最近映画を見る時間が無くて
映画評を書けないんだけど。
DVDはいろいろ買ってあるので
来月あたり時間が出来たら
じーっくり見たいなあ~
と思ってる。
そういえば。
ベルリンで読んだ記事に
トム・クルーズの新作情報が載ってて。
アタイはちょっとびっくりした。
というよりかなりガッカリした。
何でも記事によると
トムが今度撮影する予定の新作は
あのクラウス・フォン・シュタウフェンベアク大佐の
映画なんだそうで。
ガーン!って感じ。
ナチスドイツの歴史を少しでも
かじったことのある人なら
ぜーったい知ってる
あのシュタウフェンベアク大佐ですよ。
名前からしていかにもだけど彼は貴族出身。
(ドイツの名前にはフォンがつくと
貴族の出であることが多いのです)
彼はナチスドイツ軍の大佐という地位を使って
1944年7月20日にヴァルキューレ作戦を
実行させた人。
(日本語風に書くとワルキューレ作戦)
これはどんな作戦かと言うと、
「アドルフ・ヒットラー総統暗殺+クーデター」作戦。
厳密にはヒットラー総統暗殺クーデターを
起こすにあたり、反乱軍鎮圧作戦プランを運用しようと
した作戦・・・かな。
この反乱軍鎮圧作戦と言うのがヴァルキューレ作戦と
呼ばれるものなんだそう。
ヒットラー暗殺計画自体は何度も行われてて
このシュタウフェンベアクが絡んだやつは
7月20日事件と呼ばれてたそうで
ヴァルキューレ作戦そのものでは無いんだそう。
それにしてもすごいよね。
あの時代にこんなことを考えた人がいて
なおかつそれを実行した人がいたわけで。
それもナチスドイツ軍内部の犯行だったわけで。
実際に彼は会議中の総統を狙って
爆発物をしかけたので、爆弾もちゃんと爆発したそうで。
でも彼には運悪く、そして総統には運良く
作戦は失敗しちゃった。
爆発で数名は亡くなったそうだけど
その場にいたヒットラーは
被害を被らず生き延びた。
本物の悪人は悪運も強いのね。
作戦失敗後さらに翌年の5月までほぼ1年近く
ナチスドイツはズルズル凶行を続けたわけで。
作戦が失敗したのが判明して
即シュタウフェンベアク大佐と
他の暗殺計画者たちは捕らえられて
ベルリンで銃殺されたそう。
ドイツ人は学校でナチスドイツの歴史を
とことん学ばされるから
みんなイヤというほど理解してて
ある意味自虐的にまで自国史を反省してる。
そんな彼らにとってシュタウフェンベアク大佐は
唯一のナチスドイツ時代の良心。
ある意味英雄。
ベルリンには彼を記念して
「シュタウフェンベルク通り」という道もあるくらい。
まだ行ったことが無いので今度行ってみないとなー。
そんな彼の逸話をアタイは高校時代に
ものすごくドキドキハラハラしながら
読んだものだけど。
なーのーに!
何故トム・クルーズが
シュタウフェンベアク大佐の役をやるんだろ?
アタイはドイツ人じゃないけど
かーなーりー不満。
演技とか顔うんぬんが問題なのではなくて。
サイエントロジストって点がどうにも納得いかない。
他の役ならまだしも、シュタウフェンベアクの役を
サイエントロジー信者が演じるだなんて・・・。
かなり個人的な感情で書いてるけど
どうにも納得がいかない・・・。
シュタウフェンベアクの息子が反対するのも
分かるというか・・・。
トムの映画は何本か見たことあるし
良い映画もあると思うけど
あの人にシュタウフェンベルク大佐は大役過ぎると思う。
ものすごく違和感がある。
その理由は人間として明らかに力不足だと思うから。
ノンフィクションの役、歴史上の人物を演じるのは
ちょっと難しいと思う。
大体においてアメリカ人がドイツ人を
演じること自体が不満だし。
ハリウッド否定してる場合じゃないんだけど・・・。笑
何だかベイコクからドイツ人が
バカにされてる感がして許せなくてね。
アタイこういうのには敏感なんす。
今までアメリカ人がナチス・ドイツ人の役を
演じたことはあんまり無いと思う。
(あることにはあるけど主役じゃないかな)
ハリウッドにもナチスを題材にしてる映画は
たくさんあるけど、
アメリカ人は連合軍の役か
ユダヤ人の役だったはず。
ちなみに「シンドラーのリスト」で
シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは
北アイルランド出身。
(つまりアイルランド人?)
「戦場のピアニスト」はアタイもすごく
好きで何回も見てる映画だけど、
気に食わないところが1点だけあって。
映画の舞台はポーランドだけど
ポーランド人のセリフが全部英語なのに
ナチスドイツ軍人の役だけは
ドイツ語セリフで徹底してるのよね。
これはドイツ語を意図的に悪用してると思う。
「ドイツ語イコールナチスドイツ」って
演出効果を狙ってるのがみえみえ。
はっきり言ってドイツ語に対する侮辱だわよ。
何故エイドリアンはポーランド語を話さないんだ?
みたいな疑問がアタイにはあるわけで。
でも当のドイツ人はだーれもそんなこと
言ってなくてアタイが一人で怒ってる。笑
ハリウッド映画が英語至上主義なのは
アタイのような知能でも分かる。
仕方ないとは思う。
それがハリウッドだし。
それにアタイはエイドリアンが好きだし、
何よりこの映画もすごく良いからね。
って話が違う映画にそれてしまった・・・。
このシュタウフェンベアク大佐映画の
主役キャスティングは、
納得行かないんすよ~。
「歴史的かつ世界が認める世紀の独裁者
アドルフ・ヒットラー総統を
暗殺しようとしたヒーローの役は
アメリカ人が演じても問題が無い!」
って言ってるように見えて。
最後大佐は銃殺されちゃうわけだから
「トムに世界の同情を集めよう!」
としてるようにアタイには見えるわけで。
許せなーい!
トムの人気回復に
シュタウフェンベアクを利用するなんてー!
って思うわけで。笑
(この記事を書いてる時点でトムは
以前より人気にかげりが見えてると
ゴシップ誌で書かれてるんでね)
まあ、これもアタイの単なる深読みかつ、
歪んだ思いなんで、トムファンは
スルーしてくださいね。
でもキャスティングに関しては一応気を使ってか?笑
ヒーロー役はサイエントロジストだけど
ドイツ人俳優も出演させるみたい。
とはいえ。
アタイは公開されたらすぐ見に行くと思う。
だってテーマがテーマだからね。
どんな出来になるのか気になるし。笑
ドイツじゃ全部ドイツ語吹きかえで
音声が上書きされるから
少なくともひとつのイライラからは解消される。笑
こっから先は但し書きです・・・。
このブログは基本的に個人的な思い入れを
元に書いてます。
アタイはドイツラントの歴史が好きで
ドイツ語、ドイツ人が好きで
ドイツラントに移住してるんで
この記事の書き方はちょっと視点が違う
可能性があることを知っておいてくださいませ。
この記事に関しても
連合国軍視点でも俳優視点でも無いです。
どっちかと言うとナチスドイツ視点と言いますか。
ま、それも厳密には違うかなー。
このブログのリピーター読者さんたちは
この辺を理解してくださってるんで
まったく問題無いんですが
通りすがりで偶然来られた方は
誤解されることが多いので
あえて書いてしまいました。
こんな後書き修正はそれこそ
アタイのポリシーに反するんですけど
仕方ないかなあと。
俳優さんのファンの人のための映画情報では
無いので誤解されると困るなあと言うことです。
歴史に興味のある人はたとえ迷い込んで
このブログにうっかり来られたとしても
その辺を誤解されることは無いんですが・・・。
誤解されると言うことはアタイの日本語
表現力に問題があるんでしょうから
今後は気をつけて書かなくては・・・
と思いました。
映画の感想はこちらに書いています
→
「ワルキューレ作戦」