死して屍拾う者無し

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ドイツの電車は改札が無い

昨日の朝会社に行かねば!と
通勤電車に乗り込んだんですけど。
乗ってからすぐにハタっ!と気がついた。

いやだわ。
アタイったら財布を忘れてきちゃったよ。

取りに戻ったら遅刻。
そうね。
会社じゃお金は使わないから
財布なしでもいっかな~。

イヤ、イヤ!
全然良く無い!
財布の中には定期券が入ってる!
・・・。
どないしよ。
遅刻するのイヤだし。
でも検札が来ちゃったらまたまた罰金だし・・・。
今年初の罰金かあ・・・。
確か定期券不携帯は5ユーロくらいの罰金だったような・・・。

最近検札員を見かけないから
そろそろ「ご無沙汰!」って感じで
やって来そうな予感が。

・・・。
・・・。

ひらめいた!
誰かに小銭を借りればいいんだ!

この通勤電車ったら毎朝イヤになるくらい
知り合いがわんさか乗ってるんですよね。
同じ車両も下手したら2名は乗ってるし。
別の車両だと4名くらいは知り合いがいる。
同じ会社の人もいるし。
同業他社E社の人もいっぱい。
毎朝会うんだから5ユーロくらい貸してくれるっしょ。
って思って。
車両内をうろついたんだけど。
・・・。
お見事!
何故か、今日に限って誰も居ねえ。
アタイ孤立無援。
・・・。

こうなりゃ仕方あるめえ。
いつ検札員が乗り込んで来てもいいように
ドアに目を光らせておいて
いざってときは下車だ!
って思いながら。
↑コレが一番検察に目をつけられる行為なんだけど。
あーあ。
本当はゆっくり降りる駅までうとうと
してたかったのに。
変な神経とがらせながら窓の外を
ジーッと見つめること30分。

なんと。
日ごろの行いに反して。
捨てる神あれば拾う神ありなのか?
無事に検札に遭遇することなく
会社まで到着なり~!
良かった。

帰りは同僚にお金を借りて。
ちゃーんと電車の中で切符を買って
手に握り締めて
「検札ヤロウ、いつでもどっからでも来い!」
みたいな体制で待ち望んでたところ。


来ましたよ、予想通り。
だからここぞとばかりにジャーンって
見せてやりましたよ。
ざまーみろ!って感じで。
(アタイは検札が嫌い。
特にデュスのラインバーン鉄道会社の
検札が心から憎い。)

何故か同じことをやってても
去年は歯車がおかしかったのか
2度も検札ヤロウにいちゃもんつけられて
結果年間1万円近くの罰金支払い経験アリの
クロネコなんすけど。

今年はちゃーんとクリアしましたよ。
ホッ。

としてたら。
アタイの後ろの席で日本語が聞こえてきた。
10歳くらいの少年二人の会話。
「え、え、おい、チケットだよ。」
「あ、やべ買うの忘れてた。」
って会話。

検札はそんなものおいそれと
見逃してくれるようなタイプでは決して無い。
どうなったかっていうと。
「個人IDを見せてください」
って10歳の少年に対して無情に言い放ってたわけですよ。

個人IDの使用用途は。
罰則を記録して自宅に請求書を送りつける。
支払わなければ警告書をさらに送りつける。
これに尽きます。
とにかくID情報で地獄の底まで追いかけてやるぜ!
って心意気だけは警察まがいなラインバーンですから。
どうやら。
不運にもその日本人少年は毒牙にかかったもよう。

耳をすましてると。
どうやらこの少年たらドイツ語分からないみたいで。
そりゃそうよね。
少年は多分どっかの海外駐在員のご子息。
普通ドイツ語なんて勉強しないから
(場合によっちゃ英語も勉強しない)
相手のドイツ語が良く分からないのは普通。

こうなると見てられなくなって。
おせっかいババア・クロネコが登場しちゃう。
つってもちょっと振り向きざまに
「あ、この子個人ID持ってないみたいです。
パスポートも持ってないって言ってます。」
って通訳する程度なんだけど。
(ここら辺われながら中途半端)

10歳の少年君にも
「チケット無いならID出せって言ってるよ。
多分チケット今から買いに行くのは手遅れだと思われる・・・」
って伝えたんだけど。

そんなアタイの情報を聞くそぶりも無く
少年は電車内備え付けのチケット売り場に
走っていってチケを買おうとしてた。
それを追いかけていく検札員。
「個人IDを出しなさい」
と無情にも追いかけていってドイツ語で
言い放つオッサン検札員。

・・・。
そして。
少年は次の駅で降りるように指示されて。
住所をこの紙に書きなさいと
検札員のオッサンに無情に言い放たれてた様子。
剣道着を背負ったまま下車して
おとなしく住所を書き始める少年。

アタイにはもうどうすることも出来なくて。
窓から見てたんだけど。
少年は言葉は分かってない風でも
意外と普通に堂々と対応してる。
すごいね少年!

けどね、その後なんだかムカついてきた。
だって。
同じ車両に公務中じゃなくて
ただ偶然乗り合わせてた
制服の警察官が居たみたいで。
そいつまでもが検札員に付き添って下車してて。
検札員2名と警察官1名の計3名の
大の大人が10歳の少年を囲んで
住所を書かせてたんすよ。

・・・。
アタイはそれを見て
「チケット買い忘れたくらいでそこまでしなきゃなんないの?」
「この国ってチケ買い忘れが大犯罪になるくらい平和なの?」
「これって単なる弱いものイジメなんじゃないの?」
って悲しみの怒りがふつふつと。
やるせない気持ちに。

だってさ。
日本人の10歳の少年を3人のオトナでとり囲んで
まるで犯罪者扱いだよ。
もっと凶悪な犯罪はいっぱいあると思うし。
ドイツったらテロリストの温床になってんじゃーん!みたいな。
日本人駐在員が今までにデュスで事件を起こした
ことなんて、多分ここ3,40年の間に
一度も無いはずなのにいいい。
ネオナチ風なヤカラに日本人の子供が襲われる事件は
あったとしても、加害者になったって話は
聞いたこと無いのにいいい。

ラインバーン(鉄道会社)ったら
剣道少年を犯罪者扱いだよ!
弱いものイジメかっつーの!
温情措置とか無いのかっつーの!

ああ、ここにこんなこと書いてる
アタイがいつもながら情けないんだけど。
窓から眺めてたに過ぎないし。

チケ買い忘れてた少年が浅はかって
問題は置いといて。

アタイはこんなしょうも無いレベルのことに
警察官が付き添って下車しちゃうところに
「ガイジン差別社会」と
「弱いものイジメ精神」を見た気がして
嫌な気分になったのでした。

すごく悔しい気分にもなったっていうか。
ガイジンに対するドイツ人の本音を
垣間見たっていうか。
検札の人たちは仕事なんだろうけど、
警察官は違うと思う。
関係無いと思う。
ちなみにこういった一連のことが
電車内で行われている間
他のドイツ人乗客たちはというと・・・。
全員無関心。
マユひとつ動かさない。
見えてない。
聞こえてない。
完全にしらばっくれ。
っつーか興味無さそう。
冷血漢。
車内は割りと乗車率高かったけど
ドイツ人おせっかいヤロウ乗車率はゼロ。
典型的ドイツ人だらけだったってことなのかも。
特にデュスは冷たい人たちの集まりだし。
しょうがないのかも。

アタイね、こないだ同じように検札に
電車から下ろされてる黒人女性4名を
見たんですけど。
女性は全員30代くらいの体の大きな人たちで。
けどね、この時の彼女たちはすさまじかったんすよ。
体全体で攻撃して、検札員(ドイツ人男性)二人に
つかみかかって殴りかかってたんですよ。
絶対オマエラに住所なんか教えねー!って
叫んで何人かは走って逃げ出すし。
残りの女性は男性二人に殴りかかってるし。
もうアタイなんてびっくりしちゃって。
すげえ、黒人ってスゲエ!
って思った反面、
こんなに激しく抵抗するガイジンが居るから
おとなしい日本人にまでドイツ人が
同じガイジン枠ってことで威嚇してくるんじゃないの?
って思わずに居られなかったっていうか。
逆恨みしそうになったっていうか。
オマエらの熱い態度が事を大きくしてて
そしてさらに外人の立場を複雑にしてるんじゃないの?
って思わざるを得なかったっつーか。
んで。
あの10歳の少年に対する検札員のオッサンの
態度を見て、確信しそうになってるアタイです。

けどアタイは今後もますますアンチ・ラインバーンですよ。
あいつら弱いものイジメまでしちゃいましたからね。
弱いものイジメしていいのはジャイアンだけなのに。

そんなアタイがやってるささやかな運動は。
毎日の通勤で
誰か車内でチケットを買おうとしてる人を見かけた時。
小銭以外は通用しない融通の利かない
自動販売機しかないので。
運悪く小銭を持ち合わせてない人とかが居たら
絶対アタイが小銭を持ってる限り交換してあげてます。
そうしないと。
検札が来ちゃったらその人無賃乗車扱いだからね。
お金があるのに買えなかったら罰金だからね。
問答無用だからね。
黒人女性みたいな滅茶苦茶なのも許せないけど
そういうインフラ整えて無いのに罰則だけ
決めちゃうってのも許せないのですよ。

あー。
同じ大和民族が犯罪者扱いされてたってのに
こんな小さな抵抗?!しかできない自分が
ちょっと情けない。
しょせんクロネコってこんなレベルでしかない。
面目ないです。

って自分がその日の朝無賃乗車したとこは
棚にあげてたりするアタイ・・・。笑
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by kuronekomusume | 2006-10-11 07:00 | 日記 | Comments(0)