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死して屍拾う者無し

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教えてクロネコさん

こないだ会社の人と話してて
久しぶりにびっくらこいた。
この死語にびっくらこいてる人がいるかもしんないけど
ホントに驚いちゃったもんだからさー。
お許しあれ。

それは駐在員さんなんだけど。
その人はすごーくすごーく仕事が出来て
頭も良いし、何だか記憶力も良いし、
アタイはいろいろお世話になりまくってて
仕事上はすごく尊敬してる。
無くてはならない存在って感じ。
今日も色々とサポートしてくださったので
本当に有難いなあ~
って思ってたんだけど。

でもふと思い出してしまったので書いちゃう。
世話になっておきながら申し訳ないけど
書いちゃう。

こないだアタイに投げかけてきた
質問がね、何だかすごくてね。
正直驚いたよ。

おもむろにその人が
「クロネコさん、プロパガンダってどういう意味?」
って聞いてきたからなのよ。

え?
え?
え?
えーっ!

って言いたかったけど。
抑えましたよ。
ギリギリ抑えましたよ。
スペルじゃなくて、意味を聞かれたわけだからね。
仰天しそうになったけどこらえたよ。
ものすっごく普通にさわやかに
答えましたよ。
主演女優賞目指してるからね。
一応一般的な回答で無難にね。
どのようなときに使われるかまで説明して。

したら、「何でクロネコさんは
そんな言葉を知ってるの?」
って言われちった。
「さっきドイツ人が会話で頻繁にその言葉を
使ってたんだよねえ」
っていぶかりながら。
・・・。
・・・。

けど。
プロパガンダって言葉を知らないで
40年近く生きてるって一体どういう気分なんだろ?
何が見えてくるんだろ?
って逆に興味が湧いちゃった。
アタイの人生では頻度が高い言葉なのよね。
他の重要英単語を知らなくても
生きていけるけど、
プロパガンダを知らないと
ちょっとアタイの生活が色あせてくる気さえして
空恐ろしくなる。
ってのは言いすぎだけど。

その人確かこないだ家族で
ナチス強制収容所跡を見学したって言ってたけど。
収容所にはそんな説明は無かったのかもだし。
ホロコーストとかSSとかって言葉が先に来るから
ゲッペルス系は中級になるのかな。
そうよね、そうよね。
一般的じゃない言葉だよね。

でもその人もうすぐ40歳ってことは
ベルリンの壁崩壊時は
二十歳過ぎてたってことよね。
つまり冷戦中にガラスの10代を過ごしてた
ってことだよね。
あの時代、普通に新聞とかでそういう見出しって
無かったのかな?
ありそうだけどなー。
壊れそうなものばかり集めてたから
気がつかなかったのかもしんない。
うん、うん、絶対そうだ。

このお方の質問は
何も今回に始まったわけじゃなくて。
時々アタイにしてみりゃ
予想外でリアクションに困るような質問を
投げてくるからとっても驚いちゃう。
っつーかカルチャーショックで
面白くなってきちゃう・・・。
もちろん、アタイはその驚きを
ヒタ隠しにして普通に答えるんだけど。

そういえば前にも
「右翼と左翼って何?」
って聞かれたことがあったのよね。
しかも確かネオナチの話をしてる時だったかな。
あん時は最高に驚いた。
え?
え?
えーっ?みたいな。
そんなーっ!みたいな。

そ、そんなの常識なんじゃないの?
それとも普通は知らないもんなの?
知ってるアタイが異常なのかな?
両親がサヨだったから
アタイが知ってるのはたまたま?
とか瞬時にいろいろ考えたくらい。

もちろん説明しましたよ。
ウヨとはかくかくしかじかで
サヨとはかくかくしかじかだと
アタイは考えますです、とね。
あんまアタイのフィルターが入ると
事実と異なっちゃうから
なるべく中立的にね。

「日本のサヨ・ウヨ」と
「ドイツのサヨ・ウヨ」は性質が異なるけど
それはちと中級レベルだから
そこまで話しちゃうのはどうかと思って
説明してないと思う。
それはもう自分で勉強してよ
って言いたいし。

でもなんと言うか。
サヨとかウヨとか知らなくても
生きていくには支障は無いんだなって思った。
ネオナチとか知らなくても
特に問題無いんだなって。
アタイなんて大学入試の小論文テーマが
「ネオナチ」だよ。
んで面接でもネオナチについて
熱く語っちゃったし。
したら面接官に
「ネオナチは分かりましたから、
もっとドイツの明るいところにも
注目してください。」
って言われたくらい。

世界中にネオナチが居るけど
そんなのシカトしてればいいんだ~。
仕事にゃ関係無いもんね。
んでプロパガンダとか知らなくても
ロシア旅行には支障も無いんだ~。

平和ってことなのかなあ。
それとも
知らないのが平和ってこと?

ま、その人はアタイが知らない常識を
ご存知だと思うし、
人それぞれ興味関心のあるものは
異なるからね。
でも今度は何を聞かれるのかが
ほーんと楽しみ。
by kuronekomusume | 2007-09-26 04:08 | ドイツOL生活 | Comments(0)