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死して屍拾う者無し

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ジェイ・ロック♪

先週末まるまる3日間ほど
どこへ行ってたかと言うと。
ケルンとボンっす。
ボンでは一年に一度アニメ・オタクの祭典
「アニマジック2007」なるものが開催されてて。
アタイも昨年に引き続き参加してきた。
あ、アタイはオタクだけど
アニメオタクでは無いのよ。
多様化の時代はオタクにもいろいろあるからね。
じゃあ何でボンに行ってたかっつーと。
それには毎年ジェイロック、
つまりビジュアル系バンドが招聘されてるので
彼らの通訳兼お世話係として
ボランティア参加してたってわけっす。
いつものRIDのお手伝いっす。

去年はGが二日間ライブをやったんだけど、
今年は二組来てて。
もしかすると書いちゃいけない内容かもしんないし
ファンが検索してくると困るので
バンド名は一応アルファベットで伏せて書きますです。
アニマジックのサイトを見れば
どのバンドのことかすぐ分かるんだけど・・・。笑
Mさんには熱狂的なファンが多いみたいなんで・・・。
ま、V系ファンは熱いもんね。
1つはPT
で、もう1つはM


もうねえ~。
なんつーかねえ~。
いろいろあって大変だったっす。
去年もすっごく大変だったけど
今年も何だか凄かった。
本当にいろいろあった。
ハプニングがコレでもかっ!
ってくらい次々と起こるので、
もうみんなで、てんやわんや。
まあ、何とか終わったけど
なんつーかねえ。
いろいろ考えちったよ。

PTの人たちはと言えばねえ、
ものすごーく、ものすごーく良い人たちで
アタイは感動しちゃったよ。
ゆったりした人たちで
アタイの灰色の心が洗い流されるようだったわ。
なので、アタイもとことん
彼らのお世話をしちった。

まず初日に
「彼らをケルンに連れてってあげてくれ」
っつーミッションが下ったので
ケルンといえばのクロネコが(笑)
彼らを大聖堂までお連れすることに。
メンバー4名とマネージャー氏と
ヘアメイクさんとアタイの7名で
電車に乗って、ゆったりまったり~。
大聖堂の大きさと荘厳さに彼らは
圧倒されまくりで、
いたくいたく感動されてました。
よかった、よかった。笑
もちろん、また上まで上ったよ。
今年二度目・・・。

んで、その後はケルン地ビールが飲めるお店で
ビールで乾杯。
ケルンのビール、ケルッシュはすっごく
飲みやすくてオイシイのでアタイも大好き。
アタイは日本じゃビールは飲まないけど
ドイツだとビールを飲むんすよ。
通り沿いのテーブルでビールを飲んでたら
隣の席のオバチャンたちが
バンドメンバーの持ってたクロスペンダントを見て
「すごくステキだけどどこで買ったのか?」
と聞いてきた。
何を隠そう今しがたケルン大聖堂の中で
買ったヤツなんだけどね。
全然高くなかったけど見た目が
ゴスっぽくて、ステキだったので
オバチャンたちも欲しくなったんだと思う。笑

んで。
街を歩きつつも、彼らをドイツ一デカイ
楽器屋にお連れしたところ・・・。
みんな嬉しそうに楽器をいじくりだして
帰るそぶり無し・・・。笑
大変気に入ってくださって
アタイもウレシイっす。
電車の中ではボーカルの人と
やたら話が合って
二人でナチスについて語ったりした・・・。
戦争博物館マニアなんだそうで。
ベースの人は大のスマパンファンだと言ってたので
アタイはここぞとばかりに6月に見た
ライブの素晴らしさを熱く語っておいた。

PTはドイツでのライブが2度目なんだけど
みんなドイツが大好きだって言ってたし
見るからに好きそうだった。
っていうかみんな1年くらい住みたいって
言ってた・・・。笑
しかもお城に・・・。
アタイもお城に住みたいわ。
彼らは全然雄弁じゃないんだけど
いろいろ考えたり、感じたりしているのが
雰囲気で伝わるタイプかなあ。
とっても優しい雰囲気で邪悪な部分が
一切感じられない。
記者会見や雑誌のインタビューでも
ずーっと通訳をしたんだけど
彼らのそんな空気が通じてればなあって思う。

ケルンでもボンでも街中を歩いてたとき
メンバーはメイクをしてないのに、
ファンが寄ってきてサイン攻めだった。
メンバーはものすごく優しくサイン対応してたので
これまたアタイは驚いた。
(最近冷たい有名人しか見てなかったのでねえ。)
多分日本じゃいちいちサインしてないと思うけど。
っつーかアタイが一応セキュリティみたいな
役目だったので、うっとおしそうな人は
断ったりしなきゃならんかったんだけど。
それにしても、
ドイツ娘たちはみんな目ざといねえ。

肝心の彼らのライブだけど。
10年もやってるだけあって音が凄く重厚で
聞き応えのあるライブだった!
ギターサウンドがとても良くて
ベースの方が言ってたとおりアタイ好みだった!
なんつーかね、彼らと音楽の趣味が合ったんすよ。
ボーカルの歌い方が
典型的ビジュアル系だったから
苦手な人は苦手かもしんないけど。
でも音は凄く良かった!

ライブに来てたのはほとんどが
高校生くらいの女の子だったかな。
彼女達の凄いところは、いきなり自分達で
ライブの途中にハッピーバスデイ♪を
メンバーに向かって歌いだしたこと。
アタイは最初
「え?誰かメンバーが今日誕生日だったっけ?」
って思ったんだけど。
否、否。
それはね、メンバーじゃなくてこのバンドが
今年でメジャーデビュー10周年ってことを記念して
自主的にファンが歌いだしたそうで!
ドイツ以外にもいろんな国からファンが来てたけど
(アタイが分かるだけでフィンランド、スウェーデン、
スペイン、フランス)みんななんてキュートなんだろ!
ってアタイも感動しちゃった。
これはメンバーは大感激だっただろうな~って思う。

今度武道館ライブをやるって言ってたけど
彼らって日本でも知名度あるんだっけ?
RIDを通してアタイは名前を知ってたけど
曲は聞いたことが無かったのよね。
でもまたぜひドイツでツアーをやって欲しいなって思った。

最終の日曜日はM氏のライブだったんだけど。
アタイはこれまた彼の曲を一度も聞いたことが
無かったので、どんなもんなんじゃろ?って
タカをくくってたのよね。
したらね~。
したらね~。
コレが度肝を抜かれるライブだったんすよ!
彼は日本でも結構知名度があるはずだから
知ってる人も多いと思うけど。
ライブを見たことがある人は少ないと思うので
機会があるならぜひお勧めしたい。
音楽好きな人なら絶対楽しめると思うな。
ものっすごく品質が高いんす。
演奏だけじゃなくて、演出も
バンド構成もすべてがスゴイ。
ネオ・ビジュアリズムを標榜するだけあって
かなり目新しい感じだった。
本当にビジュアル系の域を超えてるなあって思う。

M氏はV系ミュージシャンにしちゃ珍しく
なんと英語がしゃべれちゃう。
アメリカン・ストリート・イングリッシュって感じだけど
会見もインタビューも大抵自分で英語で答えてた。
時々質問が分からない場合には
アタイが補足説明してたんだけど
逆に気を張ってなきゃいけなくて疲れたかも・・・。
インタビューアがドイツ語で質問してくる場合もあったし
内容が深い話になってくると
M氏も日本語で答えるので、
その時はアタイが通訳をした。

なんつーかねえ、Mさんってねえ
中身が見た目と大分違う。
音楽の才能があるのはもちろんのこと
すんげえ頭も良いし多才。
いろいろ哲学的なんす。
オレ様的なオーラが出まくってるんだけど
だからと言って傲慢なわけでもなく、
不思議な感じの人だったかな。
何より色々考えてるところに
えらくアタイは驚いて
へええええええって感心しながら訳してた。

彼はオーラが凄くて待ち時間中も
人を寄せ付けない感じで。
自分の世界に入ってたアーティストだった。
ピアノ弾いたり、歌を歌ったり。
彼のバンドメンバーさえもあんまし
近くにいない感じだったなあ。
(Mさんがノンスモーカーってのもあるかな)
彼は「24時間Mで居たいんだ」
って言ってたから
それで良いんだと思う。
それを徹底してるところを見て
へええええええってこれまた感心しながら
遠巻きに眺めておいた。
やっぱV系なだけあって、
M氏もPTもみんなものすごくキレイな顔。
うらやましいこと。笑

M率いるバンドメンバーがこれまた
ユニークで一風変わってた。
M氏はボーカル兼ギターで
ドラム、ベースってのは普通だけど
それ以外が、タップダンサー、和太鼓奏者、
DJ、ヒューマン・ビートと多種多様。

日本から大太鼓を送って
和太鼓奏者がステージ上でドンドンドンって
力強く和太鼓を演奏してた。
和太鼓を聴けると思ってなかったので
アタイは感動しちゃった。
ホームシックっすよ。
なおかつ拍子木までやるんだもん。
あの音は日本人のDNAに沁み込んでるから
これまたツボ・・・。
ああ日本に帰りたい~。笑

タップダンサーはパッと見が
ストリートダンサーっぽい男の人なんだけど、
ものすんごいタップ刻んでて
Mの音とマッチしてて凄かった。

ニューマン・ビートは生で聞いたのは
生まれて初めてだったけど
あれは良いねえ。
ラップも交えてたけど、
ヒューマン・ビートは良いなあ!って思う。
あの、マイクを使ってパーカッションの音を
人間の口で出すやつね。
あれはスゴイよ。

んで、DJもすっごく良かった。
途中M氏が着替えで裏に行ってる間
彼がテクノDJをやってたんだけど
これがすっごく良いの。
もう踊りまくっちゃったよ~。

こんな感じでMのライブは凄く
聞き応え、見ごたえがあるのでお薦めっす。
ライブの間中、MCもすべて英語でこなしてた。
すごいね、彼は。
あの人は才能もあるからもっともっと
日本で人気が出るだろうなって思う。
アジア進出してるらしいから
世界でも(一部の人の間じゃ)今後も人気出るだろうな。

そういえば、インタビューでしょっちゅう
彼のニュープロジェクト「S」について
聞かれたんだけど。
実はアタイ何のことか分からなくて
最初????って感じだった。
M,SUGIZO、Gackt、YOSHIKIで構成されてる
バンドなんだってね。
V系のそうそうたるメンバーっすねえ。
そういえば何ヶ月か前に聞いたなあって
通訳しながら思いだした・・・。
もうみんなこのバンドに興味津々だったよ。
アタイは・・・。
知らなかったけど、ネットでチラっと聞いただけじゃ
悪くないかもって思った。
けどボーカルは誰なんだろ?ガクト?

アタイMのライブを今回かなり真剣に見ちゃったのよね。
というのも、いろいろあってアタイは
PAブースで(ライブ会場後ろの照明とか音響器具があるところね)
ドイツ人の照明担当の横についてなきゃならんくて。
ライブの進行を確認しつつ
照明演出の通訳を
セットリストを見ながらずーっとやってた。
リハからこんなに真剣にライブを見続けたのは初めてだよ。
楽器の音がスゴイから声を張り上げないと
いけないし・・・。
すんげえ集中して疲れ果てた。
おかげでなんとか無事に終了したんだけど、
終わった時は照明さんと熱い握手を交わした。
お互い涙目だったね・・・。笑
アタイは新春かくし芸でやり遂げたタレントみたいな
感動と清々しさに包まれたよ。
すっごく大変だったけど、
ライブが良かったので
楽しかったって言えるかな。

とはいえ。。。。
ずーっと、ずーっと感じてて
自分でも思ってたんだけど。
RIDのドイツ人スタッフからも言われたんだけど。
アタイのドイツ語ってヒドイんすよね。
正直言ってインタビュー通訳も
やりたくないくらいなんだけど。
辞退させて欲しくて
他にプロの通訳が今回居たから彼女に
やってもらいたかったんだけど
彼女は彼女でやることがあったので
逃げることが出来ず・・・。
っていうか彼女の分まで
やるはめになってた・・・。
ああ、すみません。
なんていうかねえ・・・。
アタイって2年も住んでるのに
こんなドイツ語でいいのか?とか
この調子で上達するのか?とか
ってレベルなんすよ。
マジで凹みまくりだった。
ボキャブラリーが少ないし。
自信喪失っすよ・・・。
どうしたもんやら・・・。
もうこのボランティアは辞めようかとも
実は思ってたり・・・。
って多分辞めないと思うけど・・・。笑

って落ち込んでたけど
2本ともライブが素晴らしかったので
最後は元気になってたんだけどね。
ボンに居る間は毎日3時間くらいしか
寝てなかったし、食べる時間もほとんど無かったけど
何故か元気で、去年に比べて疲れたりしなかったし
今も眠いけど元気。
気分が逆に高揚しっぱなし。

そうそう。
M氏のライブチケットは2000枚分が即完売してたので
ドイツ人ファンしか居なかった。
と思う。
RIDが招聘した中で一番入ったのがM。
もうファンは待ちわびてた!って感じで
一部の子達はライブ会場前に
なんと1週間も前から野宿してたんだそう。
1列目を取るためにね。
こっちって整理番号とか無いから
早いもん勝ちなのよね。
けど・・・。
1週間前からって・・・。
いくら学校が夏休みだからってねえ・・・。
若さって・・・?!
クレイジーだわねえ。
さすがのアタイも野宿は出来ないなあ。

V系バンドではライブ会場に
絶対カメラを持ちこんじゃいけないので、
お客さんはセキュリティに
入り口でものすごく厳重にチェックされる。
隠してても見つかったら
クロークに預けなきゃならんし
そもそもちょっとした大きさのバッグでさえ
持ち込み禁止。
とにかく絶対メンバーを写真に撮る事は
ご法度なのだ。
肖像権だとかなんだかとか
日本のタレント事務所は
今すっごくウルサイみたいだもんね。
洋楽系だと動画はダメだけど写真は
何も言われないんだけど。
ま、ルールはルールだからね。
V系バンドは見た目命だから
仮に彼らを街角で見かけても
一緒に写真を撮るのは断られる。
それは彼らがノーメークだから・・・。笑

一人16歳くらいの女の子が手ぶらで
財布も持たずにデジカメだけ持って
Mのライブに来てて、
涙目で「1ユーロも無いからデジカメを預かってくれ」
って当日券売り場に言いに来たんだけど。
ライブが始まったら当券売り場は無人になるので
そんなことしてもねえ・・・
って断ったんだけど。
あまりにも不憫だったのでクロネコさんは
その子に1ユーロ寄付してあげちった。
じゃなきゃ彼女ライブ見れないもんね。
「今度はデジカメ持たずにライブに来なさいよ~」
っていう言葉を添えてね。

そういえばPTは日本からもファンが何人か来てた。
けど。
去年のGファンもそうだったけど
「財布をライブ中に失くしたんですけどおお・・・」
ってライブ後アタイに申請してきた・・・。
何故毎年日本のムスメたちは財布を落とすんだろ?
んで、アタイに泣きついてくるんだろ?
でもね、去年もそうだったけど
今年も奇跡的に財布は無傷で見つかった。
ライブに来てた子達がみんな良い子達だったんだね。
ちゃんと預けてくれてたもん。
良かった、良かった。
でも財布は肌身離さず!って言いたい。
ライブの基本だと思うんだけど?!
っていうか生きていく上の常識だよね。

とまあ、他にもいろいろあったけど
書けるのはこんなところかなあ。
大変だったし、自分の語学力の無さに悲しくなったけど
でもまあ充実感と達成感はあったかな。
来年やるかどうかは分からんがね・・・。
それにしてもM人気は凄いわ。
by kuronekomusume | 2007-08-03 06:23 | 旅行記 | Comments(2)
Commented by キャミヤ at 2007-08-04 01:28 x
今回はクロネコさんらしい音楽の話がたくさんで
面白かったです~
すっかりドイツでまとめ役ですね!
Commented by kuronekomusume at 2007-08-04 05:43
キャミヤちん、うーん私はあまりまとめ役は向いてないのよ。
何というかねえ、かなりマイペースなクセにイラチというかねえ。
音楽関係は時々しかないけどやっぱりすっごく楽しいのよ。
だから止められないのよねえ。
ドイツ語頑張らねば~。笑