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死して屍拾う者無し

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おとっつあんとの旅終了。

おとっつあんをフランクフルト空港まで見送って、
先ほどアタイもデュスに帰ってきた。
1週間って長いかもなあ~って
行く前は思ってたけど
結構あっという間だった。
んで、とーっても楽しかった!
行く先々の景色が本当に本当に美しくて
感動の連続だった。
写真を載せようかと思ったけど
今からやらなきゃなんないことが
てんこ盛りなので
後日アップしようと思う。

アタイ、おとっつあんと二人で
こんなに長時間一緒に居たことが
無かったので、話題が無くなるかもなあ~って
思ってたんだけど、逆だった。
話題が尽きる事無く、ずーっと、ずーっと
いーっぱい、いーっぱい色んなことを話した。
朝ごはんの時から、移動する電車の中、
時にはビールを飲みながら
時にはワインを飲みながら
夜寝るまでずーっと途切れる事無く。笑
ドイツの文化、風習、
ヨーロッパ人、アジア人についてやら、
政治、経済についてやら、
とにかくありとあらゆることについて
議論したり考えを出したり。
アタイはのどが痛くなったし
おとっつあんは咳が出てた。
あ、でも何故かアタイの恋愛についてだけは
一切触れることがなかったかな。笑

けどいろいろ話してて、
アタイとおとっつあんは考え方が
似てるのかもしんないなあって思った。
アタイは前からおとっつあんと二人で
旅行してみたかったので
今回の旅が実現してとてもウレシイ。
おっかさんは感覚の人なので
感情についての話は分かり合えるんだけど
どうも主観的になりがち。
けどおとっつあんはすごくロジカルで客観的。
今までもドイツの話をした時、
行った事が無いのに話が通じてたのよね。
だからどうしてもおとっつあんに
ドイツを見せたかったってのもあって。
見て無くてもあれだけ分かるなら
見たらもっと分かるんじゃ無いかなと思って。
それに百聞は一見に如かずって言うし。

とはいえ、初ヨーロッパだから
疲れちゃうかなあ~とか
ドイツ人とかスイス人相手に
色々びっくりするかなあって思ってたのよね。
なのに、おとっつあんたら
外人相手でも全然物怖じしないし、
言葉も単語だけで切り抜けていくので
正直ものすごく驚いた。
それに駅やら色んな場所の
ドイツ語表記も積極的に読んで
分からない時はアタイがドイツ語の解説をすると
すごく理解してたので
我が父ながら尊敬しちゃった。
難しいことを聞かれたらどうしようかと
びびってたくらい・・・。笑
順応性も高いし、アタイの友人たちとも
普通にコミュニケーションを取ってたので
アタイはすっごく嬉しかった。
おとっつあんたら凄いわ。

けど今回何がうれしかったって
おとっつあんと今までよりずーっと
分かり合えたってことかな。
アタイは念願かなって
今はドイツで暮らしてるけど
ずーっと心の中に
両親に対して申し訳ないなあ~って
気持ちがあった。
ドイツに来る前も、年老いていく両親を
ほったらかしにして
ドイツに行くなんて極悪非道なんじゃないかって
ずーっと悩んでたし。
それでもエゴな考えが勝って
ドイツまで来ちゃったんだけど・・・。
アタイは大して頭も良くないのに
無理やり私立大学に行って
なおかつ一人暮らしもして、
ドイツに留学までして、
何不自由無く育ててもらったのに
何の恩返しもしてないし、
今は親の面倒を見るどころか
こんなに離れた国にまで来ちゃって
年に1度帰るか帰らないかって言う
信じられない仕打ちをしてる。
自分勝手なことばかりして、
いつも自分の生き方を最優先させるなんて
何て何て何て親不孝な
ムスメなんだろう・・・って思ってて。
直接言った事は無いけど
おとっつあん、おっかさん、
ゴメンナサイって思ってた。
後ろめたい気持ちが常にあるというか。

だから正直、旅行中に
「いつ日本に帰って来るの?
そろそろ帰ってきなさい。
今まで好きなことをやったんだから
親の面倒を見なさい。」
って言われたらどうしようかと思ってた。
何て答えようかと思ってた。
それがまっとうなコメントだとも分かってたし。
けどおとっつあんは違った。
「人生の目標は何?ドイツで何がしたいんだ?」
って相変わらず直球だったけど
前向きな質問をしてきた。
のでアタイも自分の夢を伝えた。
今まで一度も両親には
言ったことが無かったけど
(まあ半年前に思いついた案だからね)
アタイが今後やりたいことを
ちゃんと伝えた。
多分おとっつあんは分かってくれたと思う。
おとっつあんはアタイに
「家庭を持て」
とは一言も言わなかった。
「子供を生め」とも「香川に帰って来い」とも
言わなかった。
それどころか、
「今は女性が海外に出て行って
頑張れる時代になったんだ。」
って言ってた。
コレがアタイにとってどれだけ
有難い言葉だったのか
おとっつあんは気がついてないかもしれない。
アタイはすごく嬉しかった。

今回の旅行で色々なことについて
おとっつあんと話をしてたら、
おとっつあんがアタイに対して
どういう風に考えてたかも分かって、
すごく心が熱くなった。
逆におとっつあんもアタイの考えや
アタイがドイツで暮らしていくことについて
分かってくれたんじゃないかと思う。
結婚して子供を生んで、
出来れば親の近くに住んで
っていう両親にしてみればベストな
スタイルからは程遠いところに居るので
アタイに出来ることは
心も体も健康にがんばることかなあと。

旅行中、いろいろ話してると
アタイはおとっつあんの愛情を節々に感じて
何度か泣きそうになった。
一緒に旅行できてることもとてもとても
嬉しくて胸が熱くなった。
もしかしたらもう二度と二人でこんなに
長い時間一緒に旅することは無いかもしれないんだ
と思うと涙が出そうになった。
そして、
「住んでいる場所の距離は
とっても離れているけど
考え方や心は離れて無いんだ」
っておとっつあんが言ってたのが
何よりも嬉しかった。
アタイはおとっつあんのムスメで良かった。
おとっつあんとおっかさんのムスメで良かった。
って旅行中に何度も何度も思った。
今までもいつも思ってたけど、
今回ほど強く思ったことは無い。
親不孝なムスメで、愛情を受けるばかりだけど
本当にアタイの両親のムスメで
良かったなあって思う。
実を言うとコレ書きながら、
すんごい泣いちゃった。
アタイあんまり普段泣かないんだけどね。
おとっつあんに会えたのが
嬉しかったんだと思う。
んでさっき見送りしたから
ホームシックになったのかも。
まあ、もうすぐ日本帰国だから
そんな悲しくなる必要は無いんだけど。
それに好き好んでココに
住んでるわけだし。

そうそう、
アタイのおとっつあんは
旅のパートナーとしても
なかなか最適だった。
食べ物も好き嫌いが無いし、
電車の乗り継ぎも
地図の見方も完璧だし、
場合によっちゃあアタイより詳しかった。笑
荷物もリュック一個で
アタイより身軽だったし。笑
おとっつあん、やるな~。笑
ヨーロッパを気に入った感じだったから
また来るかもしんない。
実現率は低そうだけど、来るといいな~。
超ウェルカム~。

ふふふ。
何だかおとっつあん自慢になっちった。笑
by kuronekomusume | 2007-09-05 01:35 | 日記 | Comments(4)
Commented by nao at 2007-09-05 05:27 x
涙が出ました。
同じくドイツの地で、kuronekoさんのblog毎日読んでます。
私もまったく同じこと、父に、母に感じています。
特に、日本にいたら持てなかった濃い時間を男親と持てるってのは、ある意味普段なかなか会えないからで実はすごく幸せなことですよね。
本当に本当に、罪悪感も幸福感も同じ様に感じていたところだったので涙が・・・出ました。

Commented by kuronekomusume at 2007-09-05 07:59
naoさん、こんにちは。いつも読んでくださってどうもありがとうございます。naoさんもドイツで暮らしてるんですね。同志のようで心強いです。
本当にnaoさんが書かれているように、日本に居たらいたで父とこんなに深く話すことは逆に無かったかもしれないので、幸せだなあと思います。
外国に居ると素直な気持ちが出てくるので、離れている利点でもありますね。遠くに居ると余計に両親を思う気持ちが強くなる気がします。何も出来ないし、いざという時駆けつけることも出来ないんですけど・・・。
親不孝の罪悪感と親への熱い愛情のジレンマに陥ってしまいますね。naoさんも本当に同じ気持ちだろうなと思います。
Commented by sandonomeshi at 2007-09-06 04:29
お帰りなさい。おとっつの希望にベルリンが含まれていなかったのは解せませんが(笑)、父娘でいい旅行できてよかったですね。
この1週間Kuronekomusumeさん今頃どの辺回ってるのかな~とか思ってました。
土産話、楽しみにしています。
Commented by kuronekomusume at 2007-09-06 05:39
sandonomeshiさん、こんばんは!本当に楽しい旅行でした!気にかけて頂いてたなんて光栄です~。笑
一週間遊んでたので今は仕事が必要以上にのしかかってきてて苦しいっす・・・。涙 今月のベルリン行きもどうやらあやしい感じになりつつあります・・・。難しいかもです・・・。涙涙涙。