飛行機の中と東京の映画館で
映画を見たのでまとめて映画評も。
全部で6本も見たんだけど
お金を払ったのは1本のみ!笑
4本は飛行機の中で見て、
残りの1本はなんとなんと!
クロネコ人生で初めて試写会が
当たっちゃったのだ!笑
帰国してすぐに雑誌ぴあを見てたら
アタイの大好きな俳優さんが出てる映画の
宣伝が載ってて。
映画公開はアタイがドイツラントに
戻った後の日程が書いてあったので
残念だなあ・・・って思ってたら。
「試写会にご招待!」
って書いてあったんす。
なので、ハガキで応募してみたところ。
見事当たったんすよ~。
25組50名様ってやつにね!
アタイね、ハガキを書く時に何となく
「当たりそうだなあ」って予感があったんす。
なので友達と「何かほんとに当たりそうだよね」
って言いながら書いてたんだけど。
ほんとに当たってたんで笑っちゃった!
アタイ今までも何回か色んなのに
応募してるんだけど、
当たる時は応募の時点でいつも
予感がするんだよ。
ま、滅多に当たらないんだけどさ。笑
当たった映画の評価は一番最後にて。笑
まずは機内で見たヤツから。
「ハゲタカ」
主演:大森南朋、栗山千明、
松田龍平、玉山鉄二、柴田恭平
監督:大友啓史
公開:2009年
NHKのドラマをやってた時から
大大大好きな作品だったので
映画化されると分かってから
早く見たくてしょうがなかったんだけど。
JAL便のシネマメニューに入ってたので
大喜びで見たよ!
映画版も面白かった~!
時代に即したストーリーになってる点もいいし。
俳優さんたち皆さん演技が上手くなってたし。
中国との絡みも良かったし、
最後の展開もさらに良かった。
緻密な脚本がいい感じだしね。
ハゲタカにはアタイの好きな俳優さんたちが
これでもか!ってくらい出てるので
出演者見てるだけでも大満足なんだよね。
特に柴田恭平さんの渋さがグッとくるのだ~。
主役の大森ナオさんがアタイは大好き
なんだけど、今回大森さんが演じてた鷲津氏は
ちょっと自暴自棄な状態になってると言う設定だったので
鷲津氏が活躍しだすまで時間を要したかな。
それがファンとしては何かヤキモキしちゃって。
後半エンジンが掛かってからは
スマートな対応だったので見てるほうも
すがすがしかった。
鷲津氏がハゲタカに対応していく様が
そりゃあステキでねえ。
けどステキではあったんだけど。
欲を言うと、もうちょっとたくさん鷲津氏に活躍して
欲しかったかな~と。
感情的にも苦悩して欲しかったかな~と。
ドラマの時ほど感情が出てない気がして
アタイとしては何か物足り無い気がしたんだよね。
もっといい演技が出来る人なのになあ・・・
どうしたんだろ?
って思ったのだよ。
アタイの期待値が高すぎたのかなあ・・・。
う・・・ん。
でもまあ映画そのものとしては
よく練れてるし、良い出来だと思うな。
それよりも!
アタイこの映画を見てて
次なる注目株の俳優さんを発見しちゃった!
この人間違いなく、そのうち注目される
俳優さんになるよ!
って人を見つけちゃった!笑
映画を見てると、近々ブレイクする
俳優さんや女優さんが分かることがあるんだよね。
事務所が力を入れなくても
その人に確かな演技力と存在感があるって
ことなんだと思う。
なので見てる人すべてが気がつくんだと思う。
必然的と言うか。
そういう人たちって一種独特なパワーを
スクリーンの中で放っているのか
映画そのものの内容よりその人の存在が
映画を見終わった後も気になって
しょうがなくなるんだよね。
今回の俳優さんは「高良健吾」さんって方です。
まだ20代前半の若い方なんだけど
彼はマジで来ると思う。
まだ日本じゃそんなに知名度は無いよね?
でも彼の演技はかなり印象に残ったし
鋭い目線と言い、恵まれたルックスと言い
間違いなく次世代を担う俳優さんだなと。
クロネコ確信しとります。笑
高良健吾さんは、今後要チェックざんす。
ハゲタカの評価は・・・
☆☆☆:星3ツ
何となくドラマの方が良かった気がするから・・・。
「真夏のオリオン」
主演:玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦
監督:篠原哲雄
公開:2009年
映画は太平洋戦争が舞台。
潜水艦に乗る海兵隊員が米海軍と戦う話。
少尉への思いを抱いた海軍兵士の妹は
オリオンと言う曲の楽譜をお守りとして彼に渡す。
乗組員の中にハーモニカをふける人がいたので
少尉は彼にその旋律を吹いてもらい
兵隊達を艦内で元気付ける。
米軍からの攻撃の際、魚雷の下敷きになって
部下が死んでしまい、その遺体を海に流すことに。
その際、楽譜を遺体に忍ばせて流したところ
米軍に拾われる。
その楽譜は戦後数十年経って孫に伝わり・・・
と言う話。
篠原監督の映画「昭和歌謡大全集」は好きだったけど
この映画はちょっと良い話にまとめようとしてるのが
そこかしこににじみ出ててどうにもこうにも。
アタイはあまり好きじゃなかったかな。
戦争映画はともすれば美談になりがち
なんだけど、この映画もその傾向があるような・・・。
最近の日本の戦争映画を見る時に
気になってしょうがないんだけど、
海軍兵士って坊主頭なんじゃ無かったっけ?
アタイよく知らないんだけど、日本の軍隊は
陸海空関係無く坊主なんじゃないかと思うんだよね。
けど。
昨今の俳優さん達は大抵いつもどおりのヘアスタイルで
気合の入ってる人でも短髪止まりなんす。
坊主にまでなる人は稀。
中には坊主にしてる俳優さんもいるけど少数派。
何かそういう点からして、
アタイは気になってきちゃう。
あと、主役の玉木さんが爽やか過ぎて
これまたどうなんだろ?って思っちゃった。
玉木さん自体は好きなんだけど
潜水艦艦長としての貫禄が見えづらくてねえ。
単にアタイがひねくれてるんだろうけど。
この映画多分恋愛映画だから
爽やかな人が主役で大正解だとは思うし。
思うんだけど、何だかなあと。
米軍との息詰まる潜水艦同士の
攻防戦は見応えあるし、
男同士の目に見えない信頼感とかも
感じられるので篠田監督ならではって
気がしていい感じなんだけど。
その分恋愛要素がアタイの目からは不要だったかな・・・
やっぱアタイはひねくれてるんだろうね。
それとねえ、こういう映画に出てくる外人俳優の
英語ってウソっぽくて空々しく聞こえるのよね。
これまた何ともアタイは好きじゃないんだなあ。
ホントに、単なるアタイの趣向の問題なんだけどねえ。
クセのある作品を好むクロネコとしては
こういう映画だと感動は特に無いかな。
クロネコの評価は・・・
☆:星ひとつ
「蟹工船」
主演:松田龍平、高良健吾、西島秀俊
監督:SABU
公開:2009年
ご存知、小林多喜二原作の蟹工船映画版。
これも飛行機の中で見ましたです。
原作は読んだことが無いので
映画はかなり原作と異なるらしいものの
どう違うのかは分からない。
蟹工船で作業する人たちが監督者に
人間扱いされず不当な労働条件の下
酷使される。
その中で労働者の権利に目覚め
ストライキを起こして資本と戦う話。
プロレタリアート文学なので暗い感じだけど
映画そのものは暗いテーマにも
関わらず現代風に撮られているので
見やすい。
悪条件の中に甘んじている労働者達を
目覚めさせるリーダーの新庄役が
松田龍平君。
アタイはこれまた役者としての龍平君が
以前から大好きなんだけど。
龍平君と言えば演技力と言うよりは
その存在感と、独特の佇まいが特徴。
技巧派じゃなくて、唯一無二のその存在感が
彼のユニークセールスポイントなのよね。
龍平君のことを嫌いな人に言わせると
存在感だけに頼っていて一本調子な演技が
イマイチ・・・って言うんだけど。
アタイはその存在感が何モノにも変え難い!
と思うので、昔から龍平君からは
目が離せないのだよ。
この映画では龍平君たら、演技力がアップしてる!
なんつーか。
相変わらずセリフは現代っ子風なんだけど
でも確実に演技力がアップしてるのだよ。
労働者を引率する力に満ち溢れてて!
あの佇まいに、説得力のある話し方が
加わっちゃったら!
怖いもの無しじゃないのー!
つってもまだまだなんだけどねえ。
龍平君って色んな監督さんが好んで使う俳優さん
って聞いた事あるけど。
ホントにそうだろうなあ~ってアタイも思う。
何かね、居るだけでパワーがあるんだよね。
目が離せないと言うかねえ。
あれはすごいよね。
お父さんもすごい人だったんだろうけど
龍平君もなかなかのもんだよ。
(って優作ファンは認めないだろうけどね笑)
それはそうと!
この映画にはもう一人存在感を放つ
役者さんが居たんだよね。
龍平君と渡り合えるパワーを秘めた若者がね!
そうなんす、そうなんす!
さっき↑でアタイが大注目!って書いた
高良健吾さんがこの映画にも出てるんだよ!
見てる時は同一人物だとは気がつかなかったんだけど
なーんかこの人気になるなあって思ってて。
あとでクレジットを見て「やっぱり!」って
納得だったよ。
2本ともで気になる存在だったんだから
こりゃアタイのカンは確実・・・って思っちゃったのだ。笑
蟹工船の評価は・・・
☆☆☆:星3ツ
アタイが労働者として今享受してる権利は
過去の人たちが資本側から戦って勝ち取った権利なんだ!
とその尊さを改めて考えさせられる作品。
「剱岳・点の記」
主演:浅野忠信、香川照之、
松田龍平、仲村トオル
監督:木村大作
公開:2009年
富山県にある剱岳に1907年に
陸軍測量部が初登頂し、測量用4等三角点を設置する。
難攻不落の自然の山に誰が一番最初に登るのか?
と言うことでアルペン倶楽部と言う登山冒険家と
先を争ったり、
自然と闘ったり、山岳信仰の地元民と
協力し合ったりはたまた反発を招いたり。
何故測量を行うのか?と自問自答しつつも
無事登頂を果たす測量技師さんと自然美の映画。
主役の実直な測量技師を浅野忠信が
演じており、山の案内役としてこれまたさらに
実直な山男長次郎さんの役を香川照之氏が
演じている。
東京で測量技師、浅野氏の帰りを待つ妻の役が
何故か宮崎あおいちゃん・・・。
何ともバランスの悪い夫婦に見えたんだけど。
あおいちゃんと浅野氏って合わないよね。
この映画自体は非常に丁寧に自然を撮っていて
さすがはもとカメラマンだった方が
監督をされているだけあるんだろうねえって感動。
カメラアングルも山の映像もすべてが美しい。
とにかく画面にはキレイな映像がオンパレード。
明治時代の東京の様子や、
汽車や建物、洋服、着物とすべてが
大変凝っていて見ごたえ抜群。
目に優しい映像が続くので
雄大な自然を見たい方にはおすすめ!
逆に自然が雄大すぎて、
今をときめく日本の役者さんたちが
列挙して参加してるのに、
かすんで見えてしまうかも。
それくらい自然の力は偉大なのだ。
香川さんの演技は申し分無いんだけど
他の作品で都会的な役を見慣れすぎてるせいか、
あんまり山男に見えなかったかな。
なおかつ、主役の浅野さんも実直な男性の役をやるには、
普段の役柄がエキセントリック過ぎるので
公平な目で見るのが難しかった。
アタイが邦画をあまり見ない人間なら
そういう先入観が無かったんだろうけど
あまりにも良く見る俳優さんが出てると
その役として見るのが困難になってくることが判明・・・。
有名なハリウッドスターがどんなに上手く
演技をしても、その人そのものにしか
見えなくなるのと同じ現象・・・。
これは見る側にも試練だよね。
同じ事が他の役者さんたちにも言えたかなあ。
宮崎あおいちゃんもそうだったし、
役所幸司さんもそうだったなあ。
その人たちにしか見えなかった・・・。
でもその中でもさすがだな!
って思ったのが。
砂羽さんだよ!
クロネコの大好きな女優さんの鈴木砂羽さん!
アタイは結構前からサワさんが好きで
いつも彼女のブログもチェックしてるくらいなのだよ。
決して主役をやる事は無いんだけど
その存在感と色んな役をこなせるサワさんが
大好きなのだよ。
外見も大好きなのよね。
今一番好きな女優さんかもしんない。
そんなサワさんは、香川氏の嫁役だったんだけど。
見事に馴染んでた。
クロネコいつもブログをチェックしてるし
顔も分かってるのに、最初サワさんの役を
誰がやってるのかサッパリ分からなかったのよ。
それでこそ役者じゃないかなーと。笑
あとね、この映画にも出てましたわよ。
龍平君が!
何気にJALは龍平特集か?ってくらい
龍平君が出演してる映画を放映してた。
機内映画だけでも3本に出てるんだから
売れっ子だよね。
剣岳の龍平君は相変わらず
異彩を放つ存在感だったし、
彼のぶっきらぼうなしゃべり方は決して明治時代に
そぐわないんだけど。
なのに、圧倒的な存在感を放ってるんだよね。
そう思うと龍平君はすごいなあって思う。
クロネコが単に龍平ファンだから
気になってるのかもしんないけど・・・。
いやあ、でもやっぱり抜群の存在感なんだと思うなあ。
ホントに台詞回しとかは、
まるで現代風なイントネーションだから
聞いてる方は、浅野忠信氏の演技と同様に違和感を覚えるし、
どっからどう見ても松田龍平君って感じなのに
なのに、何か見てる人に訴えかけるものが
あるんだよね。
やっぱ彼は特別な存在なんだろうなって
アタイは思うなあ。
あとこないだ見た映画でも思ったんだけど
仲村トオル氏って存在感が薄いんだよね。
龍平君に比べると段違いに薄い。
アタイの感覚の問題かもしれないけど
トオル氏は決して演技が下手じゃないのに
何か薄っぺらい雰囲気なんだよね。
彼の演技を見てても感動が感じられないというか。
多分そんなことを思うのはアタイが
ゆがんでるからだと思うんだけど。
それにしても何か物足りないんだよなあ
って今回も感じてしまったよ。
そんな映画の評価は
☆☆☆☆:星4ツ
映像が大変美しいし、ストーリもフィクションではなく
史実に基づいているため。
ココまで4本分をまとめて書いたら
疲れちゃったので残りは明日以降に。
肝心の試写会の映画はまだだね・・・。笑