死して屍拾う者無し

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2005年 12月 22日 ( 2 )

邦画へ2

最近の邦画は当たり続き♪
昨日見たのは、「理由」。
原作はベストセラー作家’宮部みゆき’、
監督は、尾道三部作の大林宣彦。

なんか異色のコンビじゃない?
と気になってレンタルしてみたんだけど。
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これ、マジ気に入りました!
アタイ好きです、こういうの。

もちろん宮部さんの本は、一度も読んだこと
無いけど、本屋に行くと必ず一番イイ場所に
どーんっとディスプレイしてあるし、
しょっちゅう新刊出すし、
新刊出すと必ず売れてるので、
名前くらいは知ってましたけど。
でも読んだことは一度も無い。

この本もベストセラーだったらしいですね。
それの映画化だそうで。
大林監督は大御所ですから、
最初から、見るほうも安心して見ていられる
かなと予想してたけど、
安心どころか、グイグイ引きこまれて
見入っちゃいましたよ。

この作品ドキュメンタリータッチの原作に
忠実に撮影してるらしいんですけど、
原作自体登場人物が100人以上いる
らしくて。
でもこの映画も、それに負けないくらい
次から次へとすごい数の登場人物。
それにね、そのすごい数の役者が
ほとんど知ってる人ばっかりなんすよ。
100人くらいの役者が見たことある人
ばっかりって・・・。
ありえないっすよね?
豪華キャストにもほどがあるって感じ。

だから2時間半くらいある映画でも
ストーリーも面白いけど、
次誰が出てくるんだろう~!
ってわくわくするから、あっという間。

これが主な出演者↓

村田雄浩 寺島咲 岸部一徳
大和田伸也 久本雅美 宝生舞
松田美由紀 赤座美代子
風吹ジュン 山田辰夫 渡辺裕之
柄本明 渡辺えり子 菅井きん
小林聡美 古手川祐子 加瀬亮
厚木拓郎 左時枝 細山田隆人
ベンガル 伊藤歩 立川談志
南田洋子 石橋蓮司 麿赤兒
小林稔侍 宮崎将 宮崎あおい
永六輔 勝野洋 片岡鶴太郎
根岸季衣 入江若葉 嶋田久作
峰岸徹 裕木奈江
中江有里 大山のぶ代

この出演者だけで、通常の邦画が10本撮れる
らしいですから、マジで半端無いっすね。
邦画って予算が少ないので、頭数で割ると
出演料かなり少なそう・・・。

でもね、
宮部みゆき原作+大林宣彦監督
ってだけで、みんな喜んで参加してきたらしいから
やっぱり大林監督は大御所なんですね!
しかもね、女優陣は全員ノーメイクだったらしくて。
確かに見てて、みんな地味で超普通っぽかった。
余計にそれが現実感を与えるというかね。
古手川裕子と風吹ジュンと久本雅美の
ノーメイクって初めて見た!笑
みんな疲れた雰囲気が出てました!笑
けどこんなにいっぱい出てると、
あれ?そんな人出てたっけ?ってなるから
人の記憶と注意力っていい加減ですねえ。

今たぶんブレイクしちゃったと思うけど、
宮崎あおいちゃんも出てる。
やっぱ、彼女かわいい!
きらりと光ってる。
アタイはNHKの深夜ドラマ「秋日子かく語りき」
見てその可愛さに惚れちゃったんだけど。
あんなに可愛いのに演技も上手いから、
今後もっといっぱい映画に出て欲しいなあ!
「害虫」のメイキング見たとき性格悪そう
だったけど・・・。あんなに可愛かったら
仕方ないわね。(美少女に甘いアタイ)

菅井きんさんとか久しぶりに見た!って
思ってたら、そのウワテが居た・・・、
裕木奈江。笑
消え去ってるかと思ってたのでびっくり。笑

けど、やっぱり群を抜いて上手いのは
伊藤歩ちゃん。
彼女、影のある役どころやらせると、
さすがだなあって感じ。
岩井俊二に見出されただけありますねえ。
もう「今日のできごと(行定監督)」みたいな
普通の役はやらない方がいいと思うなあ。

この映画は、見終わった後に、
なんだかいろいろ考えちゃう。
競売とか、占有屋とか知らない単語が
いっぱい出てきて、驚きの連続だったけど
なんだかストーリーの根底に
いろいろと世間が反映されてて、
フィクションなのに、フィクションじゃない
みたいな錯覚に陥ってしまいそうに
なるような映画。
それだけ、本がしっかりしてるでしょうね。
それだけ、監督が上手いんでしょうね。

まあ原作読む気は無いですけど、
宮部みゆきには興味が出てきたので、
「模倣犯」も見てみようかな~。
アタイ、本読むより映画見るほうが好きなので。

そうそう、今回の映画はスサマジイほどの
豪華キャストだったけど、
以前見た映画で、グ・スーヨン監督の
「偶然にも最悪な少年」もかなりキャストが豪華!
この監督はCMとかプロモを撮ってた経歴が
あるらしいので、そのつながりでみんなが
映画に出演したらしいんですよね。
でも今回はそれを上回るキャスト。
やっぱり監督のキャリアと人望なんでしょうね。
そう思うと、北野映画とか、三池映画も
みんな死ぬほど出たいんだろうなあ~。

「偶然にも最悪な少年」キャスト:
市原隼人 中島美嘉 矢沢心 
池内博之 柄本佑 蒼井優 
岡田義徳 風吹ジュン 袴田吉彦 
佐藤江梨子 前田愛 津川雅彦 
余貴美子 柄本明 永井大 
永瀬正敏 塚本高史 ともさかりえ 
大滝秀治 高橋克典

↑知らない俳優が一人も居ないってすごく無い?!
しかも主役以外は、ほとんどみんな台詞も無いような
ちょい役ばかり。
この映画なかなかシュールなのでアタイは好きです。
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by kuronekomusume | 2005-12-22 06:08 | 映画評 | Comments(0)

邦画へ

最近は洋画ばかり見ていたので、
そろそろ邦画を解禁しちゃおうかな~と言うことで
大好きな邦画畑へ戻って参りました!
わーい!
洋画も面白いけど・・・。
でもやっぱイイね、邦画は!
なんで世間はハリウッドにばかり注目
してんだろう~?!

などと偉そうに言っておきながら、
実はアタイには「邦画好き!」と言い切れない
後ろめたい部分がありまして。
それは・・・、
古典邦画を見てないってこと!

そうなのです!
名作と言われている古典邦画をほとんど
見たことが無いんですよね・・・。
ほとんどカラー映画しか見たことが無いから
そんなんで邦画を語るんじゃない!と
誰かに言われやしないかと、
ドキドキハラハラしておりました。

てなわけで、前置きが長くなりましたけど
(前置き以外もいつも長いけど。)
とうとうアタイも見ちゃいましたよ!
クロサワ作品を!
あ、厳密にはむかーし昔、15年近く前に
「8月のラプソディー」を見たことがあったんですけど、
(リチャード・ギアが出てるやつね)
それがスーパーつまらなかったので
クロサワは大したこと無い!
と勝手に決め付けてたんですよね。
でもそれは彼の後期の作品でしたから、
今にして思えばそんなもんでクロサワを
評価しちゃあ、邦画を語る資格が無いどころか、
日本映画界からも袋叩きにあうところだった
んですけど。

まあそんなわけで、
今回日本からDVDで持ってきてた
クロサワ作品「七人の侍」を
ついに見ました!

もうね、マジすげえの!
拍手喝采!ちあきなおみも幕あいちゃう!
とにかくね、さすがだわクロサワ!って
思うことしきり。

この映画1954年の撮影なんだけど、
戦後10年以内でよくもまあ、こんなスバラシイ
映画が撮れたもんだ!って思う。
ほんと僭越ながらリスペクトさせて
いただきやっす!

なんかね、時代が戦国時代なんだけど
武士とお百姓の様子がものすごくうまく描かれてて
その時代を知らないアタイでも
多分この時代って武士と言ってもこんな感じで
貧乏くさかったんだろうな~とか
とってもすんなり理解できるんですよ。

ほら、最近の侍映画だとどうもコギレイに
撮影されちゃってるから(カラーってのもあるけど)
なんとなーく、武士は結構お金持ってる!
みたいな勘違いをしちゃいがちで。
でも本当はこんな感じなんだろうなって
ちょっと認識新たにしてみたり。

登場してくる武士たちも、お百姓たちもすっごく
貧しいんですけど、でもほほえましくて。
なんだか映画の中にタイムスリップ
出来ちゃう懐かしい感じ。

この映画ね、結構長くて多分2時間以上あるんだけど。
古い映画って、今の映画みたいに
テンポ良く撮られていないから、
もたついた演出にイライラしてきちゃうことが
結構多いんだけど、
この映画にはそれが無いんですよ。
長いのに、飽きさせないのが巨匠の演出なんでしょうね。
そして、作品も単なる痛快時代劇ではないところが
世界のクロサワたるゆえんなんだろうなあと。

ストーリーの根底には士農工商の身分制度があって、
己の運命を嘆くだけの百姓たち。
臆病だけど実はとてもずる賢い百姓たち。
でもどこか憎めない百姓たち。
作品全体には暖かな雰囲気が流れている。
でも死を覚悟した侍たちの振る舞いに
単なる勧善懲悪モノでは決して見ることのない、
深い悲しみが作品全体に重みを持たせているのです。

そして、そして。
何よりすばらしいのがその俳優陣!
誰がなんと言おうと一番はやっぱり三船敏郎氏ですよね。
アタイ彼の作品見たこと無かったんだけど、
正直度肝抜かれました。
存在感アリアリで、もう釘付け!
こんな俳優今の時代には居ないよね?、
さすがは世界のミフーネ!だね。
格が違いますわ。
娘の美佳ちゃんは昔からだーい好きだけど
今回は御大にも惚れさせて頂きやっす!
トシロー・ミフーネ@自宅↓かっこいー!
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他の侍たちもみーんな個性キラメキ。
志村喬が渋くて。
アタイも彼にリクルーティングされたら
絶対お供つかまつるな~っていう人徳家タイプ。
まいったな~って時に丸めた自分の頭を
なでるしぐさがとってもキュート。

あと名前わかんないけど、
無口で剣の腕がたつ侍も最高!
敵が来ると、「拙者が切る!」って頼りになるし、
敵の鉄砲も恐れず、「拙者がしとめて参る」って
刀持って敵陣に乗り込んで行っちゃうし。
そんで見事鉄砲持って帰ってきちゃうし。
もう侍の鏡みたいな人!
超渋い、渋すぎっ!
ちょっと五右衛門っぽい感じ。
でも渋さは次元っぽい感じで。
実は彼のキャラが一番タイプ。

この映画見てて面白いなって思ったのは
鉄砲のことを「タネガシマ」って呼んでたこと。
なるほどね~って感じ。
そういうエピソードを日本史の時間に
聞きたかったわ。

まあそんな感じで、無事に
古典邦画入門を果たしました。
けどね、古典には問題点があったりなんかして。

それは、音声。
音がね、悪すぎなんすよね。
そりゃ今から50年以上前の作品だから仕方ないけど。
でも俳優さんたちの台詞が聞き取れなくて・・・。
早口で不明瞭ってのもあるけど、
音量上げると音が割れるので、大騒ぎしてる百姓の
台詞がぜんぜん聞こえ無い・・・。
侍は静かにしゃべるから聞き取れるんだけど。
もしやそういう意図で撮ったのか?
でもまあクロサワ作品はドイツでもDVDで販売
してるので、最悪はドイツ語字幕で見るって
手もあるんですけど・・・。涙

他にもいろいろクロサワ&ミフネコンビ作品
いっぱい見たいなあ~。
小津安二郎巨匠のも見たいな。
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by kuronekomusume | 2005-12-22 05:23 | 映画評 | Comments(2)