にも昨年末来日してて。
日本のマスコミは「北方領土返還!」とか
騒いでましたけど、そんなこと彼の頭には
多分どうでもいいこととしか写ってなかった
んじゃないかなあと。
来日目的は、日本へのエネルギー販売の打診
だったはずなので。
日本は米国の方しか向いて無いから
日本国民全体もロシアなんぞに興味が無いとは
思うんですけど。
報道されてるニュース量が少ないから
無理も無い。

でもドイツのエネルギーはまさしくロシア頼み。
だからロシアとは仲良くしておきたい!
という外交路線のようで。
前首相のシュレーダー氏とプーチンは
かなり仲が良かったみたいで。

↓「おれらマブダチだから~」
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アンゲラになってからどうなるのかなあと
心配してたんですけど。
心配無用。アンゲラは東独出身ですから
ロシア語が堪能。
当分ドイツとロシアの仲は問題無さそうです。
↓「ちょいとプーチンさん」、「なんだね、アンゲラさん」
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とにかく、このプーチン大統領の完璧な
シナリオと、手腕を見てますますアタイは
惚れてしまったのでした。
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半年前にこのプーチンのエネルギープランに
関する記事を読んでからというもの、会う人毎に、
「いよいよロシアの時代がやってくるよ!」
と熱く語ってたんですけど。
ほとんど誰にも相手にされず終いでした・・・。
く、くやしいわ。

と思っていたら。
先日スーパーに行ったら、ドイツ最大の
政治経済情報誌「シュピーゲル」の表紙が
プーチン大統領じゃございませんか!!!
か!!!!
か!!!!
買わねば!
この雑誌は難解なドイツ語で書かれてるから
今まで敬遠してたんだけど、これは買わねば!
と即購入。

なんとね、ロシア・プーチン特集が
12ページにも及んでた。
な、長すぎる・・・。
でもがんばって読んだわよ。
こんなに長いドイツ語の記事を
読んだのは生まれて初めて。
もうアップアップで読むのに4時間もかかっちった。
がんばって読んだわりにはあんまり理解出来てなくて。
まあドイツ人でもこの雑誌を理解するのは
難しいっていうくらいだからね、
と自分をなぐさめてみたり。
でも何だかアタイは興奮しちゃって。
ああ、やっぱりアタイの勘は当たったわ。
あの半年前の記事は本当だったんだ!
「やっぱりロシアの時代が来るわ!」
って思うとね。
すごいなあ~と。
感慨深いなあ~と。
ロシアの時代ってのはさすがに飛躍しすぎかも
しれないけど、でもロシアが復活しつつ
あるのだけは確かよ。
まだまだGDPとかは日本や他の先進国に
比べると5分の1以下くらいなんだけど。
経済成長率が著しいし、
実際ロシアの経済は潤ってるみたいなので。
しばらくはこの状態が続くんじゃないかなあと。

もうプーチンたらやるう!
ブッシュの間抜けヅラ見てたら、
ますますプーチンのすごさが際立って見えるわ。
彼の手腕に惚れ惚れよ。
ぜんぜんクリーンじゃないところがさらにツボ!
おそらく過去も現在も黒いことに
手を染めてるのは間違い無いだろうなあ。
そのやり方の汚さと、手際のよさと、冷静さと。
切れ者なのね・・・って感じと。
さすがは世界の裏事情に精通してるだけあるわ。

やること黒い感じにもかかわらず
ロシアじゃ支持率高いみたいで。
それもそのはず。
彼がやってることはぜーんぶ国益に
つながってるからで。
私腹を肥やすだけの指導者じゃないからでしょうね。
ああ、こんな大統領がいるなんて!

心配なのは、ロシア国民。
プーチン大統領がいくら優れた戦略を
立てて、実行したとしても・・・。
実際国民がどうなのか?って話で。
彼らは勤勉なのか?とか。
天然資源にだけ頼る国民では
発展は臨めないんじゃ?とか。
せっかく大統領がスバラシイ突破口を
開いてくれたんだから、
国民も一丸となってプーチンを
サポートしなさい!
とアタイは言いたい。笑

ドイツの雑誌シュピーゲルにも書いて
あったけど。
ロシアのやったことを忘れるな!
油断するな!的コメントも多々ありました。
まあ、過去の流れを見るとドイツが
そう取るのも無理は無くて。
ドイツ人は一般的にロシア人が嫌い
ですからね。
ロシアに完全にエネルギー支配されないためにも
迎合しすぎてはならないとも書いてました。
逆にロシアが欲しがっている技術や
経済的な価値を相手に与えていくことが
大事だそうで。

うーん。
でもプーチン大統領のことだから。
もしかすると他にも次の策などを
考えているかも!
世界をアメリカの好き放題にはさせない!
という考えなのか、
まったく別の次元の考えなのか?
想像しただけでもわくわくしちゃう!
けど、このエネルギーで各国を
取り込んでいく方法って確かに新しいわね。
軍事力で抑えていた昔のソ連とは
違う手法で各国にプレッシャーを
与えてるわけだから。
今後もロシアの動向から
目が離せないクロネコなのでした。
リスペクト!
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↓「ロシアを~、な~めんな~よっと!」
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by kuronekomusume | 2006-07-20 06:22 | プーチン大統領 | Comments(3)
Commented by キャミヤ at 2006-07-20 21:37 x
前回のコメント予告どおりプーチン氏へのリスペクトぶりが分かったよ^^
恥ずかしながら彼のすごさを、このページを読んで知りましたわ。 富豪の私財を没収して投獄しちゃう力技からすると、彼は並々ならぬ意思でロシアを経済大国にしようとしていますね。世界の経済構造が次の10年で一変しそうな気がします。資源の少ない日本に居る身を考えると少し怖いかも・・・

そういえば、数年前から日本では日経新聞がロシア経済に注目していて、よく特集やセミナーなんかもしてますね。私のイメージではIT産業への国家投資と石炭や木材の輸出をしているイメージでしたが、そんなチマチマしたものよりずっと深いな経済政策があったんですね。。。
プーチンやりおるなぁ。

興味がでてきたので私もいろいろしらべて見ようっと!
4時間もかけて難解な雑誌は読めないけど 笑

あと、オルフェウスの窓いいですよね。一番影響を受けた漫画です。
Commented by キャミヤ at 2006-07-20 21:42 x
補足:4時間もかけて読めないっていうのはいやみじゃないですよ(^^;)
   最近ますますこらえ性がなくなってて、使用書見ていてもウガーッ
   となるくらいです。。 はぁ・・・
Commented by kuronekomusume at 2006-07-21 17:49
おおっ!キャミヤちんの知識もすごいわねえ。
ロシアがIT産業に力を入れてたのは知らなかったなあ。
石炭・木材は昔からだっけ?
ちょっと記憶があいまい。
私はロシアの一部を見てるだけにすぎないんだろうけど。
まさにミーハーがなせるわざ。
日経新聞にはロシアの特集記事が載ってるんだ・・・。
いいなあ。やっぱり母国語の方が読みながら
色々考えられるからねえ。
4時間もかけて読むのは本当に辛抱が必要よ。
途中で何度も投げ出しそうになったけど
プーチン愛への愛が買ったわ!わはは